なんでも道しるべ

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【ひふみ投信の臨時レポート】この調整相場はもう少し長引きそう?

ひふみ投信から「基準価額変動について運用責任者からのメッセージ」が発信されました。

2018/12/18の基準価額が市場主要指数に比べて大きく下落したことがきっかけですが、この日のひふみ投信の下落は何となく想像していました。

私がひふみ投信の基準価額の上下を予想するときには、マザーズ指数を見るようにしています。

ひふみ投信の投資銘柄は東証一部の銘柄が多いのですが、中小型株を中心に投資しているためか、TOPIXよりもマザーズ指数に近い動きをしているように感じるからです。

まあ、私が勝手にそう思っているだけかもしれませんがね。

最近は、ひふみ投信の下落が激しいので、広い範囲からひふみ投信の運用に心配される声が多くなってきました。

マーケットが下がることは仕方ないことだと思いますが、銘柄選別でできるだけ抑えてほしいところですが、ひふみ投信の銘柄がここまで売られているには、個人的にとても気になります。

■ひふみ投信が大きく下落

まず、2018年12月18日の市場がどうだったかと振り返ります。

  • TOPIX -1.99%
  • 日経平均 -1.82%
  • ひふみ投信 -3.22%

前日の米国株も当然下落していました。

  • S&P500 -2.08%

ひふみ投信は、日本株を約90%、海外株を約10%保有していますが、それにしても、ひふみ投信は下げ過ぎました。

ひふみ投信の選別銘柄が売り込まれたということです。

■運用責任者の言葉の要約

運用責任者の藤野氏の言葉を要約すると下記のようになります。

  • 最近の株価の下落は行き過ぎていると感じる。
  • このような時は機関投資家も狼狽売りをすることは少なくなく、優良銘柄も一律に売られ、むしろ成長性の高い優良株ほど売られることが経験の中でよく見た現象。
  • ひふみが自信を持っているすばらしい会社が必要以上に売り込まれている。
  • 一部の企業は株価純資産倍率も1倍を大きく下回り、資産価値よりも安くなっている割安の状態。
  • 外部環境を見ると、米中貿易戦争はこれからも続くかもしれない。景気の悪化トレンドもさらに加速するかもしれない。
  • しかし、株価はそれに先駆けて下がっているので、この先だんだん下げにくくなってくるでしょう。

最近、レオスに入社された経済調査室長の三宅氏の言葉を要約すると下記のようになります。

  • 米景気が失速でも過熱にもならず、緩やかに減速するのか、利上げ打ち上げのタイミングがいつなのか、が今後のポイント。
  • 長期金利が上昇し、4%に接近するようだと、投資抑制など景気失速リスクが高まる。
  • FRBが2019年前半にも利上げ打ち止めに動くことを匂わせている。現実になると、長期金利は低下・安定化の動きになり、米国景気の失速リスクが低減するとマーケットは好感する。
  • 米中貿易戦争は、3月1日まで猶予が決まった。中国政府が、国内産業の保護・優遇政策を是正し、市場開放などを進め、米国が納得しなければならない。
  • 世界経済にとって米中貿易戦争の激化がリスク要因。
  • 米中貿易戦争は、技術や軍事面における覇権争いの様相が底流にあるので、両国の攻防戦が長期化する可能性もある。
  • 米中貿易戦争に絡む悪材料を消化しながら、市場が忍耐力をつけていくにはもう少し時間がかかると見ている。

■昨日(12/19)の米国市場も大荒れでした

この臨時レポートは12/18の夜に発信されましたが、12/19の米国市場もFRBの内容によって乱高下の大荒れの様子でした。

これまでは2019年は3回の利上げを見込んでいましたが、2回に減らす可能性が示唆されたようですが、減らした好感よりも、FRBが利上げに対して消極的になっていないことで、株価が急激に下げたようです。

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世界の市場は米国中心に回っていることは確かで、それは、市場規模からしても仕方のないことです。

日本の市場は、前日の米国市場の影響を大きく受けますし、さらにNYダウ先物などの影響も受けやすいです。

したがって、日本市場はボラティリティが大きくなるようです。

クリスマスや年末に近づいているのですが、毎日市場が上下に荒れているのでちょっと驚きです。

海外投資家がクリスマス休暇に入りますから、積極的に取引されるのも、今週までだと私は読んでします。

■長期投資では、この調整で『数』を蓄えられる

この12月後半になって、米国株が年初来安値を叩きだしたことから、私の感覚としては、追加投資をしたい気持ちなのですが、すでに今年の一般NISA枠を使い果たしてしまいました。

10月からの調整を利用して、臨時的にS&P500に追加投資をしていたのですが、12月前半でNISA枠が無くなりました。

私の勝手な予想で、12月後半になると相場も落ち着いてくるだろうと思っていたのですが、全く当たりませんでしたね。

マーケットの未来は読めないというのは、本当にその通りだと思います。

といっても、間もなく2019年のNISA枠を利用する期日に突入してきます。

この市場状況をみると、毎日買付の投資額を上げたい衝動に駆られますが、市場がまだまだ下げる可能性もあるとの見方もあるので、まだ年初ですし、抑えながら平時の一定額で積立していきたいと思います。

私の感覚としては、この程度の下げは「良い冷却効果」だと思っています。

2017年後半があまりにも上げていたので、過熱気味の話を通り越して、どこまで上昇するのか?みたいな話になっていた記憶があります。

2018年が調整の年だったことで、2019年以降の相場が過熱しすぎないことは、長期投資を前提にしている私にとってはとても良い相場だと思います。

この調整を利用して「口数」や「株数」などの『数』を蓄えることができますから。