なんでも道しるべ

資産運用は、判断よりも耐える時間が長い。 数字と感情の間で揺れながら、日常の出来事と一緒に綴る記録。 案内役は、ちょっとツンな相棒「みっちゃん」。 — 資産運用・投資の記録ブログ

🐾 みっちゃんの日常|シーズン2 エピソード8 「朝の廊下と、踏み出した一歩」

翌朝。

土曜日の朝。


目は覚めているのに、体が動かなかった。

昨夜のことが、何度も頭の中で繰り返されていたから。


あんな声を聞いてしまったら、仕方ない。

胸の奥がざわついて、どうしても眠りが浅くなる。

気持ちを落ち着かせる方法は、それしか思いつかなかった。


布団の中で、スマホをいじる。

時間だけが、静かに過ぎていく。


そのとき。


——廊下から、声。


はっきりとした、女性の声。

例の彼女だ。


かなり感情が高ぶっているのが、壁越しでもわかる。


「……そんなことするなら、別れたほうがいい」


言葉の断片だけが、耳に残る。

詳しい内容までは聞こえない。

でも、空気が張りつめているのは、嫌というほど伝わってきた。


足音。

早足。

そのまま、走り去っていく音。


思わず、玄関を少しだけ開ける。


廊下の先に、彼が立っていた。

追いかける様子は、ない。


「……追いかけなくていいの?」


自然と、そんな言葉が出ていた。


彼は少しだけ間を置いて、首を振る。


「うん。もう……」


それ以上は、言わなかった。


私はパジャマ姿。

このまま立ち話を続けるわけにもいかず、

それ以上は聞けないまま、ドアを閉めた。


でも。


閉めたあとも、彼の表情が頭から離れない。

追いかけなかった理由。

言葉を濁した“もう”の続き。


気持ちが整理できないまま、着替える。

鏡に映る自分は、少し落ち着かない顔をしていた。


……気づいたら。


私は、彼の部屋の前に立っていた。


▶︎ sp9|彼の心の中 へ

 


🧭 今日の道しるべ

踏み出した一歩は、

「優しさ」だったのか、

それとも

「期待」だったのか。


あなたは、

どちらだと思いますか?

 

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