コロナ禍の状況で、子どもの学力格差が問題になっていました。
特に、オンライン環境が整っていない公立小中学校と、どんな状況下でも授業をやろうとする私立小中学校の違いがクローズアップされていました。
私の感覚だと、そのような違いはどうでも良いですけどね。
オンライン授業をやろうとも、やらなくても、勉強する子はしますし、勉強しない子はしないです。
それは、学校があっても、休みでも同じです。
私立がなぜ頑張って授業をやろうとするのか、それは、受験してほしいからです。
こんな非常事態の状況でもオンラインを使ってでも授業をやったという実績は、当然ながら広告・宣伝に使います。
それを絶賛する人はその学校を受験してくれます。
だから、どんな状況下でも授業をできる環境を整えるのです。
■学校というアウトプットできる環境は重要
私が我が子を見ていて、学校が休みであることの一番の大きなデメリットは、「テストの環境が整わない」ことだと思っています。
授業を受けるなどのインプットは、実はどんな方法を取ってもできます。
後ほど紹介しますが、スタディサプリを使えば、月2,000円程度で、一気に勉強をすることができました。
しかしながら、学習においてインプットは必須ですが、インプットだけでは全く力はつきません。
アウトプットが必要なのです。
アウトプットの教材は問題集などを用意すれば良いのではと思いがちですが、問題集を使って自分で勉強できるのは復習だからです。
最初の導入部分を、問題集を使って自力で勉強するのには子どもにとっては相当大変です。
そうでないと学校なんて必要ないですからね。
学校というのはインプットと同時にアウトプットをする環境でもあります。
それは、一人で勉強しているのではなく、複数人と一緒に、静かに、そして、競い合った環境下でテストを受けることに意味があるのです。
その環境はオンライン授業ではなかなか構築されません。
当然、生活指導的な教育的要素も学校に行く必要があります。
オンライン授業で足りるのであれば、私立であれば、今後もそうすれば良いという結論になってもおかしくありませんが、そうならないのにはこのような訳があるからだと思います。
やはり、勉強は学校でやるものだと思いますよ。
■知識の定着サイクルには宿題とテストが必要
我が子は先ほども書きましたが、スタディサプリで勉強していました。
最近の通信教材は優秀なので、小学生レベルであれば、真剣にやれば1ヵ月半程度で1年分の学習ができます。
ただ、学習をしただけであって、身に付いているかは別です。
インプットをアウトプットのサイクルまでは通信教材では考えてくれないので、娘はひたすらインプットを繰り返していました。
スタディサプリは各単元に確認問題があるので、少しはアウトプットできるのですが、それでは不十分だと感じます。
理由としては、問題数が少ないというものありますが、インプットの直後にやるので正解して当たり前なのです。
そして、何よりも問題なのは、宿題とテストがないこと。
宿題とテストがないということは、復習の機会が減っているということです。
さらに、「良い点を取りたい」というモチベーションもないです。
そうなると、単にインプットを繰り返しているだけで、知識の定着には不十分といえると思います。
このような書き方をすると、スタディサプリの批判みたいになりますが、勉強ツールとしては最高に良かったですし、これのおかげで勉強するスタイルは崩れずにすみました。
ただ、知識の定着のサイクルは、やはり学校を中心に回さないと難しいのかな?と思いました。
■スタディサプリで予習するのは最適
今回、コロナ禍の状況でしたので、スタディサプリを使って勉強を進めましたが、学校が通常どおりある中で、スタディサプリを予習のツールとして利用するのは良いかもしれないと思いました。
娘は小学生なので、小学生レベルしか判断できませんが、塾で学校の予習をするのなら、スタディサプリで予習しても良いかもしれないと感じました。
ただ、小学生の基礎レベルだと、やはり基礎です。
進学塾のテキストに比べると基礎は基礎だなと思い知らされます。
その点、応用レベルの授業であれば、中学入試レベルの導入程度を勉強しますから、少し気合いを入れた予習には最適ですね。
この辺りは本人の学力レベルに合わせて勉強できるのでスタディサプリは良いツールだと思います。
スタディサプリに関する感想や紹介は他の記事で書きたいと思います。
■結局は勉強する本人次第
でも一番重要なことは、本人が家で勉強する気になるかどうかです。
今回のコロナ禍ではテレワークなどもありましたので、親が家にいるケースもあったかと思いますが、一人での留守番もあったと思います。
一人で留守番した際に勉強ができるかどうかが重要で、やる気のない子であれば、たとえスタディサプリのような便利で有用なツールがあっても無駄になります。
月2,000円で安く勉強できたとしても、全くやらなかったり、真剣にやらなかったりする場合は2,000円であっても無駄ですからね。
学校が始まってほしいと願う親は、子どもが家で遊んでばかりの家庭が多いのかなと思います。
どんな状況下でも勉強する子と、どんな状況下でも遊ぶ子は、勉強の内容以前の問題ですからね。