なんでも道しるべ

資産運用は、判断よりも耐える時間が長い。 数字と感情の間で揺れながら、日常の出来事と一緒に綴る記録。 案内役は、ちょっとツンな相棒「みっちゃん」。 — 資産運用・投資の記録ブログ

🐾 みっちゃんの日常|シーズン2 エピソード4 「月曜の朝と、目線の温度」

週明けの月曜。

朝は、ゴミの日。


眠気と現実を引きずりながらも、

今日はちゃんと朝にゴミを持って外に出た。


理由は、たぶんわかってる。


先週末。

あの夜。

壁越しに聴こえてきた歌声。


月曜の仕事の憂鬱よりも、

頭の中は、なぜかそっちでいっぱいだった。


——こういうときに限って、会うんだよね。


ゴミ捨て場に着くと、

やっぱりいた。


お隣さん。

まだ勝手がわからないのか、

分別の前で少し困った顔をしている。


「それ、燃えるゴミで大丈夫ですよ」


声をかけると、

ぱっと顔を上げて、少し安心したように笑う。


……あ。


今日は、ちゃんとメイクしてきてよかった。


普段はすっぴん。

でも今日は、なぜか「会いそうな気がした」。


直感って、当たる。


「ありがとうございます。まだ慣れてなくて」


相変わらず、礼儀正しい。

その感じが、ずるい。


しかも今日は——

胸じゃない。


ちゃんと、目を見て話してくる。


それだけで、心拍数が上がるなんて、

自分でも単純だと思う。


ふと、彼の持っているゴミ袋に目がいく。

中が少し透けて見えて、

高そうな箱や、見慣れない包装。


……やっぱり、余裕ある生活。


顔も悪くない。

お金もある。

礼儀正しくて、歌も上手い。


今のところ、

欠点がひとつも見当たらない。


——それって、逆に危ない。


「じゃあ、行ってきます」


そう言って、彼は軽く会釈する。

その後ろ姿を見送りながら、思う。


これで何も感じないほうが、

おかしいよね。


自分の心に、正直になる。

それだけで、少しだけ足取りが軽くなる。


月曜の朝。

仕事は憂鬱なはずなのに。


今日は、

悪くない一日の始まりだった。

 


▶︎ ep5:仕事終わりのスーパーで

 


🧭 今日の道しるべ

相手の「条件」じゃなく、

視線や距離に心が動いたとき。

それは、もう気づいてしまった合図かもしれません。

 

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