昨日の記事では、28歳くらいを境に、自己投資から株式投資へ変えた方が良いと言っているネット記事を引用し、私の意見を少し書きました。
株式投資は時間が大きな味方なので、早く始める方が有利であることは間違いないと思いまず。
「投資を始めて、すぐにリーマンショックになったら損するだろうから、タイミングが重要だろ!」と思っている人は、米国株式の過去チャートを見て頂いて、積立投資のドルコスト平均法の利点を勉強してもらえれば、いつ始めても問題ないことが理解できると思います。
あとは投資する勇気だけですね。
本日書きたかったのは、マネー投資の話ではなく、引用ネット記事の「カイシャ」についてです。
カイシャというところは「全員横並びで競争させる」ところであり、キョーレツな平準化の力が圧し掛かってくるからです。
そのへんから、「カイシャに勤めている自分」という存在はキープしたままで、それ以外の、もうひとりの自分、つまり会社に捧げる以外の自分という準備をはじめなければいけないのです。
(引用:Market Hack、大学生・新社会人のための株式入門 第4回「いつ株式投資をはじめる?」、2016/4/30より修正して一部引用)
■何が何でも会社が優先という人は超あぶない
会社が横並びで競争させるというのは、とても良く分かります。
私も勤め先では、少し尖った存在であるために、良い意味でも悪い意味でも衝突することがあります。
それは、上司や同僚など関係なくあります。
その中で、会社という組織は、とても年功序列を意識されます。
その人の能力云々は関係なく、年功で下から押し上げられる人も存在するわけです。
逆に、私が優秀というわけでなないですが、会社内で一生懸命であっても、理不尽な扱いを受けることは多いわけですね。
自己投資をすればするほど、そのような理不尽な社内組織でイライラすることが多くなるので、いい意味で割り切りが重要なわけです。
会社一筋で、家庭は二の次で、何が何でも会社が優先という人は超あぶないでしょうね。
私自身、投資をやり始めて感じたことは、弱小ながら投資家になると、会社内の駒である従業員の事情なんてどうでも良い訳です。
自分の運用資金と投資しているわけですから、会社内で無駄な人事争いをいくら繰り返されても、利益を上げてもらったら良いわけです。
まあ、法令違反や安全・環境問題などは避けてもらったら、個別の問題なんて投資家にとってはどうでも良いわけです。
■ボーナス査定でみえる経営陣の非情さ
ちょうど6~7月はボーナス時期ですが、ボーナス額というのは、社内の同僚間では非常に気になるものです。
ただ、ボーナスにはとても経営層の緻密な調整が入っていることは忘れてはいけません。
たった1万円多い、少ないで、その人のやる気が変わるのです。
でも半年で1万円です。1ヶ月に換算すると2,000円にもいきません。
でも隣の人よりも1万円多いという事実なだけで、本人はさらにやる気をだして、会社のために貢献してくれるわけです。
経営層の人達にとっては、その程度でやる気をだして、高パフォーマンスを発揮してくれるのであれば、安い投資なわけです。
逆に、やる気のない人は1万円少なかったとしても、特に気にもしないでしょう。
人間というものは、価値をお金に換算して考えるのが得意です。
例えば、掛け算や割り算でも、数字で考えると分かり難いものですが、お金に換算すると急に計算が速くなるということがあるはずです。
小学生の娘も同じ経験をしているので、分からなくなったらお金で考えるようになってきています。
それだけ、人とお金というものは直結していますし、評価換算の指標になるわけですね。
■能力の高い人こそ、別のことに打ち込める環境つくりが大切
私もサラリーマンですから、逆の考えとして、従業員としての考え方をしてみましょう。
経営陣が、査定によって、少ないボーナス増額でもやる気をだしてもらえると微笑んでいるのであれば、逆に考えると、いくら頑張ってもそれほど増額は見込めないわけです。
引用記事でも書かれているように、会社というのは、基本は「全員横並び」であるということです。
10のパフォーマンスをしてくれる人と、1のパフォーマンスをしてくれる人が、同年代であったとしたら、年収は10倍の差があるわけではありません。
せいぜい、ボーナス査定で数万円多いだけでしょうね。
たとえ、6万円多かったとしても、月1万円多いだけです。
10倍のパフォーマンス差があっても、月1万円の差です。
基本給は数十万円あると思うので、せいぜい2%~4%程度の差でしょう。
10倍の高パフォーマンスは言い過ぎかもしれませんが、数倍のパフォーマンスを発揮している人はゴロゴロいるはずです。
そのような人は、自分の能力を会社にだけ貢献するのではなく、何か別のことに能力を発揮できる環境つくりが必要だと思えるのです。
会社は理不尽な場所であり、自分の望む将来が待っているとは限りません。
何も考えていない人の方が、先に出世してしまうこともあります。
一生懸命頑張っているのに、大クレームがきたら自分が全責任を負わされることもあります。
そんなとき、リターンが得られずに、病んでしまうことだけは避けなくてはいけませんね。
だから、適当が良いのです。期待しすぎては駄目です。一箇所に頑張りすぎないということです。
投資というものは、自分が望んでいるリターンが確実に得られるものではいということです。
それは、投資も会社人生も一緒です。