なんでも道しるべ

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銀行で投資信託を購入したらダメ!? 絶好調の2017年があっても損失割合46%(泣)

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「銀行で投資信託を購入している人は、46%が損失を抱えている」らしい。

そんなデータが日経新聞に掲載され、そのデータの対象者が銀行の顧客であったことから、そのような結論になっているということ。

なぜ、銀行で投資信託を購入すると、約半数が損失を抱えるのか。

それは、とても単純で、当たり前のことのようです。

■投資信託はバイ&ホールドには最適なのだが

ここ数年はとても投資環境が良かったので、コストがかかる投資信託であっても、運用損益がプラスの人が多いはずです。

逆に、個別銘柄で売買している人よりも、投資信託で着実に積立購入している人の方が、ここ数年の運用成績は良かったのではないでしょうか。

投資信託は買付の手続きも、個別株を買うよりも若干面倒なこともあるし、逆に解約する時も個別株を売るよりも若干面倒です。

したがって、売買のハードルが少し上がるので、バイ&ホールドには最適な商品のはずですがね。

■損失の原因はほぼ確実に「手数料」

ではなぜ、この良好な投資環境下で46%もの人が損失を抱えているのか?

その理由は、単純に「手数料」です。

銀行の窓口などで投資信託を購入すると、販売手数料を取られるので、その手数料分を取り返せていないということでしょう。

さらに、保有中に年利で取られる信託報酬も高いファンドを購入していると、手数料がどんどん膨らみ、元金まで戻るのに何年かかるのか?ということになるわけです。

人間というのは、自分に自信がないものは、手数料を払ってまでも、プロに託してしまうものです。

銀行の窓口の営業マンがプロであるかどうかは知りませんが、素人の個人投資家に比べると、少しはプロでしょう。

それによって、給与をもらっているわけですから。

ただ、窓口の営業マンは、個人投資家の投資家サイドに立って親身に考えてくれているかというと、それは確実にNO!です。

ハッキリ言って、自分の営業成績のために、親身になっているような雰囲気を出しているだけです。

その窓口で真剣に話を聞いている個人投資家はカモというわけですね。

■カモにされる銀行窓口の営業マンを信頼する個人投資家

投資経験がなく、さらに、老後資金の調達も考えなくてはいけない、普通預金や定期預金なんて微々たる金利だし、投資信託が良いと聞いている。

したがって、「良く分からないけど、話だけでも聞いてみるか」と投資信託の窓口を訪ねたときには、すでに損失を抱える始まりなわけです。

「ネット証券はコストが安くて良いと言われていても、そんな得体も知れない証券会社なんて信じられるか!」と思っている人も多いでしょうね。

結局は、ブランド志向で、ネーミングが通っているところでお願いしたくなるのが、個人投資家なわけです。

そんな人達に、どんな投資信託商品を勧めているのか謎ですが、高い手数料の商品を勧めているのだろうなと容易に想像できます。

もしかしたら、AIとか電気自動車とか環境ビジネスとか、テーマ関係のファンドも進められているかもしれません。

さらには、インドなどを始めとした東南アジア株のファンドかもしれませんし。

世の中、6,000本もの投資信託の商品があるといわれています。

営業マンは、顧客の志向や言動などを察知して、その人がいま世の中をどのように見ているかと判断し、その人にあったファンドを紹介するのだと思います。

それは、相談している顧客からしたら、私のことを良く分かって、紹介してくれているのだなと好意に思うのでしょうけど、営業マンは6,000本のファンドから、チョイスしているだけです。

さらに、自分の成績が良くなる、高販売コストの商品を売り込んでいるのだと思います。

■ここ数年の市場環境でも損失があると、平常時なんてもっと最悪

これほど、市場環境が良好な時でも、46%もの人が損失を抱えているということは、平常時なんか、かなりの人が損失を抱えるのでは?と感じます。

不況時は、当然、損しやすい環境にあるので、低コストの商品であっても仕方ない部分はありますが、実はドルコスト平均法を使えば、元値に戻らなくても利益が出ることもあるのです。

「つみたてNISA」を始める前に読んでおきたい本 - なんでも道しるべ

でも、そんなドルコスト平均法でコツコツと積立投資する人は、営業マンからは重要顧客ではないはずです。

重要顧客なのは、一気に数千万円などの大金でファンドを購入してくれる人なのですから。

退職金を持っているお年寄りなんか、カモ中のカモです。

たとえ、3%の購入手数料であったとしても、1,000万円で30万円の販売手数料が取れるわけです。

30万円の販売利益が取れるなら、銀行の営業マンは頑張ると思います。

ただ、投資家からしたら、970万円でスタートし、30万円分の含み益を得るには、3.09%の運用益を得なくてはいけません。

さらに、2%程度の信託報酬がかかるとなると、それだけで、毎年19~20万円の手数料がかかることになります。

年間50万円の利益を上げようとすると、良好なファンドか、市場環境が良くないと厳しいと思います。

まあ、2017年などは何を買っても、この程度の利益は出ていたと思いますけどね。

2017年の年なんて、そう簡単に訪れないです。

そんな環境下でも、損を抱えているという人が多いのは、よっぽど悪いファンドを掴まされているのでしょう。

結局は「自己責任」。ネット証券でクリックして購入するのも、銀行窓口で相談に乗ってもらって購入するのも、結局は自己責任です。

できるだけ、リスクを減らして運用したいものです。