なんでも道しるべ

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ラッセル外国株式ファンドに黄色信号…やはり米国インデックスが一番強いのか!?

株式市場の12月の暴落具合を見ていると、11月の投信レポートを振り返るのがちょっと場違いな気がしますが、気持ちを切り替えて、確認してみたいと思います。

本日取り上げるのは、「ラッセル・インベストメント外国株式ファンド」です。

このファンドは世界分散型のアクティブ投信ですが、直接銘柄選別しているわけではなく、ファンド・オブ・ファンズの形式を取っています。

よく似たファンドとしては、「セゾン資産形成の達人ファンド」がありますが、選択しているファンドが全く異なりますので、運用実績もかなり異なっています。

セゾン投信のファンドの方が運用期間は長いので、単純比較は難しいのですが、過去の実績からみると、セゾン資産形成の達人ファンドは圧勝でしょうか。

というよりも、ラッセル・インベストメント外国株式ファンドがアクティブファンドの位置づけとしては運用成績が黄色信号のような感じです。

そんな少し不安な気分からも、まだ年末暴落直前の11月末時点のレポートからではありますが、取り上げてみようと思いました。

さらに、インデックスファンドで、かつ、有名な米国指数のS&P500をベンチマークとしているeMAXIS Slim米国株式(S&P500)も比較してみることにしました。

■ベンチマークとの騰落率比較

早速ですが、2018年11月の実績です。

11月は米国中心に世界市場が10月の反動で上昇していましたし、この12月の暴落前ですので、騰落率の数字としてはある意味掲載しやすい値を示しています。

・2018年11月騰落率

  • ラッセル・インベストメント外国株式ファンド 2.1%
  • MSCI KOKUSAI(配当込)ベンチマーク 1.9%

11月単体の騰落率を見ると、ラッセル・インベストメント外国株式ファンドは、ベンチマークのインデックス指数を上回っています。

しかしながら、設定日である2016年6月以降の設定来リターンを見ると、下記のとおりでした。

・設定来(2016年6月)騰落率

  • ラッセル・インベストメント外国株式ファンド 36.7%
  • MSCI KOKUSAI(配当込)ベンチマーク 38.8%

アクティブファンドでありながら、残念ながらインデックス指数を2ポイント程下回っている結果となっています。

まだ2年半ほどの運用ではありますし、2017年はベンチマークをアウトパフォームする結果を出しつつあったのですが、2018年は運用実績が振るわない結果となっているようです。

■S&P500のインデックスファンドの実績

今回、米国株式の指数であるS&P500も取り上げて比較してみることにしました。

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の実績を取り上げますが、このファンドはインデックスファンドなので、指数とかい離することは許されません。

・2018年11月騰落率

  • eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 2.4%
  • S&P500指数(配当込)ベンチマーク 2.4%

素晴らしいといえるピッタリ一致の騰落率です。

ファンドの設定が2018年7月なので、まだ半年しか運用していませんが、設定来も3.7%でピッタリ一致しています。

さすがに、eMAXIS Slimを運用している三菱UFJ国際投信は、大きなマザーファンドをいっぱい持っていますのでインデックス運用が非常に上手だなと感心します。

■やはり米国指数は強いのか?

今回、世界分散型と米国指数の2つのファンドを取り上げた理由としては、10月からの反動で上昇した11月ではありましたが、やはり米国株式の指数は強いなと感じたからです。

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MSCI KOKUSAI指数が1.9%に対し、S&P500指数が2.4%ですから、10月の調整は米国発ではありましたが、戻る時も米国中心に反発している印象があります。

リーマンショックの時も米国は元に戻るのは早かったのですが、欧州や日本は非常に月日がかかりました。

調整や暴落のきっかけを作るのが米国でありながら、先に戻すのも米国であり、他の国々は米国市場に翻弄されているのが良く分かります。

■「つみたてNISA」のアクティブ枠に認定されるように頑張ってほしい

12月は大きな調整が入っており、このまま行くとリーマンショック以来の大幅調整の年になりそうです。

10年単位で大きな調整が入ると言われている米国市場ですが、2017年が意外にも調子が良かったので、1年遅れで2018年が調整年として扱われそうです。

今回、ラッセル・インベストメント外国株式ファンドを取り上げたのは、やはりアクティブファンドであるので、この調整を利用して、仕込みと上昇を期待したいと思っているからです。

運用の上手なアクティブファンドは、市場が下がっている時は仕方なく下がるが、上手く優良銘柄に仕込みをして、上昇の際にはインデックスを置きざりにしている印象があります。

右肩上がりの時はインデックスに勝つのは非常に難しく、2017年の米国指数が良い例だと思います。

ただ、日本市場のようなボラティリティが大きな市場はアクティブファンドの強みが発揮できるようですし、ラッセル・インベストメント外国株式ファンドも、この時期を利用して仕込んでほしいと願っています。

私の場合、このファンドを「一般NISA」で積立買付しています。

一般NISAの期間が終了した時に、ファンドの実績を見極めたいと思っています。

この調子の運用だと、「つみたてNISA」のアクティブ枠に認定されるかどうか微妙なような気もします。

なんとか頑張ってほしいものですね。

とはいうものの、12月後半の市場調整は凄まじいです。

皆さん、脱落しないように、しっかりホールドしていますでしょうか?