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投資信託の信託報酬が下降中で見直し要!手数料の安いETFから撤退した3つのデメリット

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2017年中盤までは、低コスト投資といったらバンガード社とはじめとした米国ETFが最良だと思って投資をしていました。

しかし、2018年から開始している「つみたてNISA」により、ETFに投資するよりも、投資信託に投資した方が、ストレスなく積立による資産形成ができるのではないか?と考えるようになりました。

2017年のNISA枠は全て米国ETFで使い切りましたが、2018年は投資信託で毎日積立をしています。

いつかどこかのタイミングで米国ETFを売却して、投資信託に替えたいと考えていますが、一度売却すると非課税枠が減ってしまうのも勿体ない話なので、少し悩んでいます。

本日は、そのETFに関して整理してみたいと思います。

■ETFとは

ETFというのは、Exchange Traded Fundの略称です。

日本語で表すと、「取引できる投資信託」ということで、日本語の方が理解しやすいです。

ETFは我々投資家目線からは面白い仕組みで、ある指数に連動することを目標に運用されている投資信託でありながら、通常の株式銘柄と同じように売買が可能であるという点です。

ETFは市場で売買されていますので市場価額が存在しますが、ファンドなので投資信託と同じように基準価額が存在します。

この2つの市場価額と基準価額、さらには、連動指数とのかい離が問題となりますが、これらはできるだけ小さくなるように、裁定取引を使って工夫されているようです。

投資信託のインデックスファンドでも、基準価額の騰落率と、ベンチマークである連動指数の騰落率のかい離が問題になることが多いのに、さらに市場価額とのかい離もあるので、気にしておく必要があるのは確かです。

かい離に関しては、投資信託の純資産総額の規模や、資金流入と解約の大小、ETFに関しては毎日の売買出来高によって、ある程度、見極めることができますが、株式投資と同じなので、ETFであってもこれらのウォッチは必要になってくるのでしょうね。

ほったらかしで資産形成・資産運用がしたい私のような素人にとっては、ETFの売買は非常に難しいものだと思います。

まあ、あまり日々の売買をしない人は、かい離などは気にせずに持ち続けていれば良い訳ですが。

しかしながら、資産形成において、ETFの弱点は当然あります。

■私が考えるETFの3つのデメリット

ETFのデメリットを私目線でまとめてみました。

他にもデメリットがあるのかもしれませんが、私が現時点で思っているデメリットです。

1.売買手数料がかかる

ETFは市場で売買をするので、当然ながら株式売買と同じように手数料がかかります。

カブドットコム証券などでは、グループ企業の三菱UFJ国際投信が手掛けているETFにおいて、手数料が無料のフリーETFがあるので、利用するとかなりお得です。

なぜ、フリーETFができるのか?ということですが、推測ですが、おそらく信託報酬により日々手数料が入るので、売買手数料無料としても旨みがあるのだと思います。いわゆるノーロードの投信と同じだと思っています。

NISA制度ができてから、米国のETFは買付だけで手数料無料となるサービスがSBI証券でありました。他のネット証券会社でも実施しているかもしれませんが。

この買付手数料無料サービスをつかって、運用コストの安い米国ETFをこれまで買っていました。

ただし、そのサービスを使っても、ETF売却には手数料がかかります。

2.売買スプレッドがある

ETFは株式の売買と同じ扱いですから、需要のバランスで市場価額が決まります。

したがって、売りたくても安くなってしまうことや、買いたくても高くなってしまうこともあります。

当然、インデックスファンドなので、基準価額の計算が容易なため、裁定取引を狙った売買も含まれてきますから、それほど大きなかい離は発生しないですが、急いで買ったり、急いで売ったりといった、株式売買と同じように焦りは禁物です。

3.分配金が発生する

ETFは仕組み上、個人投資家の金額解約だけでなく、機関投資家の現物解約に対応する必要があるので、構成銘柄を組み入れる必要があるとのことです。

投資信託のインデックスファンドなら、他のETFなどを組み入れて運用しているケースもありますが、純粋なETFはそれができないです。

したがって、構成銘柄の配当などや、それ以外にも理由があるかもしれませんが、分配金が発生します。

分配金には、20%税金がかかります。さらに米国ETFの場合は、米国でも税金がかかります。二重課税なので取り戻せるらしいですが。

私の場合はNISA枠をつかっているので、米国の税金しかかかっていませんが、それでも税金分は、複利を生み出さない無駄な経費なので効率が悪くなります。

また、分配金の再投資も、買付可能金額になるまで、再投資ができません。

常に現金を持っている人なら、それに加えて再投資できるかもしれませんが、そもそも投資できる現金を持っている人なら機会損失の観点からすでに投資しているでしょう。

したがって、分配金再投資には無駄な時間と労力がかかります。

■まとめ:国内の投資信託を選んだ理由

私がETFから投資信託に切り替えたのは、これらの3つのデメリットからです。

日本国内の良質なインデックスファンドの種類が少なかったり、信託報酬が高かったりしたときは、手数料が安い米国ETFが良いと思っていますが、今は非常に低コストの投資信託が出ており、ファンド・オブ・米国ETFもあるくらいです。

純粋な米国ETFよりからは、コストがかかるので少し手数料が高いですが、本当に少額になりました。

この少額なコストなら、無駄な時間と労力を考えれば、投資信託を選ぶメリットがあると思っています。