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インデックスファンド「eMAXIS Slim全世界株式(日本除く)」2018年4月実績

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「全世界分散投資をしたいけど、日本はちょっと・・・」と思っている人や、「日本はひふみ投信やジェイリバイブでアクティブ投資したい!」と思っているような、わがままな人もいらっしゃると思います。

私もその一人です!(笑)

自分が住んでいる国なので、肌で感じるが故に、インデックス投資に難色を示すのだと思いますが、意外と知らない国々にもインデックス不向きな国もあるような気がします。でも、自分が分からないものには、判断はどうしようもありませんので。

さて、そんなわがままにピッタリ合致するのが、『eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)』です。

その名のとおり、日本を除く全世界にインデックス投資ができるという優れもの商品です。

この商品が設定された時には、遂に来た!と歓喜したものです。

さらに、この商品を作り出した三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimシリーズの素晴らしいところは、信託報酬の業界最安値を目指すというコンセプトを打ち出しているところです。

したがって、安心してこの商品に積立買付ができるということです。

2018年4月現在、手数料は以下のようになっています。

  • 購入手数料(買付時徴収) なし
  • 信託財産留保額(売却時徴収) なし
  • 信託報酬(年率を日割り徴収) 年率0.15336%(税抜0.142%)

たったの0.15%程度で日本以外の国々に分散投資できるのですから、使わない手はないと思います。

100万円買付しても、1,500円ですからね。

通常の株式投資なら全世界に投資するにはもっとコストがかかりますから、この投信は大注目だと個人的には思っています。

他にも全世界分散ファンドは複数存在しますが、やはりこの商品の一番の魅力は、「日本が外れていること」だと思いますね。

本日は、このファンドの2018年4月月次レポートの紹介です。

ファンド設定日が2018年3月19日なので、まだ2ヶ月程度の運用ですけどね。

■騰落率

まずは一番気になる騰落率のデータです。1ヶ月と設定来のデータしか掲載されていません。

・ファンド騰落率

  • <運用期間>・1ヶ月・設定来
  • 当該ファンド・3.95%・0.62%
  • ベンチマーク・3.81%・0.33%
  • 騰落率の差異・0.14%・0.29%

ベンチマークは、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、円換算ベース)です。

ベンチマーク対比で、ファンドがプラスになっており、アウトパフォームしています。

本来なら、ベンチマークと完全一致で、ファンドの信託報酬分だけマイナスになる程度が最も好ましい状態です。

プラスになのでそれほど苛立ちはしませんが、やはり騰落率に差があるのは良くない運営です。

ただ、ファンド設定直後は、資金流入のバラツキなどが考えられ、純資産総額の上がり方もかなり基準価額には影響してくると思いますので、仕方ない面もあると思います。

しかし、このファンドはマザーファンドに、eMAXIS SlimでないeMAXISファンドが付いていますから、運用は安定してくるはずです。

■日本とその他各国の指数を比べる

このファンドのベンチマークを随時チェックしていくと、日本以外のインデックス指標が分かるのでとても便利だと思います。

全世界株式の日本の寄与は8%~9%程度ですが、日本を除いた指標を見ることで、日本特有の市場状況を差し引いているので世界の状況が分かりやすいと感じます。

例えば、今回の4月の月次レポートでからも、eMAXIS SlimのTOPIXのベンチマークと比較してみます。

・ベンチマーク対比(2018年4月)

  • 騰落率(1ヶ月)
  • TOPIX 3.55%
  • 日本以外 3.81%

これを見ると、日本のTOPIXよりも日本以外のベンチマークの方が上昇していることが分かります。

日本株価も世界連動しているところがありますので、よく似た動きをしますが、やはり為替の影響を受けることもありますから、このベンチマークの差を見てみるのは面白いと思います。

■構成データ(国別・銘柄別)

最後に、上位国別と上位銘柄のデータを紹介します。

このファンドは全世界分散ですが、外国株式インデックスマザーファンドと先進国株式インデックスマザーファンドの2つに分けて運用しているので、先進国と新興国のデータを併記されています。

・運用資産構成(国別)(2018年4月末現在)

  • 【先進国株式】・比率84.66%
  • 1.アメリカ 55.49%
  • 2.イギリス 6.16%
  • 3.フランス 3.75%
  • 4.ドイツ 3.35%
  • 5.カナダ 3.14%
  • 【新興国株式】・比率12.35%
  • 1.ケイマン諸島 1.95%
  • 2.韓国 1.91%
  • 3.台湾 1.37%
  • 4.中国 1.21%
  • 5.インド 1.06%

・組入上位銘柄(2018年4月末現在) 全2,165銘柄

  • 【先進国株式】(1,324銘柄)
  • 1.アップル(アメリカ) 1.95%
  • 2.マイクロソフト(アメリカ) 1.60%
  • 3.アマゾン(アメリカ) 1.44%
  • 4.フェイスブック(アメリカ) 0.96%
  • 5.JPモルガン(アメリカ) 0.89%
  • 【新興国株式】(841銘柄)
  • 1.テンセント(ケイマン諸島) 0.64%
  • 2.サムスン(韓国) 0.54%
  • 3.アリババ(ケイマン諸島) 0.46%
  • 4.台湾セミコンダクター(台湾) 0.42%
  • 5.ナスパーズ(南アフリカ) 0.24%

このデータを見ても、やはりアメリカは巨大だなと痛感します。

結局は、主体的にアメリカを外す投資をしない限り、分散型インデックスファンドを買うと、大抵はアメリカの銘柄が含まれてくることがわかります。

55%が米国銘柄ですから、やはりアメリカ一強です。

中国も経済大国ですが、単純にケイマン諸島と中国を合わせても3%程度です。

これから新興国銘柄が強くなってくるのか、変わらず米国はじめとした先進国で市場を引っ張っていくのかは誰にも分かりませんが、分からないからこそ世界分散投資がリスク分散になるのでしょうね。

今後もアメリカが先導で引っ張るような気はしていますが、それを追従する国がどこになるのか?だと思います。

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