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【18年2月ひふみ運用報告】EV車が今年の話題になるのか?技術開発は進むと思う

f:id:anyguidepost:20170711232931j:plain2月のひふみアカデミーの感想の続きです。

前回は、2/6(火)の急落の話と、1月の実績についてかきました。

【18年2月ひふみ運用報告】急落日2/6の「ひふみアカデミー」での出来事 - なんでも道しるべ

本日は、トピックスで挙げられていたEV車に関して書きたいと思います。

■今年の注目話題はEV車か?

EV車に関しては、昨年のAIの話題に代わって、今年の注目の話題になりそうです。

私の仕事関係でもEVに関する業務が増えてきてなと実感します。

情報機器では韓国に先導を許している日本ですが、車では日本が世界に遅れを取るわけにはいきませんよね。

しかし、日本がガラパゴス化するかもしれないと危惧されていて、今回のトピックスに挙げられたようです。

■世界の消費は中国から?

中国が2018年にNEV(New Energy Vehicle)規制を導入するということで、中国ではEV車でないとナンバープレートが発行できないということになっているそうです。

したがって、EV車はまだそれほど技術革新が進んでいないけれど、とりあえずEV車が欲しいという中国人が増えてくるという話です。

日本はトヨタがハイブリッドカーでエコカーを引っぱっているのですが、世界はEV車を待っているようです。

というのも、日本の自動車販売台数は世界の5%のみだからです。

中国が30%、米国が19%、EUが18%ということは、日本で売れる車種を作るよりも、世界で売れる車種を開発する必要があります。

中国に続いて、インドで2030年にガソリン/ディーゼル車の規制、フランス・イギリスで2040年に規制をすると明言されています。(実現するかは別の問題)

そうなると、技術革新と開発方針はEVにせざるを得ません。

■EV車拡大の障壁となる3つの問題点

ただ、EV車を作って販売すればよいという、そんな簡単な問題では無いようです。

問題点が3つあるとアカデミーでは言っていました。

1つ目は、現在の自動車メーカーの販売者車種にディーゼルエンジンの車がかなりの割合占めている会社が多いということ。

ディーゼル規制をされると大変な打撃をうけるメーカーが多いので、そう簡単に規制できないそうです。

2つ目は、電池のエネルギー効率が低すぎるということ。

ガソリンのエネルギーに対して、現在の電池のエネルギーは1/10以下のようです。

3つ目は、電力のインフラが整ってないということ。

日本の車の3割がEV車に変わった場合、夜間に充電をすると相当の電力が必要で、現時点の発電所では賄えないそうです。

EV車を伸ばそうと思っても、かなりの問題点がありそうです。

といっても、私の感覚としては、技術開発が進んでいないだけで、世界中の技術者が一気に開発競争をすると、おそらくこれらの問題は解決していくと思っています。

スマホを例にとってもそんなものです。

スマホがその中に出回った頃の8年程前のスマホなんて、今のスマホに比べると、相当レベルが低かったです。

常に電源に指しておかないと電池残量がどんどん減っていったのを覚えています。

■格言『良い技術だから売れるのではなく、売れる技術が残る』

今回のアカデミーで、上記の3つの問題よりも、最も大きな問題だと感じたのは、「CO2」量の問題だと思います。

EV車が広がったとしても、電気を発電するには、石炭・石油・天然ガスで発電していると、結局はCO2量はあまり減らないようです。

公害の問題は解決できるかもしれませんが、地球温暖化ガス問題はあまり解決してなさそうですね。

といっても、EV車という大きな流れを作っているので、投資の世界としては付いて行かないわけにはいかないそうです。

それは確かに!と感じました。

スライドの最後に、『良い技術だから売れるのではなく、売れる技術が残る』と書かれていました。

そのとおりだと思います。

液晶テレビとプラズマテレビの戦いがありましたら、今ではプラズマテレビを売っていることなんてありません。

現状は、液晶テレビと有機ELテレビの競争が始まっていますが、どちらが勝つかは分かりません。

消費者が選択することで、選ばれた方に開発費用が使われて、より良い商品が開発されるわけですから。

EV車に関しても同じです。

日本にはハイブリッドカーという高性能の車がありますが、EV車と戦って、どちらが生き残るかは、誰にも分かりません。

いずれ、どちらかが残るのだと思います。

最初の話に戻りますが、日本だけがガラパゴス化しないことを願うのみです。

レオス・キャピタルワークスは、藤野氏が言うように、中国・インドにアナリストを派遣していることから、EV車の話題をいち早く取り入れているのだと思います。

中国・インドは、人口爆発と富裕層の増加によって、今後もっと車が売れる時代が来るのだと思います。

ひふみ投信がどこに投資をしようとしているのか、非常に興味があります。今後注目していきたいです。