なんでも道しるべ

資産運用は、判断よりも耐える時間が長い。 数字と感情の間で揺れながら、日常の出来事と一緒に綴る記録。 案内役は、ちょっとツンな相棒「みっちゃん」。 — 資産運用・投資の記録ブログ

🐾 みっちゃんの日常|シーズン2 エピソード2 「土曜の朝と、助けての距離」

引っ越し挨拶の次の日。

土曜の朝。


カーテン越しの光がまぶしくて、まだ布団から出たくなかった。

そんなとき。


ピンポーン。


……また?


休日の朝に鳴るチャイムって、だいたいろくな用事じゃない。

インターホンの画面をぼんやり見て、ため息をつく。


映っていたのは、昨日の隣の人。

年下っぽい、大学生の男の子。

たしか成人してるって言ってた。


「……お隣さんです」


仕方なくドアを開ける。

髪はボサボサ、ノーメイク。

でも隣だから居留守は使えない。


「助けてほしくて……」


その声、思ったより切羽詰まっていた。


理由を聞くと、出てきたのは——

いわゆる、G。


……え?

男でしょ?


そう思ったけど、顔は本気で怯えていて、

ちょっとだけ、可愛い。


私は平気。

仕方なく、スリッパのまま隣の部屋へ。


退治は一瞬。

でも、その間の姿勢は最悪だった。


四つん這い。

床に手をついて、前屈み。


視線が、わかる。

お尻のほう。

それから、首元。


見てるかどうかじゃない。

見られてる“気配”がある。


でも今は集中。

Gを逃すわけにはいかない。


退治完了。


「本当にありがとうございます……!」


やたらと感謝される。

その勢いに少し笑って、部屋を見渡した。


……綺麗。

というか、レベルが違う。


高そうな家具。

揃った食器。

生活感がない。


「……金持ち?」


ぽろっと出た。


冗談半分で言ってみる。


「もしかして、

いつもはお手伝いさんがやってくれてたとか?」


否定しない。


——マジか。


なるほど。

だからGすら自分で無理なんだ。


ちょっとだけからかって、部屋を出る。

ドアが閉まる直前まで、

彼の目線は、私から離れていなかった。


その日の夜。


壁の向こうから、

聞き慣れない“音”がする。


……え?

なに、これ。


時計を見る。

まだ、そんな時間じゃない。


耳を澄ますと、

声……?


思わず息を止めた。


▶︎ ep3 へ続く

 


🧭 今日の道しるべ

助けたあとに縮まる距離は、

「優しさ」でしょうか。

それとも——

次の選択肢の始まりでしょうか。

 

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