なんでも道しるべ

資産運用は、判断よりも耐える時間が長い。 数字と感情の間で揺れながら、日常の出来事と一緒に綴る記録。 案内役は、ちょっとツンな相棒「みっちゃん」。 — 資産運用・投資の記録ブログ

🐾 みっちゃんの日常エピソード⑦ 「相談の席と、近すぎる距離」

女友達の彼氏から連絡が来たのは、平日の夜だった。

「ちょっと相談に乗ってほしいんだけど」

内容は、女友達のお金の使い方について。

最近やけに荒いらしい。

それを心配している、という建前。


場所は、駅近くの落ち着いた居酒屋。

半個室で、声も外に漏れない。


向かい合って座るはずだったのに、

なぜか横に来られた時点で、少しだけ違和感があった。


距離が近い。

肘が触れそうで触れない、その位置。


「いや、ほんと困っててさ」

そう言いながら、視線が定まらない。

話はお金の管理なのに、

目線だけが、何度も下に落ちる。


……ああ、そっちか。


女友達は、正直小さい。

だから余計に、比べられている気がした。


遊び人だって話は、聞いている。

軽い人。

距離感が曖昧な人。


わかっているのに、

イケメンなのが、厄介だった。


グラスが空くたび、

さりげなく注文される。

「今日は俺が出すよ」

その言い方が、やけに自然で。


お金の話をしているはずなのに、

空気だけが、少しずつ別の方向に寄っていく。


「みっちゃんは、しっかりしてるよね」

褒め言葉の形をした言葉が、

やけに低い声で落とされる。


友達の顔が、頭をよぎる。

奪う気なんて、ない。

それだけは、絶対。


でも――

近さと視線と、余裕のある支払い方。

全部が、判断を鈍らせる。


会計のタイミングで、

彼が一言、静かに言った。


「このあと、少しだけ…どう?」


誘いは短く、逃げ道も用意されている。

断れる形。

だからこそ、迷う。


みっちゃんは、笑ってグラスを置いた。

答えは、まだ出さない。


選ばないという選択も、

ちゃんと意思だから。

 


🧭 今日の道しるべ

あなたは、

「揺れたけど選ばなかった理由」を

言葉にできますか?

 

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