前の記事で米国ETFの買付のことを書きました。
その前の記事でシーゲル先生おすすめのポートフォリオから、リターン補完戦略について書きました。
直近3回の記事でセクター戦略ETFの紹介をしています。今回で最後です。
シーゲル先生の解析から、過去に高リターンを発揮しているのは、生活必需品セクター、ヘルスケアセクター、エネルギーセクターの3セクターです。
過去2回で、生活必需品とヘルスケアセクターの紹介をしました。
今回はエネルギーセクターについて書きます。
エネルギーセクターに関する所感
さてエネルギーセクターですが、実はこのセクターを購入しようかとはかなり迷ったのが事実です。
シーゲル先生の書籍からはエネルギーセクターは有望であるとの記述ですが、これはあくまで20世紀の話。
21世紀になって、エネルギーの種類はかなり変化が出ています。電気や自動車向けにに関しては化石燃料によるものだけでなく、太陽電池、燃料電池などです。
といっても、化学製品そのものは、いまだに原油が主原料ですけど。
バイオ原料などが出れば話は変わるかもしれませんが、夢のまた夢の世界ですので。
米国シェールガスによる影響
もう一点、シェールガスによる原油価格高騰の歯止めはなかなか凄いものを感じます。
これまで原油生産国が全てを握っていたわけですが、価格調整される他の生産品が現れたことは脅威でしょう。
これはシーゲル先生の書籍では、現実味が低かった事実かもしれませんね。
このシェールガスによる1バレル100ドルという価格は行くのかな?と思いますが、こればかりは未来は誰にも分かりません。
やっぱりエネルギーセクターをもっておく
とても悩んだのは事実ですが、エネルギーセクターを持っていなくて、後から後悔するのは嫌なので持ちました。
したがって、それほどETF選択に悩んでいません。
ある意味、エネルギーセクターは今後どうなるか読めないところもありますので、世界分散が広くできているバンガード社のVDCが良いかもと思った程度です。
手数料も0.10%ですので申し分ないですし。
2004年設定来のリターンは10.39%ですが、エネルギーセクターは原油価格に連動しやすい状況が多いので、これはあまり参考にならないような気がします。
原油価格が本当に政治的だなと常々感じます。
VDCの上位10銘柄のご紹介
はっきり言って私は上位2社しか知りません。(カッコ内の数値は銘柄構成割合%です。2017年3月現在)
- エクソンモービル(22.4)
- シェブロン(13.4)
- シュルンベルジェ(7.2)
- コノコフィリップス(4.1)
- EOGリソーシズ(3.7)
- オクシデンタル(3.2)
- ハリバートン(2.8)
- キンダーモーガン(2.7)
- フィリップス66(2.4)
- アナダルコ・ペトロリアム(2.3)
上位2社でかなりの割合ですので、この銘柄がこのETFを引っ張っているといっても過言ではないでしょう。
エネルギーは30年後どうなっているでしょうね?
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