先日の記事で、米国のS&P500指標を、国内市場で取引可能なETFであるSPDR S&P500から、投資信託であるiFree S&P500インデックスに変更する試みの話を書きました。
ETFの「SPDR S&P500」から投資信託の「iFree S&P500インデックス」に移してみたが… - なんでも道しるべ
証券会社も変更しますので、現金化することから引き出し・振替までには日数が必要なので、これは徐々に進めていっています。
これによって、現在の投資運用の状況が少し変わってきましたので、2018年版の運用状況をここでまとめておこうと思います。
あくまでも私自身で勝手な考えで組み上げたポートフォリオですが、参考までにしてもらえればと思います。
■2018年の積立ポートフォリオ
我が家の場合は、私だけでなく、妻も最大限活用しまして、iDeCoやNISAでは口座を分けて運用しています。
さっそく一覧で示すと以下のようになります。(2018年投資のみ版)
・一般NISA(私:SBI証券口座)
- ラッセル・インベストメント外国株式ファンド (毎日積立:500円)
- eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) (毎日積立:500円)
- ひふみプラス (毎日積立:1,000円)
・つみたてNISA(妻:楽天証券口座)
- ひふみプラス (毎月積立:10,000円)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド (毎月積立:10,000円)
- iFree S&P500インデックス (毎月積立:10,000円)
- コモンズ30ファンド (毎月積立:3,250円)
・iDeCo(私:SBI証券口座)
- ジェイリバイブ (月10,000円)
・iDeCo(妻:楽天証券口座)
- セゾン資産形成の達人ファンド (月10,000円)
・課税口座(私:SBI証券口座)
- iFree S&P500インデックス (とりあえず100万円)
・個人年金(私+妻)
- 15,000円+11,000円
■毎日積立と一般NISAのハイブリッド利用が有効?
SBI証券の毎日積立+一般NISAのハイブリッド利用は非常に便利です。
これを利用できるのであれば、つみたてNISAよりも商品候補の範囲は広がりますし、使いやすいと感じます。
ただ、つみたてNISAと比較して、運用期間5年間が基本であり、ロールオーバーを利用して10年間になりますので、長期運用としては短いと感じます。
それも、今年の2018年が10年運用になる最後の年であります。(制度が延長されなければ…)
つみたてNISAは20年間の非課税期間を与えられるのが最大のメリットで、さらに、総額が800万円となることが強みです。
逆に、1年間の非課税範囲が120万も与えてくれることは一般NISAの強みです。
私が考えるには、できるだけ一般NISAの制度が残っている段階では一般NISAを使い、その後に、つみたてNISAに移行していくのが良いと思っています。
ただし、つみたてNISAが認定を受けた投資信託とETFに限られているというところは、賛否両論であると思いますが、当ブログをご覧になっている方々は投資信託推しであると思っています。
先ほど紹介した3つのファンドの毎日積立では、120万円まではほど遠いですので、その他の買付が必要です。
今のところは米国ETFを買付しようかと考えていますが、どの商品をどれだけ買付するかは、まだ決めきれていません。
毎日積立になって、ほったらかしに投資ができるようになりました。
■容易に確認できないツールが長期運用にはメリットか?
つみたてNISAとiDeCoは、毎月、銀行口座から引落がされて、決められた日に買付されていますので、かなり放置状態です。
日頃、日経平均株価やNYダウ平均を確認するときは、SBI証券を使いますので、SBI証券での保有銘柄は適宜確認しています。
ただ、確認はスマホのアプリで行っているため、投資信託や米国ETFはアプリで状況を見ることができないです。
実はそれが好都合で、保有商品の時価総額などを、毎度毎度、見なくて良いのは気分的には楽だと思います。
iDeCoに関しては、楽天証券はマイページの中で運用状況を確認できますが、SBI証券の場合は別サイトに飛びますので、確認するにはかなり面倒です。
長期運用には、面倒であることが一番効果を発揮するのだと感じます。
■大幅調整時期に仕込むため、現金を保有しておく意義?
課税口座に関しては、とりあえず100万円分をiFree S&P500インデックスで買付を進めています。
さらに、一般NISAの買付商品を決めるまでは、追加で50万円分も投信信託にしておこうかと思いますが、2月や3月の大幅調整の状況をみると、現金保有をしておくことは重要でないかと感じます。
ひふみ投信を運用していますレオス・キャピタルワークスの現金保有状況をみていると、2%~7%の範囲で現金を保有しているようです。
市場がリスクオンの状況でも2%以上の現金は保有しているようですし、先行きが悪そうなときは7%程度まで現金を上げているようにみえます。
私の場合は素人なので、現金保有率を上下させることはできませんが、大幅調整の時に、サッと買付ができるように何十万円程度は持っておくのは、気楽に市場の状況を見られるような気がします。
株式市場は世界的大調整が起きるとマイナス40%までは覚悟しないといけないことは分かっていますが、調整により資産が目減りしていくと良い気分ではありません。
ただ、現金を持っておくことで、この状況下で「いつ買い増ししようか?」と考えられることは楽しいものです。
調整が起きても、悲観的になる必要がないのは、米国の株式市場はうねりながら右肩上がりのトレンドを示すことを歴史が証明しているからです。
大きな調整はむしろチャンスであるわけで、その時に現金を保有していると、例えばS&P500指標などの米国優良株で構成されるファンドを、バーゲン価格で買付できる可能性があるということです。
投資をやっている以上、株式市場の状況を無視することはできません。
積立投資は、ほったらかしに運用できることが、とても効率的であることは言うまでもありません。
ただ、買付チャンス時に、現金と非課税枠を残しておくのは、資産を大幅に増やすことができる布石を打てることができます。