昨日の記事では、NIKKEI STYLEの記事に掲載されていたインデックス指標のデータから、インデックス投信を積立する場合に、過去10年・20年でS&P500指標が最も積み立て成績が良いということを紹介しました。
S&P500に20年積立をしたら、累計投資額(元金)が2.63倍になっているというデータでした。
データから見る!「S&P500」指標が積立投資に最も適している訳! - なんでも道しるべ
データはあくまで過去なので、このデータを信じるか否かは人それぞれですが、一つの参考になる要素としては非常に良いデータでした。
バフェット氏がS&P500に90%に振り分けるべきと言った訳が分かりますね。
といっても、過去データだけで、S&P500のみに全資産を振り向けてしまうと、それはそれでリスクを高めていることになりそうです。
何でもバランスが大切かな?と思いながら、積立投資を続ける毎日です。
本日は、昨日の記事の続きですが、年率リターンと積み立て成績の関係と、インデックス指標の投信類と我が家が積み立てしている投信を振り返ってみました。
■年率リターンと積み立て成績の関係に注意
まずは、昨日紹介した表と同じものを載せます。
S&P500指標が10年でも20年でも積み立て成績が一番良かったので赤字で記しています。
面白いのが、新興国株のMSCIエマージング指標は、20年の積み立て成績は2.61倍なので、S&P500の2.63倍とそれほど差がないのですが、リターンの年率は7.2%と非常に好成績であるということです。
なぜ、リターンにこのような差が出ているのに、積み立て成績は差があまりないのか?ということを考えてみると、S&P500指標を積み立てすることでドルコスト平均法のメリットが良く反映されているということです。
ドルコスト平均法は、高い時には少なく、安くなった時に多く買付ができる手法ですが、株価を指数化していますから、当然ながら上下に波を打ちますので、S&P500は積立に適していたということでしょうね。
株価だけでなく、為替もドルコスト平均法に影響がありますから、米ドルや新興国通貨に対する円通貨の状況も刻々と変化していますから、このような結果になっていると推測されます。
「長期投資は新興国が良い」と言われるゆえんは、この年率リターンの高さが効いているのだと思いますが、実は、積み立て投資した場合には米国のS&P500と差がないことが分かります。
さらに、ここ10年では、S&P500がMSCIエマージングに大差をつけているのが驚きです。
といっても、次の10年はどうなるか分かりませんけどね。予想しても当たらないでしょうね。
■我が家のインデックス指標投信
これらのインデックス指標関連について、我が家ではどこに積み立てしているかですが、現状で積み立てしている投信は以下のようになっています。
- eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) <MSCIコクサイ(除く日本)+MSCIエマージング>
- EXE-iつみたて新興国株式ファンド <FTSEエマージング>
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500) <S&P500>
- iFreeS&P500インデックス <S&P500>
- EXE-iグローバル中小型株式ファンド <ダウジョーンズ米国スモールキャップ+FTSEグローバルスモールキャップ(除く米国)>
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド <CRSP USトータル・マーケット>
- 楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド <FTSEハイディビデンド・イールド>
投信の後にカッコ書きで書いている指標が、これらの投信の最終的な連動指数となります。
我が家の場合は、日本のインデックスにちょっとした不信感があり、全世界株式指数を積み立てしていませんので、MSCIオールカントリーやFTSEグローバルオールキャップに連動する投信を買っていませんが、それでも、MSCIコクサイや各社のエマージングなどには連動する投信は買っていますね。
当然ならが、S&P500は買い付けており、以前まではiFreeが信託報酬が最安値でしたので、iFreeS&P500インデックスを買っていましたが、2018年7月にeMAXIS SlimからS&P500連動投信が出て、それがまた信託報酬最安値ですので、こちらに乗り換えました。
信託報酬安値合戦はこれからも続くと思いますが、どの会社にしようかと迷ったら、eMAXIS Slimかニッセイにしておければ、ほぼ安値で保有することができるので安心かと思います。
■EXE-iと楽天投信のユニークなファンドも保有している
我が家の場合は、一般的な指標はeMAXIS Slimを中心にして、特徴的でユニークなファンド商品はEXE-iや楽天投信から買うようにしています。
新興国株のエマージング指標に関しても、MSCIとFTSEでは構成国が異なっています。
大きく違うのが、韓国が含まれるかどうかです。
この違いについては以前の記事で書いています。
楽天投信のファンドはバンガード社の有名なETFを扱っています。
全米株式ファンドは「VTI」、米国高配当株式ファンドは「VYM」です。
ちなみに、全米株式ファンドはつみたてNISAに認定されていますので、つみたてNISAで買付可能ですが、米国高配当株式ファンドは認定されていません。
VYMはが外れる理由は何なのか?とは思いますが、インデックス指標とは認定してくれないのでしょうかね?
同じ意味では、EXE-iグローバル中小型株式ファンドもつみたてNISAの認定は取れていませんね。
これらは面白いファンドなので、我が家では一般NISA口座を利用して積立買付をしています。
そういう意味では、家族内で上手く「つみたてNISA」口座と「一般NISA」口座を分けて持つと、便利に扱うことができるような気がします。
インデックス指標の投信もいろいろあるので迷うのも事実ですが、S&P500は必ず入れたいかな?と私は思いますね。