なんでも道しるべ

資産運用は、判断よりも耐える時間が長い。 数字と感情の間で揺れながら、日常の出来事と一緒に綴る記録。 案内役は、ちょっとツンな相棒「みっちゃん」。 — 資産運用・投資の記録ブログ

🐾 みっちゃんの日常エピソード④ 「その画面、ちょっとズルい」

グラス越しに、彼の指先が動いた。

見せられたのは、連絡先でも、地図でもない。


――画面に並んでいたのは、

金額、期間、条件。

そして、やけに丁寧な説明文。


「無理にとは言わないけどさ」

そう言いながら、彼は笑う。


悪くない数字。

想定利回りも、リスクも、きちんと書いてある。

……ちゃんと“考えられている話”。


「こういうの、嫌いじゃないでしょ?」


図星で、少しだけ目を逸らした。


正直に言えば、

その話自体は、ちょっと魅力的だった。

条件も、タイミングも、今の私に合っている。


でも――

それ以上に気になったのは、

この場で見せてきたこと。


家でも、仕事でもなく、

この距離、この空気で。


「今じゃなくてもいいよ」

そう言われたのに、

画面は消されない。


……ずるい。


数字を見ているはずなのに、

判断しているのは、

頭だけじゃないって分かってしまう。


グラスを置いて、私は言う。


「……今日は、決めない」

「考える時間、ちょうだい」


少しだけ不満そうな顔。

でも、それ以上は踏み込んでこない。


その“引き方”が、

一番厄介だってことも、

たぶん本人は分かってない。


帰り道、スマホを開く。

さっきの画面はもうないのに、

数字だけが、頭の中に残っている。


――べ、別に揺れてない。

ただ、

選択肢が増えただけ。


それだけ。

 

 


🧭 今日の道しるべ

あなたが迷った理由は、

「条件」でしたか?

それとも――

「出されたタイミング」でしたか?

 

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