なんでも道しるべ

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ベンチマーク(運用指数)に対するアンダーパフォームとアウトパフォームとは?

f:id:anyguidepost:20180304090140j:plain投資信託を始めると「ベンチマーク」という言葉をよく目にするようになります。

投資を個別銘柄だけでポートフォリオを組んでいる場合は、あまりベンチマークというのは気にしたことなかったです。

相場がどれだけ上昇しようが下落しようが、自分の保有している銘柄が全てですから。

しかし、投資信託の場合は、ファンドが顧客から資金を集めて運用するわけですから、ファンドの良し悪しを決めるのはパフォーマンスとなります。

自らのファンドが、ある月に+10%の上昇をみせても、市場が10%以上の上昇をしている場合は、そのファンドはダメだと言われるわけです。

したがって、目標とする「ベンチマーク」であったり、「参考指数」というものを常に意識しなければなりません。

■ベンチマークで用いる運用指数とは?

ベンチマークとは、『運用指数』を指します。相場全体や市場の値動きの全体を表す指数です。

国内市場の場合は、日経平均株価やTOPIXなどになりますが、最近では、スマートベータ指数が注目されてきており、JPX日経インデックス400もベンチマークとして採用されます。

(スマートベータに関しては、別途、記事にしたいなと思っています。興味がある運用手法なのですが効果があるのかは疑問です。)

米国株では、NYダウ工業株30種平均やNASDAQやS&P500種指数がベンチマークでしょうか。

日経平均は日本経済新聞社が独自の基準で選んだ225銘柄からの指数ですが、NYダウは優良株で構成される30種平均です。

どちらの平均株価も、構成する各銘柄の寄与度が異なっているのが面白いところです。

日経平均では、ユニクロの「ファーストリテイリング」が構成率7.19%で最も高い寄与度です。(2018/2末時点)

225銘柄あり、最も低い0.01%の寄与度も銘柄も数社あり、その中に「東京電力」も含まれます。

そう考えると、「ファーストリテイリング」の寄与度がとても大きいことが分かります。

NYダウ平均は、30種なので、構成率がどの銘柄も高いですが、一応、最も高い構成率9.96%は「ボーイング」です。(2018/2末時点)

日経平均はこんな会社も入っているんだなと思うような会社もありますが、NYダウ平均の30銘柄は本当に世界企業ばかりです。

逆にこんなに有名な会社なのに、NYダウ平均に構成されていないなんてと思えるのが、グーグル・ツイッター・フェイスブック・アマゾンです。

それだけ、30銘柄に入るのはとても大変だということですね。

■インデックスとアクティブで指数の利用法が異なる

インデックスファンドの場合は、ベンチマークにぴったり一致することが必要なので、ベンチマークとのかい離がいつも問題になっています。

信託報酬が安くても、ベンチマークからかい離してアンダーパフォームしたら、その時点で信託報酬分が吹っ飛ぶと言われています。

したがって、インデックスファンドを買付する場合は、マザーファンドが何であるかと、純資産総額を確認して安定した運用ができているかを見極めることが重要です。

アクティブファンドの場合は、ベンチマークを示すというよりも、参考指数を示していることになると思います。

この参考指数よりも、勝っているか、負けているかが全ての評価です。

この時、例えば参考としているベンチマークを配当込で掲載しているか、配当が含まれてないかで大きく印象が変わります。

アクティブファンドであるなら、当然、配当込の指数よりも買っていることが重要なので、その数値・グラフを示してほしいものです。

■アンダーパフォーム?アウトパフォーム?とは

ここで、「アンダーパフォーム」と「アウトパフォーム」について、少し混乱することがありますので記しておきます。

アンダーパフォームは、ベンチマークよりも運用成績が下回っていることを指します。負けているということです。

アウトパフォームは、逆に、ベンチマークよりも運用成績が上回っていることを指します。勝っているということです。

ただ、運用成績がプラスであっても、ベンチマークを下回った成績しか残せなかった場合は、アンダーパフォームと言います。

同じく、運用成績がマイナスであったとしても、ベンチマークよりも上回っていたらアウトパフォームとなるわけです。

■アクティブファンドはアウトパフォームが命題

私の考えとしては、ベンチマークや参考指数がマイナスであるときに、いかにマイナスを抑えてアウトパフォームできるかが、そのファンドの腕の見せ所だと思っています。

というのは、市場の指数が好調の時は、どんな銘柄であっても上昇するわけで、その中で割安株や成長株を見つけるのは、プロであったら専門的で可能だと思っているのです。

逆に市場環境が悪く、指数がマイナスの時には、良い銘柄であっても連れ安が起きます。

記憶に新しい、2018年2月初旬に起きたように、売りや売りを呼ぶといったことが起きるわけです。

世界同時株安の時は、どれだけ優良会社に投資していても、どうしても運用成績がマイナスになってしまうとファンドマネージャーは言っています。

そんな時に、成長が期待できる割安に放置されている銘柄に全力投資できるかが、プロの判断だと思うのです。

ドルコスト平均法の投資スタイルは、右肩上がりの成長曲線では、効果を発揮しないです。

一旦、相場が調整すること、下げることが、玉を蓄えるのには重要なことです。

それはファンドの運用でも同じことだと思いますが、私のような素人では分からない銘柄選択なので、信託報酬を払ってプロにお任せしたいわけですね。