なんでも道しるべ

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【2018年4月号】セゾン投信が設立したときに流行っていた『グロソブ』が気になって

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セゾン投信からNEWS LETTERが届きましたので、例月に引き続き、紹介と感想を書きたいと思います。

3月は世界的に市場環境が悪かったのですが、NEWS LETTERの中身では全く触れません。

どんな環境であってもやるべきことは変わらず、毎月積立投資することがやるべきことなのでしょう。

そこは一喜一憂しないで、「長期・積立・国際分散」を提示し続けるセゾン投信には本当にブレない運用会社だと感じます。

そのような精神だから、バンガード社と提携し、ファンドを創設できたのかもしれませんね。

■1ヶ月騰落率

今月は気になる騰落率について、最初に示そうかと思います。

・1ヶ月騰落率(18年3月)

  • セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド -2.96%
  • セゾン資産形成の達人ファンド -3.81%

軟調な市場環境では、やはり株式100%の「セゾン資産形成の達人ファンド」は、債券が50%含まれている「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」よりも下落率が大きいのは想定どおりの結果です。

バランスファンドの債券は上昇したとのことで、株式から債券へ資金が流れたということでしょう。

さらに、対ドル、対ユーロともに円高の為替になったということで、為替効果でも下落という結果だったようです。

保有資産は目減りしますが、積立をやっている現役世代からすると、絶好の仕込みチャンスであることは間違いないです。

4月に入ってから、株式市場下落要因が一つずつ解消に向かっているので、株価が戻り調子になっていますが、もう少し仕込ませてくれても良かったのでは?と個人的には思いますが、市場の雰囲気が戻りたいと言っているように私には移ります。

やはり金融緩和の影響なのかな?と感じます。金あまりの状態になっているように思えます。

未来の予想はできませんが、4月の水準がどうなっているのか楽しみです。

アノマリーに従い5月躍進に向けた助走を切るのか?

アノマリー破りの5月調整に突入するのか?

どちらであっても、セゾン投信の中野社長が提唱する「長期・積立・国際分散」を続けるには変わりありませんね。

■中野社長のメッセージから「グロソブ」が気になって

中野社長のメッセージは、セゾン投信が12年目に突入したということで、これまでと変わらない「顧客本位」と「長期・積立・国際分散」を進めていくという決意文章です。

セゾン投信を立ち上げた11年前の投資信託状況がかかれていましたが、「グロソブ」という単語が出てきました。

投資信託をやっている人にとっては有名な商品だそうですが、私はグロソブを知りませんでした。お恥ずかしい。

「グロソブ」の正体は、「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」です。

毎月決算型?信じられない単語ですが、一応、知識のために軽く調べておきました。

ファンドの目的は、高水準かつ安定的なインカムゲインの確保とともに、信託財産の成長をはかることを目的として運用と行うとのことです。

ファンドの特色は、①世界主要先進国の信用力の高いソブリン債券を対象とする。②安定的な利子収入の確保と、金利・為替見通しに基づく運用戦略により、収益の獲得を目指す。③毎月決算を行い、収益の分配を行う。

運用実績が載っていますが、基準価額は右肩下がりで、分配金再投資をして、ようやく現状で設定10,000円を確保できているかどうかの状況です。

この推移状況をみて、2つ思います。

  1. 毎月分配していたら、こんな基準価額の下がり方になるのは、予想どおりとはいえ、驚き。
  2. 分配金再投資で、基準価額の下がりを抑制できていると主張するのなら、毎月分配を自己否定しているグラフではないか。

最も驚きなのが、セゾン投信が立ち上がった11年前頃の2007~2008年の純資産総額をみると、5兆~6兆円あるということです。

このような投資信託の商品を買付される人の感覚が分かりませんが、みんながやっていることは正しいという錯覚が生んだ純資産総額なんだと思います。

2017年では5,000億円です。約1/10です。

それでも5,000億あるということも驚きですが、私の予想では、損切りができない人たちの5,000億だと想像します。

さっさと損切りして、別のファンドに乗り換えるべきなのですが、損をしたくない人の気持ちは十分分かります。

この損は勉強代だと思うしかありません。

さて、念のため、コスト面を確認しておきます。怖いですが。

  • 購入時手数料 上限1.62%
  • 信託報酬 1.350%
  • 信託財産留保額 0.5%

恐ろしいまでのコストです。株式ファンドではないのですよ。債券ファンドで信託報酬1.35%も取られるなんて信じられません。

米国債券のETFなら0.06%で運用してくれるものもあります。

世界各国の債券なので、コストアップするのだと思いますが、それでも1.35%は高いですね。

債券で1.35%もコストがかかって、毎月分配されていたら、基準価額が上がらないのは当然なのに・・・と思います。

「グロソブ」話題で書きすぎました。

余りにも気になってしまって、調べてしまいましたが、興味がないファンドなので、深く調べる気にもなりませんでした。(笑)

■バンガード社長からのメッセージ

今月のゲストからの応援メッセージは、12年目に突入したということで、バンガード・インベストメント・ジャパンの社長からのメッセージでした。

内容はコレと印象的な内容はなかったですが、バンガードとセゾン投信の方向性は一致しているという点は確認できました。

ただ、バンガードが日本で商売をせずに、セゾン投信やその他のファンドに任せていることには常に疑問を感じますが、日本の日経平均のトレンドがボックス相場になっていることと、投資信託の投資環境が整っていないということだと私は思っています。

「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」が組入れている「バンガード・ジャパン・ストック・インデックス・ファンド」はMSCI Japan Indexに連動するもので、この商品を低コストで展開することもできたはずです。

ただ、日本の投資信託の市場は100兆円で、バンガードの運用資産合計は550兆円を超えており、それで世界の約4割を保有しているということからも、日本の投信市場は小さすぎるのでしょう。

日本人が貯蓄から投資へ舵をきって、日本市場に魅力を感じたら、バンガード社も日本で直販するかもしれませんね。(あくまで予想です。まあ無理でしょう)