皆さんの投資ライフはいかがでしょうか?
2018年は、つみたてNISAの初年だったのですが、大きな調整が年始と年末に2回起きて、「投資なんて嫌だ!」と文句を言いながら手放してしまった人も多いのではないかと思います。
つい先日も、iDeCoを始めた人から、一本調子に下がっていると文句がありました。
文句を言うのは自由ですが、投資は自己責任ですし、もっと積立投資の勉強をしないと駄目だと思います。
右肩上がりで上がり続けている株式トレンドほど怖いものはありません。
何十年も積み立てをして、最後の数年で下落してしまうと、これまでの勝ちが全て飛んでしまうほどの威力があります。
逆に、積立開始から下がっているトレンドは、積立中は辛いですが、少しでも回復基調になることで、これまでの負けが一掃する逆の威力があります。
それだけ数を増やすということは大切であり、定額積立(いわゆるドルコスト平均法)の威力でもあります。
そんなことも知らないで、「みんながやっているから積立投資でもやってみるか・・・」と安易に始めるのはとても危険な行動です。
含み損をかかえる恐怖は体感しないと分からないものですが、積立投資を始める前には少しでも勉強をしておいた方が身のためですね。
本日は、2018年12月からの大幅調整からの反発について、ちょっと思うところを書きたいと思います。
■つみたてNISAで積立中
2018年から始まった「つみたてNISA」ですが、我が家では現在、33,333円/月で積み立てをしています。
積立商品は米国のインデックスを2商品と、日本のアクティブファンドを2商品買い付けしています。
米国インデックスの一つであるS&P500は、最初はiFreeが最も信託報酬が安かったのですが、2018年の途中でeMAXIS SlimからS&P500連動投信がでました。
少し話がそれますが、これまでの流れを見ていると『eMAXIS Slimシリーズ』はとても安心して保有できそうです。
特に、信託報酬の手数料に関しては、「業界最安値を目指す」としていますが、本当に実行しており、現状では最安値を追い続けています。
対抗投信会社もどこかで息切れしてくるのが目に見えていますが、eMAXIS Slimは元が大きいので、簡単には引かない感じがします。
ただ、金融業界が、今の日本人の投資感覚に耐えられるかが問題だと思います。
『貯金から投資へ』というスローガンを掲げながらも、なかなか重い腰は動きません。
投資はギャンブルだ、危険すぎる、元本割れが怖いという日本人の気質がある限り、なかなか難しいと個人的には感じます。
eMAXIS Slimも息切れしなければ良いのですが・・・。
■2019年反発の日米の差
さて、2019年に入って、大幅な反発が起きてきています。
米国においては、2018年12月に起きた調整はほぼ取り返した状況になってきています。
今後の相場までは読めないのは当然ですが、今回の調整で手放してしまった人は、投資の仕方というのをもう一度考えた方が良いかもしれませんね。
我が家の場合は何もしないで、そのまま保有です。
「つみたてNISA」をやっている限り、20年の非課税運用を享受するためには、簡単に手放してはいけません。
手放すと枠が無くなるわけですから、ガッチリホールドが基本ですね。
ただ、久々に運用状況を見ていると、米国インデックスのファンドと、日本のアクティブファンドに差がみられるようになってきました。
2018年初頭に積み立てを開始し、2019年2月中旬の今の状況が下記のとおりです。
・米国インデックスファンド
- 楽天・全米株式インデックス +0.70%
- iFree S&P500インデックス +1.98%
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500) -0.24%
iFreeのS&P500インデックスファンドは、eMAXIS Slimに切り替えたため、現在積立を中止しています。
・日本アクティブファンド
- ひふみプラス -6.81%
- コモンズ30ファンド -6.26%
いかがでしょう?
インデックスとアクティブの違いはありますが、米国と日本でここまでの差が現時点で起きています。
おそらく、日本をインデックスファンドで積み立てしていても、結果はそれほど大きく変わらないでしょう。
■投資先を真剣に考えることも必要か
米国中心投資をやっているブロガーの人が多い一方、米国だけに偏る危険性も言われています。
ただ、日本だけに偏る投資は、私としては最もハイリスクだと感じます。
リーマンショック後に積み立て投資を開始し、アベノミクスで恩恵を受けた日本のインデックス投資は存在すると思いますが、何十年という期間でみると、まだバブル時期の日経平均株価には到達していません。
今後はどうなるか?なんて誰にも分からないので、必ずこうなるとは言えませんが、現実としてこの数ヶ月の差は認識する必要があると思います。
結局、日本の市場は米国に翻弄されているのが現実で、日本企業の強さは株価ほど上がっていないと感じるのです。
リーマンショックの前後が安すぎたと言えるのかもしれません。
一つの考え方として、会社の給与だけに依存している日本人と、給与と投資インカムの両輪で過ごしている米国人の違いもあるのかな?と感じます。
同じように景気対策をしたとしても、米国では絶賛されるが、日本では庶民に恩恵が無いとバッシングされる始末ですから。
まあ、米国でも国民全員が個人投資しているわけではないと思いますので、日本と同じような投資家だけの恩恵というバッシングがあるのだと思いますが、その声の量は日本に比べると少ないのでは?と思います。
やはり、家計に占める投資割合が全く異なりますからね。
今回の日米株価の差は、現実として少し真剣に考えた方が良いと感じました。