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QUICKファンドスコアで「セゾン投信」2ファンドの評価を確認してみた

f:id:anyguidepost:20171223122220j:plain最近の記事では、新しい投資信託の指標「QUICKファンドスコア」について書いています。

シャープレシオでない新たな投資信託判断指標の登場!『見合った』をスコア化する - なんでも道しるべ

前回は、「ひふみ投信」と「ひふみプラス」のスコアリングについて書きました。

コストのメリットが異なることから、評価スコアが異なるのが、非常に面白いです。

QUICKファンドスコアで「ひふみ投信」「ひふみプラス」の評価を確認してみた - なんでも道しるべ

本日はセゾン投信の2ファンドに関するスコアリングを書きたいと思います。

ちなみに、評価指標は下記のとおりです。

  • リスク:運用方針に見合ったリスクを取っているか
  • リターン:リスクに見合ったリターンを上げているか
  • 下値抵抗力:下げ相場での価格の落ち込みが小さいか
  • コスト:コストに見合ったリターンを上げているか
  • 分配金健全度:元本を取り崩して分配していないか

ファンドの運用年数も考慮されているとのことです。

総合スコアは、5つの評価指標を総合し、最も評価の高いファンドを10、最も評価の低いファンドを1で表されます。

■セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの評価

まずは、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」からです。

このファンドは株式と債券を50:50で分散投資するバランス型の国際投資です。

株式と債券内の細かい資産分配比率は、各地域の株式および債券市場の時価総額を勘案して決定されるという非常にユニークな運用方針です。

バンガード社のファンドを買い付けるため、ファンド・オブ・ファンズ形式となります。

インデックスファンドを集めて形成されるこのファンドは非常に守りが固い印象ですが、株式と債券で国際分散の長期投資によりリターンを狙う戦略です。

このような戦略なので、私のポートフォリオにが現時点では入っていないです。

現役時代では、もう少しリスクを負って、高リターンを狙っても良いと考えたためです。

以前に、少しの期間だけ買い付けた口数は解約せずに保有していますが、ある時点から買い増しはしていません。

QUICKファンドスコア(2017年11月末時点)

総合 8

  • リスク 1.10
  • リターン 7.80
  • 下値抵抗力 3.40
  • コスト 9.00
  • 分配金健全度 10.00

「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」のQUICK投信分類は「バランス」です。

■バランス型でコストが優位

総合スコアが8なのは、バランス型にしては、非常に高評価だと思いました。

バランス型は非常に難しいと思います。

一番難しいと思うのは「コスト」面です。

株式について、先進国株式の場合は、比較的低コストで売買して運用可能かと思いますが、新興国株式の場合は実質コストが上がりやすくなります。

その点は、バンガード社のファンドを買い付けることで、低コスト化を図っているのだと思います。

コストの評価は9.00で非常に高い評価だと思います。

今後は、セゾン投信へ積立する投資家が増えてくると、セゾン投信分の信託報酬が下がってくると思いますが、今のところ非常に難しい経営をやっているようです。

この1年、2018年から開始する「つみたてNISA」の準備により、低コストの投資信託が乱立されました。

株式と債券のバランス型というのは対抗が少なく、セゾン投信の中野社長の先見性が優位に働いていますが、将来はどうなるでしょうか。

今年は株式市場が非常に好調だったので、株式と債券のバランスファンドの良い面が見られなかったのですが、米国がピークを付けるようだと債券市場にも優位に働いてきます。

その時、このセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのメリットが活かさせるチャンスであると思っています。

■リスクが低評価であるのが気になる

リスクと下値抵抗力の評価が低いのは良く分からない点です。

運用方針に見合ったリスクを取れてないという評価なのだと思いますが、正直どうなのでしょう?

私が見る限り、このファンドはインデックスファンドの寄せ集めです。

したがって、ファンドとしては粛々とインデックス指標のとおりにやれば良いということだと思っているのですが、違うのでしょうか?

「資産分配比率は、各地域の株式および債券市場の時価総額を勘案して決定」というのが曖昧だとみられている可能性は高いです。

というのは、インデックスであるが、ベンチマークが分かりにくいということ。

運用方針に掲げているリスクを取られていないと評価されているのかもしれません。

下値抵抗力が低いのも気になります。

アクティブファンドの評価よりも低いですし、私自身、債券が入っている場合には下値抵抗力が高くなると思っていました。

これらの運用面での評価が低いのが、このファンドの気になるところです。

リターンがバランス分類の中では高く、コストと分配金健全度の評価が高いので、総合スコアが高くなっていると思います。

コスト面と分配金健全度は申し分ないと思いますが、リターンが下がってくると総合スコアが下がってくるでしょう。

先ほど懸念した、リスクと下値抵抗力が債券を含めているファンドの意義だと思っていますので、是非とも評価アップに取り組んでほしいと思います。

私の想定では、定年近くになったときには、このファンドに資金を置き換えて、債券を含めて固く運用しようという考えでした。

でも、QUICKファンドスコアの評価がこれであれば、少し考え直すかもしれません。

といっても、何年~何十年後の話ですけどね。

■セゾン資産形成の達人ファンドの評価

続いて、「セゾン資産形成の達人ファンド」です。

このファンドもファンド・オブ・ファンズ形式ではありますが、株式100%です。

さらに、アクティブファンドを選定して投資を行っていることと、世界市場全体を網羅するファンドなので、私個人でも非常に好きなファンドです。

というのは、全世界のアクティブファンドで高パフォーマンスなのは余りありません。

セゾン投信の戦略は非常に上手く、餅は餅屋の精神だと思っています。

アクティブファンドを選定して、それを組み合わせるということです。

個人投資家が自分でセゾン投信と同じことをやれば、コストはかからないのですが、素人ができることでもないですし、さらに機関投資家限定のファンドも含まれています。

下記が結果です。

QUICKファンドスコア(2017年11月末時点)

総合 9

  • リスク 2.60
  • リターン 10.00
  • 下値抵抗力 5.40
  • コスト 9.90
  • 分配金健全度 10.00

「セゾン資産形成の達人ファンド」のQUICK投信分類は「先進国株式」です。

■このファンドもリスクが低評価

まずは気になる点ですが、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと同じく、リスクが低評価です。

このファンドの分類は先進国株式ですので、相対評価であれば、対象投信としてはインデックスファンドが多くなると思います。

それらを基準としたら、運用方針に見合ったリスクが取れないと判断されているのでしょうか。

私がこれまで書いてきた直販型の投資信託では、リスクの評価が非常に厳しいものが多い印象があります。

運用方針が曖昧と判断されているのかもと思っています。

アクティブファンドだからでしょうか?直販投信の表示に若干のズレがあるのでしょうか?

評価コメントが書かれていないので分からないのですが、気になる点ではあります。

■リターン・コスト・分配金健全度がほぼ満点

下値抵抗力がグローバルバランスファンドよりも高いのが面白い点です。

バランス型で債券が入る方が下値抵抗力が高いと思っていましたが、あくてまで同じ分類内での相対評価ですので、達人ファンドは先進国株式の分類内では高い評価だということですね。

リターン、コスト、分配金健全度が申し分なく、非常に高評価です。

満点評価といっても良いと思います。

コストに関しては高コストだと評価が悪いわけではなく、コストに見合ったリターンを上げていれば評価が高いです。

「セゾン資産形成の達人ファンド」は、ファンド・オブ・ファンズ形式でコストが二重にかかるということから、個人投資家内では評価が分かれています。

私は、二重にかかっても、自分がすべきファンド選定をお願いできるのであれば、安いコストだと思って積立を継続しています。

実際に、非常に良いリターンをあげていますので、リターンとコストの項目が高評価になるのだと思います。

分配金を出していないのは、セゾン投信全体が、長期積立で複利を最大限に生かせる資産運用を手伝う方針だからです。

このまま続けてもらいたいファンド運用ではありますが、リスク面の評価を上げて、総合スコア10を目指してほしいです。