なんでも道しるべ

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暴落時に備えて『現金を持つ』か? 機会損失の回避に『現金を持たない』か?

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昨日の記事で、投資における『現金』の比率について、富裕層の方々と我が家の違いについて書いてきました。

富裕層の現金比率が高いのは、株式市場暴落時に拾うため?それでもリスクは十分とっている(凄) - なんでも道しるべ

現金比率の差も大きく異なっていたのですが、その背景には、現金以外の資産の種類が異なることが分かりました。

本日は、富裕層の方々の資産種類と現金を持っていることのメリットとデメリットについて、実利の面だけでなく、投資を心掛ける精神面の切り口で書いてみたいと思います。

■富裕層の資産配分を真似できる?

昨日の記事では、我が家の運用に関する資産配分について、ざっくり示してみました。

  • 株式・投信(NISA・iDeCo含む) 30%
  • 外貨預金 21%
  • 非リスク資産 42%
  • 現金 7%

我が家の資産配分を分けると、外貨預金は為替リスクがありますのでリスク資産とすると、約51%がリスク資産、非リスク資産は49%となります。

現金部分は、徐々に積立により減っていきます。ただ、何とか新たに運用資金を捻出していきたいと意識していますので、減りながら、追加しながら、減りながらの繰り返しだと思います。

一方、富裕層の方々の運用資産は下記のようになっているようです。

  • 株式 30~35%
  • 投資用不動産 15~20%
  • 債券 15~20%
  • オルタナティブ 5~10%
  • 現金 25~30%

明らかに違うなと感じるのが、まず現金の比率が大きいことです。

昨日の記事でも書きましたが、我が家では現金は10%いかない状態で推移していますが、富裕層の方々は現金を30%近くももっているということです。

現金だけに着目すると、あまりリスクを取っていないように感じますが、不動産やオルタナティブに投資をしているので、株式以外の他の投資商品でリスクを取っていることになります。

逆の意味ではリスクを分散していると考えた方が自然なのかもしれません。

オルタナティブというのは、先物やオプション取引などの商品や、農産物や鉱物などが投資対象とのことです。

不動産はご存知のとおり、自分が住むための不動産ではなく、投資用の不動産のことです。

これら2つの投資商品に、不動産には20%程度、オルタナティブには10%程度の投資をしていることが大きなポイントの1つかもしれません。

債券の位置づけをどう考えるかですが、これらの投資商品群から考えると、リスク許容度は小さい位置づけのように感じます。

国内外の債券をターゲットにしていると思いますので、一概に非リスク資産とは言えないと思いますが、他の投資商品に対してリスクは小さそうです。

これらの商品に投資しているから故に、現金を30%持っておくという戦略が成り立つのかなと感じます。

サラリーマン夫婦の我が家の私としては、なかなか真似ができない投資ポートフォリオだなと思いました。

■株式市場暴落時に現金を投入する

現金比率は、資産配分やポートフォリオによって変わってくるということは分かりましたが、『現金』をもっておくことのメリット・デメリットについて考えたいと思います。

現金第一主義の日本人が多いこのご時世では、考えられないことかもしれませんが、現金を持っておくと、市場が冷え込んだ時に、追加投資ができるということです。

2008~2009年に起きたリーマンショックとその後の回復からも分かるように、市場の暴落はこの世の終わりのように発信されますが、いずれは回復してくることが歴史的にも分かっています。

それは、各国の中央銀行がインフレ率の目標をもっているので、インフレが起きるように政策を練るからです。

また、世界人口が増えていることも一つの要素であることは間違いないですし、人々は豊かに暮らせるように技術革新を進めていることも株式市場が上昇する大きな要素です。

したがって、市場暴落時こそが仕込み時期であることは間違いなく、世間が悲観的になった際には、惜しみなく現金を投入していくことが富裕層になるきっかけなのかもしれません。

ただ、一つとして現金を保有していなければ何もできませんし、さらに重要なことは世間が悲観一色になっているときに現金を投入する勇気があるかどうかです。

世の富裕層の方々は、現在のように株式市場が高騰や安定しているときには、せっせと現金を蓄えて30%程度まで比率を上昇させ、暴落時には逐次的に投入していって、現金比率を下げているのだと思います。

■運用機会損失を考えながら現金保有していく

では、逆に現金を保有していることのデメリットを考えてみましょう。

当たり前ですが、現金ではほとんど運用リターンが得られないので、「運用機会損失」が大きなデメリットでしょうね。

したがって、一般的には、資産がまだ少ない人は、できるだけ運用に回した方が良いと言われています。

その理由としては、株式市場の暴落がいつ来るか分からないからです。

いつ来るか分からないものを待ち続けているのは無駄ですし、また、運用そのものに慣れていないと暴落時に買付に向かう勇気も出ないでしょう。

この点は私も非常に合意できる点であり、運用資産残高というのは、長期間かけて徐々に上げていき、株式市場の波に慣れなければならないと考えています。

その上で、ある程度の現金比率を持っておき、暴落時に買付できるかが勝負だということです。

う~ん、我が家の現金比率は何%であれば良いのかな?

難しい問題です・・・。