なんでも道しるべ

広義の投資(子育て教育、英語教育、資産形成、NISA、iDeCo)に関する道しるべ!毎日19時に記事更新‼(たまに朝7時にも更新!?)

インデックス投資をするにも「限定型インデックス」で本当にいいの?

私の投資スタイルは、当ブログで書いてきていますが、概ね変わっていません。

米国株中心のインデックスファンド、新興国や中小型株への投資も続けています。

一方、アクティブファンドにも積立を継続しています。

最近、アクティブファンドの手数料の高さに少々気持ちが揺らいでいるのも確かで、1%の手数料差が何十年も複利運用を続けると、総額で大きな差になることは計算上分かっていることです。

目の前のことは大きく捉えがちなのですが、何十年も先となると楽観視してしまう傾向にあります。

どのような人でも同じかもしれませんが、やなり何十年も先の話となると、他の要因などで現実味が薄くなるものです。

しかしながら、もう少し視野を広く持った方が良いのかもしれませんね。

今日の記事は、アクティブファンドではなく、インデックスファンドについて、少し思っていることがあるので、書きたいと思います。

■VT(全世界株式インデックス)一本で全て解決なのか?

インデックス投資を志している人にとっては、バンガード社のVT(全世界株式インデックス)は超有名なETFであります。

VTに投資すれば、世界まるごと投資になるので、これ一本で全て解決というのは分かりやすく、人気が高い理由のようです。

f:id:anyguidepost:20190821150605j:plain

一方、日本人にはVTは人気が高いようですが、バンガード社の本国である米国人にはあまり人気が高く無いとのことです。

ETFの純資産総額を見ても、VTは群を抜いて高い位置にいるわけではありません。

米国人にとっては、アメリカファーストなので、VTI(全米株式インデックス)の方が人気高のようです。

日本国内のインデックス投資家の中でも、米国株中心の人が増えてきているようで、私もこれらの人たちの意見に魅了されながら米国株中心の株式投資をしています。

また、米国人に比較的人気が高いのが、新興国株式インデックスファンドのようです。

数年前までは、私もこの人気の流れが分からなかったのですが、最近、少し理解が出来てきたような気がします。

■「希釈を嫌がる」vs「銘柄リスクを取りたくない」

私自身もVT(全世界株式インデックス)にそれほど魅力を感じません。

その理由は、低成長国家や低成長株で希釈されるからです。

よって、その希釈を嫌がる場合は、成長が期待される会社を選ばなくてはいけません。

その為には、極端な考え方としては、アクティブファンドの運用に任せることや、しいては、自分自身で銘柄選択することになるでしょう。

そうなると、インデックス投資のメリットを享受できなくなるうえに、リスクが高くなります。

インデックス投資の最も大きな利点は、何が成長するか分からないからパッケージに投資するということに尽きるからです。

故に、本来のパッケージ投資というのはVT(全世界株式インデックス)に投資することなのかもしれません。

しかしながら、「クズ株に希釈されることを嫌がる」、逆に、「銘柄リスクを取りたくない」。

この2つの相反する理由から、どちらを選択するかに迷うわけですね。

これらを迷っていても投資は待ってはくれません。

時間の経過とともに、世界中の経済は動いているわけで、その間にも人口増大と経済成長によるインフレは起きているわけですから、指をくわえて悩んでいるわけにはいきません。

そして、悩みを妥協するうえで、選択してしまうのが、限定型インデックスなわけです。

■限定型インデックスで本当にいいの?

「限定型インデックス」とは私が付けたネーミングですが、結局は、「セクター別ETF」であったり、「高配当株式インデックス」や「中小型株式インデックス」であったり、「アセット別インデックス」であったりするわけです。

これらに投資することで、ある分野や領域に限定的に投資しながらも、複数銘柄に分散投資しているので、リスクをできるだけ軽減できるといったメリットがあります。

しかしながら、結局は自分で選択した限定型のインデックスであり、例えば、中小型株式の場合は、中小型株式が成長すると見込んで投資するわけですから、ある見方をすれば、アクティブ型の投資をしていることに変わりません。

そのような枠組みをすれば、究極のインデックス投資となればVT(全世界株式インデックス)であり、そこから、限定をして狭くなっていくことで、アクティブ寄りの投資に近づいてくることになります。

■新興国株式インデックスでも限定リスクは当然ある

非常に難しい考え方だと思うのですが、最近思っているのが、「この限定条件により、領域を狭くしすぎない方が良いのではないか?」と感じているのです。

VT(全世界株式インデックス)は究極のインデックスなので、そこまでは行き過ぎ感がありますが、その一段階下の「先進国株式インデックス」「新興国株式インデックス」くらいが、選びどころかなとは思います。

しかしながら、新興国株式インデックスであっても、少々リスクは高いと思います。

理由は2つあり、1つは、いわゆる新興国リスクです。

新興国自体にリスクがあるということは投資をしている人は承知していることです。

故に、いくらインデックス投資であったとしても、新興国に特化した投資である以上は、それなりのリスクを取ったうえで投資しているということになります。

もう1つは、インデックスパッケージの変更リスクです。

新興国の魅力は成長性でありますが、いつまでも新興国のパッケージに入っているとは限りません。

例えば、中国がいつ新興国パッケージから先進国パッケージに変更されるか分からないと思うのです。

そうなると、結局は、インデックス投資をしていても、限定型にするだけでリスクが生まれるということです。

■とりあえず、本日のまとめ

「新興国株式インデックス」一つをとっても、リスクをはらんでいるわけですので、そこからさらに小さな領域となる限定型インデックスとなると、リスクはさらに増えますし、リスクは大きくなってくるでしょう。

つまりは、VT(全世界株式インデックス)に投資することが最もリスクが小さく、心穏やかに投資に邁進できるのかもしれませんね。

でも、それだけでは面白くも何もありません。

だから、パッケージをできるだけ小さくせずに、成長が期待できるところに投資したくなるわけですね。