なんでも道しるべ

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若者が資産形成で「毎月分配型投信」を選んではいけない3つの理由

毎月分配型投信は今でも人気が高いようですね。

投資信託のランキングが出ると、たいてい毎月分配型が上位にきます。

これは高齢者の方々が毎月分配型を買付しているからです。

好んで買っているのか、勧誘に負けてしまっているのかは分かりませんが、(おそらく後者だと思うが)若年層の現役労働世代は、このランキングを見て、毎月分配型投信が人気だから、これを選べば間違いないと思うのはかなり運用間違いする可能性が高いです。

直販投信の社長は、年齢によって運用方法を変える必要はないと仰いますが、私の考えでは、少しは調整する必要もあると思っていますし、高齢者で毎月分配型は面倒な手続きが要らないとメリットがあると思っています。

ただ、資産形成・資産運用を長期で考えている世代は、毎月分配型は選択すべきでないと考えます。

本日は毎月分配型投信について書きます。

■毎月分配型投信はありがたい?

毎月分配型投信は、その名のとおり、毎月分配金を支払ってくれるありがたい投信です。

このありがたさは、本来にありがたいこともあれば、ありがた迷惑になることもあります。

そもそも分配金が、投信の含み益からのみ支払われていれば良いのですが、実際はそうではありません。

自分が預けている身銭である元本を切り崩して支払われているケースも多いです。

そのような投信は、当たり前ですが、純資産総額や基準価額が下がってくることになり、自分自身は1,000万円預けたつもりでも、数年後、実際の時価はかなり下がっている可能性もあるわけです。

■毎月分配型投信が高齢者に人気である事情

この元本を切り崩してでも分配金を支払うことに関しては、受け取る側の事情によって状況は異なります。

高齢者にとっては、運用資金を毎月切り崩して、年金に加える形で生活資金と考えている人もいるでしょう。

そのような方にとっては、年金のように毎月分配金を支払ってくれるのは、例え元本を切り崩していたとしても、ありがたい話なのです。

というのは、投信の解約の手続きが面倒である人もいるわけです。

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現代の若者は、ネット証券で簡単に買付・解約操作をすることができますが、高齢者の中には、その手続きだけで大変な人もいます。

中には、ネットは全く使わずに、今でも電話や窓口対応してもらっている人もいるでしょう。

そのような人にとっては、煩わしい解約手続きをしないで、毎月分配型で自動的に切り崩してもらえるのはメリットだと言えます。

日本の投資事情は、いまだ高齢者の退職金などの大きな資金を狙った営業が多いですので、投信ランキングで毎月分配型が上位に来るのは仕方ないことだと思います。

■資産形成世代が選んではいけない3つの理由

ただし、若い世代や資産形成世代で、これから数十年かけて長期積立・長期運用をしようと思っている人は、このランキングに騙されてはいけません。

毎月分配型は高齢者の特殊事情であり、分配金はお小遣いではないのですから、分配金が出ない投信を選択する必要があります。

なぜ、分配金が出ない投信の方が良いのかというと、まさしく「複利の効果」と「税金対策」と「実質コスト対策」です。

■複利の効果

分配金が出ることで、せっかくの利益を切り崩しているとすると、複利の効果を薄めることになります。

積立・長期投資が人生にとって意味のある投資となるのは、複利の効果を最大に利用できるからであり、分配金を使ってしまっていては、最終的な資産はドンドン下がってしまいます。

したがって、分配金を出さない投信を買い付けるべきなのです。

■税金対策

では、分配金を再投資すれば複利の効果は問題ないか?との話になりますが、投信の利益から出た分配金の場合、利益には税金がかかってきます。

20%の税金が課せられると、たとえ分配金の再投資をしたとしても、税金分は複利の効果を得られません。

したがって、分配金を出さない投信は、税金の繰り延べ効果もあり、長期投資に最適というわけです。

■実質コスト対策

最後に、実質コスト対策ですが、これは、ファンドに投資をしている受益者に分配金を支払うために、ファンドは組入銘柄などの売却をしなければなりません。

分配金のために売却コストがかかり、さらに再投資した人のために買付コストがかかるのです。

そんな往復の無駄なコストがかかるくらいなら、最初から分配金を貰わなかったらいい話です。

したがって、分配金を出さない投信は、信託報酬以外の売買コストの圧縮にもつながりますので、受益者に優しい投信というわけです。

■過去の分配金状況の確認を

資産形成を考えている若い世代の方々は、いかがだったでしょうか?

いまだに投信ランキングで毎月分配型が上位に来ているので、このような記事を書いてみました。

「つみたてNISA」では毎月分配型投信は認定されないことになっています。

したがって、金融庁も毎月分配型投信は長期投資に向いていないと判断しているわけです。

毎月分配型投信は高齢者に人気であるのは、ある意味特殊事情であると認識して、自分にとって良い投信を選択することをお勧めいたします。

インデックスファンドでも、アクティブファンドでも、過去の分配金がゼロ円である投信は数多くあります。

ファンドを選ぶときは、一度ご確認ください。

と言いながらも、私も一つだけ、年1回分配金を支払うファンドを保有しています。どのファンドなのかは言いません。(笑)