なんでも道しるべ

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分散の効いた投資信託には投資するが、信託報酬が最安値といっても選ばない商品とは・・・?

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先日の記事で、現在私が毎月・毎日積立している投資信託のファンドを一覧にしました。

毎月or毎日積立している投資先を公開!非課税枠を最大限利用ことが大事だと思う - なんでも道しるべ

そのなかで、「インデックスファンド」と「インデックス指標だけどインデックスファンドに分類されないファンド」について6ファンド挙げました。

一般的には、インデックスファンドを選ぶ意味としては、手数料(信託報酬)が安いということです。

また、「つみたてNISA」で積立買付ができるのも、金融庁の認定ファンドに限定されていることから、インデックスファンドの信託報酬値下げ合戦が盛んです。

ただ、私の個人的な考えとしては、手数料が安いからといって、自分の感覚に合わないファンドを買付したら、『それは本当に良い選択なのか?』と思えるのです。

何事も自分に合ったものを選ぶのが第一だと思います。

そのなかで、より良いものを探すということが大切だと思うわけです。

■eMAXIS Slim信託報酬のコンセプト

信託報酬が安いという観点で見ると、eMAXIS Slimのコンセプトは非常に素晴らしく、業界最低水準をめざし続けるという方針を実施しています。

eMAXIS Slimの商品群が立ち上がった2017年の初期の段階でも低コストのファンドを立ち上げて、インデックスファンドには激震が走りました。

また、業界最安値をめざしてくれるということから、eMASIX Slimの商品を買っておけば安心と思えるようになりました。

その考えは間違えではなく、正しい選択だと私は思います。

ただ、その商品が自分の望んでいるものであることが前提だと思うわけです。

・eMAXIS Slimの商品群

以下にeMAXIS Slimのファンド商品から株式を含めた商品群を挙げます。非常に低コストで運用してくれていると感じます。

<カッコ内>は信託報酬を示します。(2018年4月現在)

  • 国内株式(TOPIX) <0.159%>
  • 国内株式(日経平均) <0.159%>
  • 先進国株式 <0.1095%>
  • 新興国株式 <0.190%>
  • 全世界株式(除く日本) <0.142%>
  • 全世界株式(3地域均等型) <0.142%>
  • バランス(8資産均等型) <0.160%>

一際目立つのが、やはり先進国株式の0.1095%ですね。

この信託報酬は破格で、これで運用してくれるのが不思議だと感じるくらいです。

ここで注意なのは、eMAXIS Slimの商品の信託報酬は、特に運用が容易だから安く、困難だから高いという設定になっていない点です。

したがって、国内株式の方が運用しやすいと思うのですが、先進国株式より低く設定されていないところが面白いわけです。

あくまで、業界の他社水準を目標として、それをターゲットに業界最低水準を目指しているというコンセプトにより設定されているということです。

■先進国株式の信託報酬が最安値なった流れ

先進国株式の信託報酬が0.1095%に変更されたのが、2018年1月でした。

最初に設定された2017年2月の時点では、信託報酬が0.200%だったので、この1年間でほぼ半額までに信託報酬を下げているということです。

設定時は、当然、国内株式(TOPIX)の方が、先進国株式より信託報酬が安かったです。

他社に追従して、各商品の信託報酬の値下げがありましたが、この2018年1月に先進国株式の方が国内株式よりも信託報酬が安くなるように逆転してしまいました。

この2018年1月に値下げした要因となった他社とは、EXE-i(SBIアセットマネジメント)です。

このEXE-iから「EXE-iつみたて先進国株式ファンド」という商品が2018年1月に設定され、このファンドの信託報酬が0.1155%であることがきっかけだと思われます。

EXE-iも利益を考えずに、つみたてNISAの為だけに(金融庁の取り組みの為だけに)、このような低コストのインデックスファンドを世の中に出したのがとても尊敬できます。

■0.1095%の先進国株式インデックスに投資はしない理由

では、このような低コストである0.1095%の「eMAXIS Slim先進国株式インデックスファンド」を買い付けるのかというと、私の考えでは、このファンドには投資しないです。

理由は簡単で、米国の先進国のインデックス指標にはあまり期待ができないからです。

たとえ信託報酬が安いファンドに投資しても、その投資先に魅力がなければ面白くありません。

投資する以上は楽しまないと続かないと思っています。

したがって、私は期待できるものに投資しようと思っています。

けれど、個別銘柄などにワクワクしたとしても、個別銘柄には投資はしないです。それはリスクが高いからです。

投資する以上、マイナスリターンは嫌ですし、家計の資産運用のなかで避けなくてはいけないことです。

分散投資という素晴らしい対策を講じてくれている投資信託の良い部分を享受しつつ、自分の考える期待できる地域や規模に投資していくべきだと私は考えているからです。

■投資の考えは個人で異なる

株式投資は様々な意見はあります。

私の方針も、ある人にとっては真逆の考えかもしれません。

なによりも正解が無いのが株式投資の面白い部分であり、度胸のいる部分です。

ただ、リスクを取らないものにリターンは無いということは確かです。

「リスク無しにリターンがある」というキャッチフレーズの商品は詐欺でしょう。

分散の効いた投資信託を、長期間で、投資・運用するという方法は、リスクをゼロにはできないけれど、できる限りリスクを抑えることができると思っています。

理由は、各国の中央銀行と経済政策がインフレ2%を目標とした方策を取り続けるからです。

デフレは経済の死だと言われるということは、逆であるインフレは経済の流れだと考えております。

日本は少子高齢化で悩まされていますが、世界中の人口が増え続けている限り、経済は成長し続けるものであり、成長にはマネーが必要です。

そして、そのマネーは投資したものだけに利益が還元される仕組みとなっているので、資本社会においてマネー投資は必要であり、リスクを恐れてはいけないことでしょう。