
夕方。
学校帰りのなんちゃんは、なんとなく足がコンビニへ向かっていた。

「喉乾いたし、甘いものもちょっと……」
口には出さないけれど、それはもう“習慣”になっていた。
ミチはなんちゃんの肩に乗りながら、尻尾をゆらゆら。
ミチ「また寄るんだ〜? おねえちゃん、今日は飲み物だけで済むの?」
なんちゃん「もちろん……そのつもりだよ、ミチちゃん!」(※この“つもり”が危ない)

気づけばカゴの中には——
カフェラテ
新作のチョコ
小さなドーナツ
期間限定のスイーツ(←謎の吸引力)
なんちゃんは固まった。
「……え? 私、こんなに入れたっけ?」
ミチちゃんがニッと笑う。
ミチ「おねえちゃん、それ“コンビニ自動購入機能”じゃん♡」
なんちゃん「そんな機能ないから!?」
でも、毎回なんとなく買いすぎてしまうのも事実で……。
ミチちゃんの尻尾がくいっと上がる。
ミチ「ねぇねぇおねえちゃん。“誘惑ポイント”ってさ、コンビニの中にだいたい50個くらいあるんだよ?」
なんちゃん「そんなに!? 店内ほぼ罠じゃん!」

レジ前でスマホの計算機を開くなんちゃん。
恐る恐る打ち込む。
1日500円 × 30日 = 15,000円
その瞬間、心の海がザワッと揺れた(感じがした)。
なんちゃん「ひ……一万五千円……!? 暴落じゃん……」
ミチ「ううん、暴落は“戻る”けど、無駄遣いは“積み上がる”んだよ〜♡」
今日もミチちゃんのキレ味は鋭い。

支払いを終えて外に出ると、風が少し冷たかった。
なんちゃんは買ってしまったカフェラテを両手で包む。
ミチちゃんはとことこ寄ってきて、なんちゃんの手に頬を寄せた。
ミチ「でもね、おねえちゃん。無駄遣いって“自分を甘やかす魔法”でもあるんだよ?」
ミチ「頑張った日のちょっとしたご褒美くらい、
ミチは全然いいと思うけどな♡」
なんちゃんはふっと笑った。
たしかに、完全にゼロにする必要はない。
大切なのは、“自分でわかって選ぶ”ことだ。
なんちゃん「……ありがと、ミチちゃん」
ミチ「うん♡ じゃあ明日は水筒持ってこうね!」
なんちゃん「そこは厳しいんだ!?」
二人のやり取りは、今日も心地よく続いていった。