老後のために年金はきちんと払っておきたい。
若い人は「年金なんて払っても自分たちの時代はもらえないでしょ」と思われるかもしれませんが。減額はあっても、もらえなくなるということは無さそうです。
各方面の方々が、『税金を投入してでも年金制度は破たんしない』と言われます。
私もそう思います。なぜなら、少子化だからです。
政治は結局のところ選挙です。選挙権の多い年代層の意見が強くなります。
これからベビーブームのようなことが起きて、少子化が解消され、老人比率が減ったとしたら、年金に税金を投入することを見直すかもしれませんが、人口分布をみているとそうはなりません。
したがって、選挙で負けたくないから、老人いじめは起こしようがないので、年金に税金が投入されることになります。
まあ、逆にベビーブームが起きて、若い世代が増えると、老人比率よりも増えるので、本当はその方が年金制度にとっては都合が良いですしね。
どちらにしても、年金制度は破綻し難く、破綻させ難いということです。
したがって、「もらえないでしょ?」なんて思わずに、しっかりと支払った方が身のためです。
50代後半になって、年金が少ない自分に落胆しかねませんから。
■私自身に未納期間がある
年金の加入に関しては、会社員の場合は、問答無用で加入され天引きされますから、何も考える余地がありません。
しかしながら、自営業、学生、主婦の方々は気を付けておいた方が良いということです。
特に、学生は気を付けた方が良いです。
私自身、申請を忘れて、未納になっている期間が1年強あります。
20歳の時に国民年金に加入するという感覚がまず無いかったです。
なぜかというと払うお金が無いからです。学生は貧乏だからです。
払えないのに役所に行ったら、「払え!」と言われそうで怖いので行きませんでした。
普通なら親が少しは気にしてくれるものだと思うのですが、私の親は各種支払いに関しては本当に無頓着で、お金に関しては最低最悪だった記憶しかありません。
その反面教師で、私は妙にマネーには関心が高くなってしまいましたが。(笑)
ある時、私は、家が貧乏なら国民年金保険料が免除になると知りました。
それは未納が1年経過している時の21歳の時だったと思います。
偶然、テレビで年金の話をしていて、『未納三兄弟』とか言って騒いでいた時だったと思います。
免除は凄い制度で、国民年金保険料の支払いは免除されながら、加入年数と含まれ、そして半額分を年金受取時にもらえるというものです。
私の実家のように、貧乏家庭に生まれた人は、是非とも保険料免除を申請した方が良いです。
■未納は任意加入制度で取り返せる
未納の期間が1年強ありますが、10年程前に、未納の人は追納ができるという制度がありあました。
今でも追納期間はあると思いますが、以前は期間がかなり長かったような気がします。
私自身、追納しようかどうか悩みましたが、20代で若かったこともあり、月額16,340円も払う気がしなかったですし、さらに申請していれば保険料免除だったので、もったいないという気持ちがあったからです。
もう追納期間が経過していますので、支払うことはできません。
『満額はもらえない』という気持ちでいるのですが、最近、国民年金保険料のルールを見て知ったことがあります。
それは、『任意加入制度』です。
20歳から60歳までの40年(480ヶ月)が基本的な国民年金加入期間ですが、私のように未納期間がある人は結構多いそうです。
なので、60歳から65歳の間で、40年(480ヶ月)に満たない人は任意加入ができて、満額までもっていけるという制度です。
年金の受け取りが60歳から65歳に延びたのと同時に、会社での定年も実質延長されている傾向にあります。
おそらく、私が60歳になると完全に65歳まで働くのが基本になっているような気がします。
その場合、私も任意加入によって満額までもっていくと思います。
未納期間があって、1年強の額にして20~30万円ですが、それを払い込むかどうかかなり悩みましたが、現状の年金制度の変更からは払わなくて正解だったと思います。
やはり若い時の20万円は重要です。
何かをやるにもマネーが必要ですし、運用するにも原資がいります。
年金は支払額と受取額がルールで決まっているので、時期として早く払ったからといって損も得もありません。
したがって、猶予できる期間があるのなら、猶予した方が良いです。
しかし、支払額は総額で決まっているわけですから、どこかで払わなくてはいけないということだけは頭の片隅に置いておくべきかと思います。
■年金制度も時代に応じて変わるので順応を
本日は、年金について書きましたが、年金制度も変わってきていますので、現状の制度がどこまで続くかわかりません。
今は40年(480ヶ月)で満額となっていますが、もしかすると、満額の月数が増えるかもしれませんし。
その時代に応じて対応していくのがベストかと思いますが、年金をもらうまでの年数は長いですので焦らず、そして下手に滞納しないことが重要かと思います。
老後が迫ってから焦っても、時すでに遅しです。
現役世代の時から徐々に備えをしていく意識が大切です。
もちろん、公的年金だけでの生活は窮屈なので、自助努力が必要なのは言うまでもありません。