なんでも道しるべ

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「キャリア主婦」と「パートの妻」の比較を様々な面で考えてみる話

先日の記事で「キャリア主婦」について書きました。

なぜキャリア主婦を取り上げたかというと、妻がキャリアという言葉に敏感だからですが、最近のネットニュースでキャリア主婦というのをよく見かけるようになったからです。

あなたは「キャリア」という言葉の使い方に違和感がありますか? - なんでも道しるべ

これらで使われるキャリアという言葉の定義は難しく、昨日の記事でも書きましたが、おそらく、「専門的な職務遂行能力」と「長期に仕事に就く」という意味で使われているのでしょう。

昔までの意味で使われていた「専門職」という言い方や、「幹部候補生」という捉え方は現代では少し違っているようで

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キャリア主婦について2回にわたる記事になりましたが、本当に書きたかった内容は、本日の記事です。

ではなぜ、キャリア主婦が注目されるようになっているのか?ということです。

それは、共稼ぎ家庭が増えていること、専業主婦家庭に対し共稼ぎ家庭の方が逆転してきているのは、周知の事実であります。

ただ、共稼ぎ夫婦の中でも様々な家庭があり、以前は、サラリーマン(正社員)とパートの妻というのがモデルケースで多かったようですが、今は、共に正社員という家庭も増えてきています。

そのなかで、妻が正社員である「キャリア主婦」が非常に注目されています。

■世帯年収の比較

さて、「キャリア主婦」の家庭が注目される理由は何点かあります。

ここでは、「パートの妻」との比較で考えてみましょう。

まず、世帯収入の面では、「キャリア主婦」は正社員ですから、年収面の上限はこだわらずに、稼げるだけ稼ごうと思う人が多いのではないでしょうか。

役職に関しては、家庭の事情や、本人の希望などがありますから、必ずしも昇りつめたいと思っている人ばかりではないと思いますが、それは男性でも同じだと思います。

「パートの妻」は、配偶者控除の年収を考えながら働く時間を調整している人が多いのではないでしょうか。

正社員ではないパートの方が気楽と考える人もいると思いますが、年収面では、圧倒的に「キャリア主婦」の方が高いのは間違いないと思います。

したがって、世帯収入に関しては、「キャリア主婦」家庭の方が多いのは間違いないです。

統計的なデータはここでは示しませんが、夫婦共稼ぎで共に正社員である場合、世帯年収が1,000万円を軽く超えてくる家庭も少なくありません。

実は、税制面においては、一人が年収1,000万円と、夫婦二人で年収1,000万円の場合、二人で稼いで納めている税金の方が安いのです。

少し疑問が出てくる制度ではりますが、累進課税制度を取っている日本ではそのようになっているのです。

■時間の比較

世帯年収面においては、キャリア主婦家庭の方が多く、メリットがあるように思えますが、当然ながら、時間面や精神面ではデメリットと思えることも当然ながらあります。

まず、時間面については、パートの場合は、労働時間の融通もききますし、シフト勤務や曜日指定など、家族や子育てを考えながら働くことができます。

逆に、キャリア主婦の正社員の場合は、基本的には会社の都合が優先になります。

あたりまえですが、1日の基本労働時間が決まっていますし、残業もありますし、トラブルなどがあった場合には正社員の場合は対応せねばなりません。

よって、時間の都合が付けやすいことに関しては、パートの妻の方が良い面が多いと思います。

■精神面とやりがい

ここまで、年収に関するお金の面と、働く時間に関する面の2つを見てきました。

勝敗ではないですが、それぞれメリットが1つずつあったように思えますので、お金を取るか、時間を取るか、いう判断はあるのかなと感じます。

さて、続いて、考えてみたいのは、「精神的な面」と「やりがい」です。

このあたりの考え方や指標は非常に難しく、仕事に対する精神面は人によって差があります。

正社員で責任をもった仕事をすることにとてもやりがいがって、毎日活き活きするという人もいるでしょうし、逆に、仕事で責任を持たされることに辛さや恐怖をもって仕事に従事している人もいるでしょう。

また、同じ働くにも自分のスキルとのマッチングなどを考えている人も当然いるでしょうが、稼げれば何でも良くて特に内容にこだわらないという人もいると思います。

昇給や昇格にしても同じで、昇格を自分の能力アップと捉える人もいれば、昇給のためのツールと考える人もいます。

働き方と働く姿勢は各人で様々なので、どちらが良い悪いというのはありませんが、やはり一番辛いのは自分の人生観と違う生活をすることです。

「働きたいのに働けない」、「働きたくないのに働かなくてはいけない」このような人生観と実際とのミスマッチは精神面では大きな寄与を占めると思います。

楽して稼げるのは一番嬉しいかもしれませんが、「楽」という定義も難しく、ものさしが「時間」なのか、「スキル」なのか、「クリエイティブ性」なのか、それ以外にもたくさんあります。

このあたりの葛藤は難しいなと個人的は思っています。

■キャリア主婦の注目度は増えるだろう

ここまで、様々な面で「キャリア主婦」と「パートの妻」の比較をしてみましたが、いかがでしょうか?

ただ、日本のこれからの進め方には、「キャリア主婦」を増やしていきたいという意図が見えてきます。

それが最近のニュース記事内で「キャリア主婦」という正社員の働き方が注目されている事実だと思います。

労働力不足もありますが、税制面でも苦しい日本です。

大きな枠でみると、経済対策をいくら打ってもインフレが起きない日本は本当に異常な状況で、それを大きく変えるのも家族としての在り方や夫婦の働き方が鍵を握っているのかもしれません。

専業主婦保護の制度を見直すという話も少しずつ聞こえてきますが、様々な反発が起きるのは必須なので難しいかなと思います。

おそらく、徐々に気づかれない程度の改悪で、専業主婦やパートの人を減らしていく方向にもっていくような気がします。

間違っても、今の日本で洗浄主婦やパートを増やす方策を取ることは無いでしょう。

したがって、キャリア主婦の正社員にはデメリットと考えられることが付きまといますが、これらを上手く消化しながら暮らしていける新たなスキルが必要なのかもしれませんね。