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【2018年6月号】「セゾン投信」と「バンガード社」の共通点は“顧客本位”!

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セゾン投信から2018年6月号のNEWS LETTERが届きました。

例月どおり、私の感想を含めながら、内容を紹介したいと思います。

■バンガード社の低コスト運用が急成長

中野社長のメッセージは、バンガード社の美徳はセゾン投信の原点であるという話が書かれていました。

日本でおそらく最初にバンガードと提携を開始したのが、セゾン投信の中野社長だと思っています。

バンガード社は低コストのインデックスファンドのイメージが根付いていますが、それを日本に持ってきたことで、日本国内でも低コストインデックスファンドがかなり根付いてきました。

低コスト競争により、個人投資家がファンドへ投資しやすい環境を作り上げたセゾン投信ならびに中野社長の功績は大きいのではないでしょうか。

バンガード社の歴史が紹介されていましたが、バンガード社は2005年に7千億ドル程度だった運用資産残高が、2016年末には4兆ドル程度まで拡大しているということです。

日本円にすると、ざっと440兆円程度でしょうか。

これほどまでに大きな運用資産残高は素晴らしいと思います。

コスト=無駄という概念を個人投資家に伝え、低コストのファンドを創造し続けるバンガードは素晴らしいと思います。

また、それを日本にファンド・オブ・ファンズで持ってきたセゾン投信の取り組みは斬新だったのでしょうね。

セゾン投信もすでに12年が経過していますが、運用資産残高は右肩あがりのようなので、この調子で頑張ってほしいです。

ファンドの純資産残高が右肩上がりになることは、そこに投資をしている個人投資家にとっては無駄なコストが発生しないという点でとても大切なことです。

■インベスターリターンに執着し運用している

バンガード社のインデックスファンドは世界一の低コストのイメージが強く、当たり前のように0.10%以下のコストでの運用を提供しているので、これは普通の感覚になってきました。

中野社長の記事によると、スタート時のインデックスファンドの手数料は0.75%程度だったようです。

バンガード社で0.75%と言われると、非常に高いという印象があります。

それだけ、バンガード社の低コストのイメージがついているということですね。

中野社長は直販にかなり拘っています。

おそらく、販売会社を他に持つと、もっと運用資産残高の伸びは著しくなるでしょうが、直販で買ってくれている個人投資家と差がでるのを嫌がっています。

なので、直販の投資家が不利益を受けない条件であれば、販売提携を進めているようです。

その理由としては、運用資産残高が増えて、低コスト運用ができるようになるという点ではなく、インベスターリターンに強い執着があるようです。

インベスターリターンとはレポートの中で以下のように説明されています。

インベスターリターンとは、日々のファンドへの純資金流出入額と期首及び期末のファンドの純資産額から求めた内部収益率を年率換算したものということです。

インベスターリターンは、実際の投資行動の結果、投資家が得た平均的な収率です。

ファンドを購入するにあたり「高値掴み」「安値売り」をした人が多ければ、インベスターリターンは低下します。

反対に安値の時もコツコツと投資を継続した人が多ければ、インベスターリターンは向上します。

記憶では、運用報告会でも、このインベスターリターンを取り上げていたと思いますが、いくらファンドマネージャーのパフォーマンスが高くても、投資家がファンドの無駄な売買行動をするとインベスターリターンが低下しかねないということです。

それにより、ファンドの基準価額が上がっていても、損する投資家が生まれるということです。

おそらく、長期的に見た時に、損している投資家の数が増えてくると、ファンドの評判が下がってくると考えているのかなと推測しています。

言いかえると、ファンドを買っている人も狼狽売りをしたり、暴落時に買おうと狙う行動をしたりなどをしないで、積立をコツコツしてほしいという願いのようです。

直販に拘っているのは、そういう側面から、資産形成に強い個人投資家の集合体にしたいと思っているのだと思います。

とても狼狽売買をしないという投資行動は、簡単なようで、実は非常に難しい側面をもっていると思っています。

ただ、セゾン投信は結構アナログな書類手続きを残しており、便利で簡単な手続きによる弊害を削除しているような気もします。

本当に強い個人投資家になるためには、セゾン投信にお願いするのも一つの考え方だと思います。

■1ヶ月騰落率

最後になってしまいましたが、2018年5月の1ヶ月騰落率です。

  • セゾン資産形成の達人ファンド +1.30%
  • セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド -0.84%

2018年5月は、株式と米国債券は上昇したようですが、ユーロ圏の債券は下落したようです。

為替が全高になったということで、基準価額の下落要因になったようです。

株式100%の達人ファンドがプラスだったということは、投資先ファンドの銘柄選択が上手かったということですね。

債券への投資の見直しをしていこうと思っているので、グローバルバランスファンドの売り時を探っています。

まだ現金比率があり、ずぐに現金資金が必要でないので、そのまま放置していますが、今年中にどこかで売却したいと思っています。

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毎月のNEWS LETTERはチェックしています。

個人投資家にとっての必要な行動を再チェックできる良い機会です。

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