私は積立をしている独立系投資信託の3社の共通KPIが揃いました。
今回、コモンズ投信が2018年9月28日に公表しました。
これまで、セゾン投信とひふみ投信について、「運用損益別顧客比率」を紹介してきました。
【2018年9月号】セゾン投信で運用中の人は84.9%がプラス!世間の54%を大きく引き離す… - なんでも道しるべ
ひふみ投信の運用損益でプラスの人は91%!狼狽売りをせずにホールドが決め手? - なんでも道しるべ
セゾン投信が84.9%、ひふみ投信が91%という結果でしたが、今回発表があったコモンズ投信はこれらを大きく上回っており、驚異的な結果です。
コモンズ投信は日本株の比較的大型株を厳選投資しています。
私個人としては、日本市場の銘柄は厳選が難しいと思っており、コモンズ投信の力を借りています。
ファンドのリターンも非常に良好ですし、積み立ての仕組みやコストも安く、受益者の投資方法も合理的な買付をしていることから、総合的に良好な結果が出ているのだと思います。
■コモンズ投信は驚異の97.9%
まずは「運用損益別顧客比率」の結果からです。
2018年3月末時点のトータルリターンで、97.7%の方が運用損益でプラスだという結果だということです。
97.7%ですよ!
これこそ本当にほとんどがプラス運用で、マイナスリターンの人が2.3%しかないことになります。
投資信託の運用損益は、ファンドのパフォーマンスも当然重要であることは間違いないですが、顧客の買い方や売り方によってもリターンは変わってきます。
人という生き物は非常に難しく、自分は大丈夫だと思っていて高値掴みをしてしまったり、安値売りをしてしまったりすることがあり、高値掴みをしてホールドしていると含み損をいつまでも持ってしまう危険もあります。
ただ、ファンドの仕組みにより、そのような人間の性格を上手くコントロールしてくれるようになっていれば、高値や安値を気にせずに、ドルコスト平均法で積立投資ができるようになり、いつの間にか、ファンドのリターンを享受できるようになっていくというわけです。
仕組みがきちんとできているファンドで投資する仕組みを作ってしまえば、ここからはファンドのパフォーマンスにより顧客のリターンをプラスに持っていけば良いといことになります。
今回、97.7%もの顧客がプラスであるコモンズ投信は素晴らしい仕組みとパフォーマンスを提供してくれるファンドであると言えますね。
正直、ブロガーの中では有名な「ひふみ投信」や「セゾン投信」の方が結果は良いと思っていましたが、やはり人気がでると、投資が下手な人もが入ってくる可能性も高いわけです。
コモンズ投信もこの結果により急激に人気が出て、ファンド全体のパフォーマンスが落ちないことを願っています。
■一番多い層は+10%~+30%のリターン
詳細の情報を書いていきたいと思います。
プラスリターンが97.9%というのは驚きですが、その中身を紹介します。
- 0%以上~+10%未満 9.2%
- +10%以上~+30%未満 42.2%
- +30%以上~+50%未満 29.1%
- +50%以上 17.2%
+10%~+30%の範囲の人が、ほぼ半分程度だという結果です。
正直、我が家の保有は、まだ+10%未満ではありますが、もっと上のリターン結果になるように、バイ&ホールドを続けていきたいと思います。
コモンズ30ファンドは、「つみたてNISA」の商品に認定されていますので、このバイ&ホールドをしやすい環境にあることは間違いありません。
20年間非課税という制度を国が作ってくれていますので、長期間投資を心掛けてプラスリターンを上げていきたいと思います。
ちなみに、マイナスリターンの2.3%の人の内訳ですが、-10%~0%が2.1%、-30%~-50%が0.1%、-50%以上もマイナスの人も0.1%いるということです。
これだけパフォーマンスの良いファンドで資産が半分になっているとはどういうこと?と思いますが、中には本当に高値掴みで安値売りをする人がいるということでしょうね…。
■2016年以前に口座開設している人は99.4%がプラス
その他、参考データも紹介されていました。
口座開設年別損益分布では、2009年~2016年に口座開設をしている人は、99.4%以上がプラスだということです。
2017年以降の人はマイナスリターンの人もいますが、2017年口座開設の人も80.4%の人がプラスの結果です。
短い期間の投資では、市場状況や個別銘柄のリスクによってマイナスになることがありますが、長期間投資をすればプラスになるといえる大きな結果だと思います。
マイナスで保有している人もプラスになるかもしれないと、安心して投資を継続できる良い指標なのではないかと感じます。
■未成年口座が6人に1人で、20代や30代よりも多い
コモンズ投信は子どもへの活動に力を入れています。
私がコモンズ投信に運用をお願いしようと思ったのは、子どもへの活動に力を入れていることに感動したからです。
今回の発表では、年代別口座比率も公開されていました。
0歳~19歳の口座が16%ということで、6人に1人が未成年だということです。
実際の積立手続きなどは親や祖父母がやっていることが多いと思いますが、口座名義を子どもや孫にしているのだと思います。
実は、20代や30代の口座比率よりも20歳未満の口座比率の方が多いという結果です。
残念ながら「つみたてNISA」 は未成年が使えませんが、「ジュニアNISA」で積立することも可能です。
ジュニアNISAの場合は18歳まで引き出せないというデメリットがありますが、長期で積立運用しようと考えている人が多いということだと思います。
コモンズ投信の子どもへの活動が支持されている結果であるともいえると思います。
今回、コモンズ投信の共通KPIの実績を紹介しました。
やはり目に留まるのは、顧客の97.9%がプラスリターンであるという結果です。
この数字をできるだけ落とさずに継続してほしいですね。