なんでも道しるべ

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ひふみ投信は「国内中小型株式投信」ではなく「オールキャップ運用」である!

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ひふみ投信の「ひふみアカデミー」7月号を見ましたので、例月どおり、内容の紹介と弱小個人投資家である私の感想を含めて書きたいと思います。

2018年に入って、ひふみ投信の基準価額のトレンドは大きな波を打っています。

昨年(2017年)の株式市場が良すぎて、それをアウトパフォームするほどのひふみ投信の基準価額は絶好調で、右肩上がりのトレンドを示していたので、それに慣れてしまっている感じがします。

今年のようなものは普通なのかもしれませんが、直近は数ヶ月に渡り高値更新が出来ず、もどかしい感じがしますね。

■なぜか、月末の営業日でTOPIXを突き放す?

まずは、6月の振り返りで騰落率のデータです。

・6月騰落率

  • ひふみ投信 -0.20%
  • TOPIX(配当込み) -0.76%

6月もひふみ投信がTOPIXに勝ちました。

4月は決算発表前のアノマリーで、大幅に負けてしましたが、5月と6月は勝っており、4月の負け分は十分に取り返しており、おつりが出ている現状です。

ひふみ投信の基準価額を見ていると、たいていが、月末に上げてTOPIXに勝つような習性がありそうです。

6月も残り数日の営業日で突き放している感じがします。

まあ、良く分かりませんが、そのような銘柄が多いのでしょう。

■海外銘柄でも国内銘柄と同じようなパフォーマンスは発揮できる?

上位10銘柄に関しては、大きな変動が見られませんでした。

少し入替えがありますが、それは先月と今月の個別銘柄の株価の変動に応じて変わっている程度だと思います。

相変わらず、最上位銘柄に海外銘柄が入っています。

アマゾン、ビザ、マイクロソフトの上位は変動なさそうです。

海外銘柄は9銘柄と聞いていますので、これ以外に米国企業と中国企業銘柄が6銘柄程度入ってきています。

まだ、上位まで上昇していませんが、株価の推移と共に、純資産総額の上昇の影響においても、海外の大型株銘柄が上位に来ることがありそうです。

アナリストも外国の方(中国の女性?)を新規採用したという情報も入っていますし、今後は中国銘柄の新規買い付けをしていくのかもしれませんね。

逆にいうと、それだけ、純資産総額が上昇しているということです。

国内株への投資だけでは、十分なパフォーマンスを出せないと思っているに違いないです。

保有銘柄数の推移も、2017年6月が160銘柄に対して、2018年6月が230銘柄と70銘柄も追加されています。

銘柄数が増えると、リスク分散もできますが、それだけ、大当たりした銘柄による効果も希釈化することになります。

「うーん、伸びるか微妙だけど、この銘柄を買おうか」という判断が起きているのか、起きていないのか、分かりませんが、そんなことが起きていると嫌ですよね。

藤野さんは、日本国内の銘柄でこれだけのパフォーマンスの実績を上げてきたので、海外銘柄でも実績を上げられると自信たっぷりな様子とのことです。

ひふみ投信の純資産総額の伸びを見ていると、このファンドにかけている人も多いのだろうなと感じます。

■ひふみ投信はオールキャップ運用になった?

今月のトピックスの内容は、とても面白く、興味深かったですね。

ひふみ投信は国内の中小型株投信だと言われていますが、このところ、これを真っ向に反対しています。

資料では、「全サイズへ投資を行うオールキャップ運用」だと書いています。

確かに、全ての保有銘柄を公開されているわけではありませんが、銘柄と見ると、国内の大型株の会社名も見ることがあります。

当然、最近になって、投資を始めた海外銘柄も大型株ですし、そういう意味では、過去の実績は中小型株銘柄の上昇が顕著だったので、中小型株投信と見えるだけかもしれません。

藤野氏曰く、「中小型株銘柄があまりにも上昇していたので、最近は売りに転じていた」と言っていました。

売却した資産を、次は、大型株や海外株に割り当てているとなると、オールキャップ運用になるのでしょうね。

■基準価額の高値更新はいつ来るの?

さて、『2018年初旬に最高値更新をした基準価額はいつ更新できるのか?』という、非常に興味津々な出来事が課題となっています。

2月に米国発端の株価大幅調整が起きて、この数ヶ月は調整期間でしたが、6月頃にNASDAQが絶好調で、グロース株を中心に上げて高値更新を再トライしていましたが、押し戻されました。その理由は、日本のマザーズ市場が下値を割っていたからです。

これで5ヶ月程度は高値を更新できずにいますが、どこで、2018年1月の高値更新をするかが注目されています。

過去、2015年から2016年の高値更新できなかった期間が最長で、1年3ヶ月かかったというデータが紹介されていました。

それまでは、6ヶ月~8ヶ月程度で高値更新ができているので、夏場に高値更新できれば、御の字ということでしょうかね。

このままズルズルいくと、来年まで高値更新できないかもしれませんけどね。

高値更新直前で押し戻されるということが起きるそうですが、それには、個人投資家の解約事由も一つの要因になっているかもしれませんよね?

資金流入が続いていると運用しやすいと思いますが、解約金額が膨れると、株式売却により基準価額が下がってくることもあるかもしれません。

藤野さんが言っていたことで、興味深いのが、『長期に渡って(7年程度って言っていたかな?)ひふみ投信の売買をしてくれている人がいるけれど、なぜかマイナスリターンの人がいる』とのことです。

「この基準価額の推移でマイナスですよ」と笑いを誘っていましたが、高値で勝って、安値で売っているという、典型的な投資下手な人のパターンです。

ひふみ投信でマイナスになるのは凄いなと逆に感心しますね。

そんな人のエピソードも聞きながら、反面教師で資産運用していきたいと思います。

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