なんでも道しるべ

資産運用は、判断よりも耐える時間が長い。 数字と感情の間で揺れながら、日常の出来事と一緒に綴る記録。 案内役は、ちょっとツンな相棒「みっちゃん」。 — 資産運用・投資の記録ブログ

【第1話】コンビニの落とし穴(ミチ編)

このエピソードは【第1話】コンビニの落とし穴をミチ視点から描いた物語である。

https://www.anyguidepost.com/entry/2025/12/10/110849

 

コンビニの夕方(ミチ編)


夕方。

学校帰りのおねえちゃんは、なにも言わずに進路を変えた。


……あ、これね。

今日は寄る日。


ミチはおねえちゃんの肩の上で、

その“曲がり角の角度”を見ただけで分かってた。


ミチ

「にゃ。今日は水だけの日?」


なんちゃん

「う、うん! そのつもり!」


――出た。

“そのつもり”。


ミチは内心、

(この時点でもう半分終わってるな)

って思ったけど、言わない。


だってさ、

カゴを持った時点で、

おねえちゃんの目がもう

“甘いもの探知モード”に入ってるんだもん。


カフェラテ。

新作チョコ。

ドーナツ。

期間限定スイーツ。


ミチは数えない。

数えると、おねえちゃんがびっくりするから。


案の定、レジ前で固まる。


なんちゃん

「……え? 私、こんなに入れたっけ?」


ミチ

「にゃは♡

それ、“コンビニ自動購入機能”だよ」


なんちゃん

「そんな機能ないから!!」


あるんだよ。

人間の心の中に。


レジ前で計算機を叩き出した瞬間、

ミチは分かった。


――あ、ここから反省タイム。


1日500円。

30日。

15,000円。


おねえちゃんの顔が、

株価チャートみたいに一瞬で下がる。


でもね。


ミチは思う。


反省って、

“気づいたあと”にするものじゃなくて、

“気づいてたこと”を認めることなんだよ。


カゴに入れた時点で、

もう分かってたでしょ?


「あ、今日の私、

あんまり余裕ないな」って。


だからミチは言う。


ミチ

「でもさ、無駄遣いって

“自分を甘やかす魔法”でもあるんだよ?」


おねえちゃんは、

カフェラテを両手で包みながら笑った。


うん、それでいい。


全部我慢しなくていい。

でも、全部流さなくていい。


ミチは最後に一つだけ言う。


ミチ

「じゃあ明日は、水筒ね♡」


なんちゃん

「そこは厳しいんだ!?」


――こうして今日も、

反省は一瞬。

余韻はあったかく。


ミチ的には、

これで合格。

 

f:id:anyguidepost:20251213214136p:image