なんでも道しるべ

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ドルコスト平均法は忍耐との勝負!市場調整でも積立を継続することがインベスターリターンを上げる?

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投資信託の選び方に、様々な指標が出てくるようになりました。

これまでは、数値面の情報というと、リターン、リスク(標準偏差)、シャープレシオ、コストなどが主流でした。

「つみたてNISA」の商品にラインナップされるためには、金融庁から認定を受ける必要があることや、「貯金から投資へ」のスローガンと共に、顧客本位に向けた指標が出されるようになっています。

先日の記事でも取り上げましたが、金融庁主導によって、金融機関各社が共通KPIに基づく「運用損益別顧客比率」が発表されました。

販売会社のデータが公表されたことになりましたが、直販の投信が上位を独占し、銀行系は運用損益が悪い顧客が多いということが明確に分かれました。

資産運用は安全運転!? 共通KPIの「運用損益別顧客比率」公開により各社の優劣が明らかに - なんでも道しるべ

今回、NIKKEI STYLEに「インベスターリターン(IR)」の指標がまとめて公開されていました。

(引用記事:投信評価で注目の指標 インベスターリターンを検証、QUICK資産運用研究所、高瀬浩、NIKKEI STYLE、2018/10/24)

本日は、リターンとインベスターリターンについて考えてみます。

■インベスターリターン(IR)って何?

私がインベスターリターンという言葉を最初に知ったのが、セゾン投信の運用報告でした。

セゾン投信は、ファンドのリターンも良好ですが、ファンド設定日からのインベスターリターンがさらに良いというデータを出していました。

インベスターリターンって何なのか?

私は最初そう思いましたが、インベスターリターンというのは、そのファンドを保有している受益者の売買行動も加味したリターンであるということです。

したがって、上手く買付をしている人が多いファンドはインベスターリターンは上がりますし、売買が下手な人が多いファンドはインベスターリターンが下がります。

今回引用した記事にもそれが書かれており、上昇直前に多くの資金が流入すると、資金流入がなかった時に比べてインベスターリターンは高くなるということです。

逆に、資金が流出した後に価格が上昇すると、資金流出がなかったときに比べインベスターリターンは低くなるということです。

まあ、簡単に言うと、高値掴みをしている人が多いとインベスターリターンは下がるということですね。

セゾン投信の中野社長の言いたいことからは、相場の未来は分からないので、スポット買いするよりも、積立でドルコスト平均法を利用することで、インベスターリターンが上がり、さらに、ファンドの仕組みで投資家の狼狽する気持ちを抑えることが大切だということです。

簡単に売買できることは一見良さそうに思えますが、バタバタと売買するよりも、バイ&ホールドの方が結局はリターンが高かったというのは有名な話です。

アクティブにしてもらうのは、アクティブファンドのファンドマネージャーにお願いして、個人投資家はゆっくりと構えて、積立投資をやっていればよいということでしょう。

■上位のファンドは、「つみたてNISA」で人気のファンド達

今回の記事では、各ファンドの通常のリターンと、インベスターリターンの比較をしていましたが、インベスターリターンは算出する期間によって大きな差が生まれます。

通常リターンでも同じことが言えるかもしれませんが、ある期間だけが良かったとしても、それが永遠と続くとは限らないですからね。

今回は1年間のデータから算出したということです。

1年間だけのデータだと、インベスターリターンと通常リターンの差はそれほど大きくありませんでした。

おおよそ±2%内に収まっているのがほとんどです。

1年間なので、そんなものでしょう。たった1年でそれほど大きく変わったら驚きですからね。

それでも、上位3ファンドは、インベスターリターンの方が+6.2%、+5.6%、+3.8%という非常に大きな差がついていました。

その3ファンドは以下です。

  1. eMAXIS Slim 先進国株式インデックス +6.2%
  2. 楽天・全米株式インデックス・ファンド +5.6%
  3. 楽天・全世界株式インデックス・ファンド +3.8%

面白いことに、2018年から始まった「つみたてNISA」で人気のある3ファンドが上位にきました。

またこれらは、海外株の分散型や、米国株であるのです。

日本株のファンドはリターンに対してインベスターリターンはマイナスであったファンドも多かったようです。

■海外株ファンドのIRが良かった理由

では、なぜ、海外株のファンドのインベスターリターンが良かったのか?

私の推測では、海外株や特に米国株は2018年2月の米国発大幅調整が効いているのだと思います。

その後、切り替えして、9月末頃には米国株式指標は過去最高を出していました。

それに加えて、2018年から始まった「つみたてNISA」で、これらの3ファンドは人気のファンドです。

つみたてNISAは積立設定をすると、あとは何も考えずに積立をしていくだけです。

当然、積立ストップもできますが、つみたてNISAの開始の際にはドルコスト平均法のメリットを大きく紹介されています。

したがって、少々の下落では狼狽せずに売らなかった人が多く、安値の時に効率よくたくさん買えた人が多かったのではないでしょうか。

あとは、つみたてNISAの初年なので、総額もあまり多くなく、たとえ-5%になったとしても、実際の金額としてはあまり痛くなかったのかもしれませんね。

ドルコスト平均法は忍耐との勝負です。

買って・握って・離さない、そして、何も考えずに買いまくるというのが大切なのだと、このインベスターリターンの結果を見ても、そのように感じました。