昨日の記事では、「コア・サテライト戦略」について書きました。
コア部分とサテライト部分で定義はありますが、私の感覚では曖昧のように思えます。
投資運用のターゲットの中心をどこに持っているかによっては、「TOPIX連動インデックスファンド」であってもコア部分だとする人もいれば、サテライト部分とする人もいると思います。
最終的には、投資状況の違う人が比べるのは大変ですが、書籍等では、インデックスファンドはコア、アクティブファンドはサテライトとしているものが多いです。
シーゲル先生の書籍「ウォール街のランダム・ウォーカー」から見た「コア・サテライト戦略」の分類を紹介しました。
また、セゾン投信の中野社長の見解と、セゾン投信の純資産総額の比率から実態について記しました。
【コア・サテライト戦略】サテライトの比率は50%超?それとも1~2割程度? - なんでも道しるべ
今日の記事は、昨日の記事では書ききれなかった、私の現時点での比率について記したいと思います。
■現保有資産のコア・サテライト比率はこんなもの
あくまで、弱小個人投資家である私の比率なので、そのあたりは留意いただいて見ていただきたいです。
私の場合、当ブログで何度か書きましたが、現時点では債券に対して投資をしておりません。
「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と保有して債券に投資をしている時期もありました。
しかし、アセットアロケーションの考え方を参考にした際に、債券を非リスク資産とした場合に、非リスク資産が大きく、これ以上増やすことを止めようと考えたためです。
非リスク資産には、私の場合は個人年金があります。
今のような投資環境では個人年金のような低リターンの商品は敬遠した方が良いと思いますが、15年程前に始めた個人年金なので今も続けています。
インフレ率が急上昇したら、個人年金はおそらく解約すると思いますが、まだ非リスク資産の位置づけで問題ないと考えています。
まずはグラフを示します。下記は、現保有資産のコア・サテライトの比率のグラフです。
コア部分が58%、サテライト部分が42%となりました。
コア部分には、先ほどの個人年金の他に、下記の商品が入っています。
- SPDR500(S&P500)
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
- 個人年金
サテライト部分は、下記の商品です。
現時点では、サテライト部分の比率は少ないですが、商品の数は多かったです。
- 米国ETF(HDV、IOOなどの7つ)
- セゾン資産形成の達人ファンド
- ひふみ投信
- 日本株個別銘柄(持株会含む)
- 米国株個別銘柄
- 外貨預金
国内株式を中心に投資をしている方にとっては、S&P500であってもサテライトだと思えるかもしれません。
私の場合は、米国を中心に投資を考えているので、分類はシーゲル先生の分類に近いかもしれません。
シーゲル先生の場合は、米国人に対して書かれている書籍ですが、ワールド・インデックス(米国株、非米国株)をコア部分にしています。
私の場合も同じで、インデックスファンドと呼ばれる商品と個人年金をコア部分としてみました。
ここで、私も不思議に思うことではありますが、「つみたてNISA」の金融庁が公表している対象商品一覧では、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は「インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等)」に分類されています。
グローバルバランスファンドは債券が含まれていますので、債券が含まれるものはインデックス投資信託以外に分類されるようです。
何となく納得できない感じではありますが、そのように金融庁は見ているようです。
結局は、分類なんて、個々で定義が違うということですね。
■2018年から積立する商品を分類してみた
サテライト部分は現時点では42%ですが、この部分をもっと伸ばしたいと思っています。
2018年から「つみたてNISA」が始まりますし、2017年からはiDeCoも始まっています。
これらの仕組みを上手に利用して、節税しながら無理なく積み立てていきたいと思います。
予想として、2018年からの毎月の積立のコア・サテライト比率をグラフにしてみました。それが下記のとおりです。
コア部分が48%、サテライト部分が52%となりました。
コア部分の商品は下記です。
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- iFree S&P500インデックス
- 個人年金
サテライト部分の商品は下記です。
- セゾン資産形成の達人ファンド
- ラッセル・インベストメント外国株式ファンド
- 米国個別銘柄(ワンタップバイ)
- ひふみプラス
- SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ(DC年金)
- 持株会(勤務先)
コア部分に関しては、新たに「楽天・全米株式インデックス・ファンド」のVTIを新たに積立します。
S&P500に加えて、米国の中小株式までの全銘柄を包括して、長期間でのリターンを求めたいと考えています。
現時点では、コア部分に国内株式、他の先進国、新興国を入れていません。
インデックスファンドという形態では含めませんが、これらの国への投資はアクティブファンドで賄いたいと考えています。
サテライト部分にはアクティブファンドを4商品入れています。
「セゾンの達人ファンド」と「ラッセルの外国株式ファンド」は、グローバル目線でのアクティブ運用です。
「ひふみプラス」と「ジェイリバイブ」は、国内株式中心のアクティブ運用です。
そこに、毎月少額だけどワンタップバイで買付する米国銘柄(KO、PG、XOM、PFE)と、持株会が加わります。
■サテライト部分の比率の考え方は、人それぞれ
2018年からのサテライト部分が、思ったよりも比率が低く52%でした。
正直、もう少しサテライトの比率が高いと思っていましたので、驚きました。
やはり、夫婦で入っている個人年金の金額が意外とあるので、それによって比率が下がってこないのだと思います。
また、米国株は右肩上がりなので、「アクティブファンドよりもインデックスファンドの方がリターンが良い」というデータが出ていることが、米国インデックスを積立しようと考えた重要な要素も効いています。
私にとっては、特に、コア・サテライトの比率に目標はありませんが、サテライトが70~80%以上等になると、ちょっとリスクを取りすぎかな?と思えますが、現時点では安心です。
この比率で積立を始めても、保有資産のサテライトは50%程度だと思うので。
私のように分類してみたら、「意外と…」という方がいるかもしれません。
分類定義は個人の考え方で変わると思いますが、一度、分類してみてはいかがでしょうか?