なんでも道しるべ

広義の投資(子育て教育、英語教育、資産形成、NISA、iDeCo)に関する道しるべ!毎日19時に記事更新‼(たまに朝7時にも更新!?)

利回り予測5%超まで株価下降中の「JT」!個別銘柄投資するかどうかを悩む話…

f:id:anyguidepost:20180529175240j:plain

以前から少し書いていますが、2018年の非課税枠の投資先に悩んでいます。

現状、「一般NISA」と「つみたてNISA」の2つを夫婦で口座を持っており、毎日と毎月の違いがありますが、投資信託の積立をしています。

「つみたてNISA」は33,250円を毎月積立しており、12月に+1,000円の追加積立をして、年間計40万円の非課税枠を使い切る予定です。(厳密には1月分は積立できなかったので、40万円まで到達しませんが・・・)

「一般NISA」は毎日3,500円を積立していますが、始めたのが3月頃なので、年間120万円の枠がまだまだ残っています。

何か良い投資信託があれば、それに投資したいと思っていますが、現状、私が魅力的に感じる投信が無い状態です。

■フィリップモリスに学びJTを買う?

そんな中、日本株で高配当株といわれていた銘柄がさらに株価が下がっている状態になっており、現在、とても興味が湧いています。

それが、「日本たばこ産業」です。いわゆるJTですね。

タバコ銘柄の高配当性は日本に限らず、米国でも有名なことで、あのフィリップモリスはシーゲル先生が一押しの高配当銘柄です。

過去の株価と配当データから、フィリップモリスの配当債投資を続けることで、米国銘柄の中で一番リターンが大きかった銘柄だと位置づけられています。

米国なんて、アップル、アマゾン、グーグル、マイクロソフトなどの近年のグロース銘柄や、巨大企業のコカコーラ、高配当のP&Gやジョンソン・エンド・ジョンソンなどを全て置き去りにして、フィリップモリスが一番なのですから驚きでした。

そのデータから考えると、日本でも「日本たばこ産業」(JT)が高配当銘柄であり、注目されることに不思議な感じはしないです。

逆にチャンスがあれば投資したいと考えるほどです。

■利回り5%超まで株価下落中

2015年~2016年は株価も5,000円に迫る勢いで、上昇していましたが、2018年に入ってからは業績見通しが思わしくないことと、加熱式タバコの発売が遅れていることを懸念してか、株価がどんどん下がっています。

2018年5月25日の時点で、株価2,927円です。

今年の配当予想が150円ですから、利回り5%を超えています。

銀行金利が0.01%の時代ですから、ざっと500倍の高配当銘柄になってしまいました。

■今年のキャピタルゲインは大きなマイナス

ではここで、いきなりJTに投資をするかという点です。

ここは焦らず、考えてみます。

まず、利回り5%の高配当銘柄なわけですが、株価がさらに下がってしまうと利回りの醍醐味は薄れてしまいます。

例えば、2018年の1月の段階では、3,600円を超えていました。

ということは、1月の段階だと、利回り予想は4%程度です。

4%でも十分高配当銘柄ですから、この利回りに目がくらんで投資をしていると、たった5ヶ月ほどで、600円以上値下がりしていることになります。

売買は100株単位ですから、60,000円のマイナスとなります。

たとえ、年間配当が150円であったとしても、150円×100株で15,000円の配当(インカムゲイン)です。

でも、株価の値下がりによって、60,000円のマイナスですから、リターンとしては差し引き45,000円のマイナスとなるわけです。

■3,000円割れは2013年以前

では、3,000円の株価割れのタイミングは投資してもよい状況でしょうか?

その答えは分からないというのが正直なところだと思いますが、ド素人的にもチャートは見ておいた方が良いでしょう。

何も知らずに利回りだけを見て、買付するのは危険極まりないです。

10年チャートとみていると、株価3,000円を超えだしたのが、2013年頃です。

2013年頃というと、いわゆるアベノミクスで日本株絶好調の頃ですよね。

その頃の株価が割れたということは、アベノミクスの恩恵による株価上昇を全て吐き出している状況にあるということです。

リーマンショックの時は株価が1,000程度まで下がっているのも見えます。

ということは、現状の3,000円割れという株価が本当に安くなっているかどうかは分からないということです。

■2018年の加熱式タバコの業績次第

しかしながら、2013年度の年間配当は68円程度だったことから、株価だけでは判断できず、配当と株価からの利回りで判断する必要もあることは確かですね。

これまで、JTの年間配当は1株利益が伸びていなくても配当割合を高めて、連続増配をしてきました。

今後は、この連続増配を米国の企業のように継続できるかが、この企業に投資する判断の分かれ目だと思います。

JTは海外の会社を買収していくというM&A戦略が非常にうまいという評判で、現状でも、海外売上が伸びています。

ただし、高利益なのは国内の売上だということで、国内でも一定の売上を確保しないと、今後の純利益の上昇は難しくなるかもしれません。

チャートで見ると、サポートラインである3,000円を割れたということで、ここで利回りの点から底堅く推移するのか、さらに2,500円や2,000円までの下落を目指すのかということを見極めてからでも遅くないでしょうね。

JTの株価を握るのは、私が思っているのが、2018年の加熱式タバコの売上如何だと考えています。

ここで、市場予想以上の売上・利益が見込めれば、株価は上がってくると思いますし、予想よりも悪ければ、さらに下がってくるでしょうね。

■個別銘柄で心中する覚悟はあるか?

私が投資を躊躇しているのが、もう一つ理由があり、それは配当再投資ができる環境でないことです。

株価3,000円ということは、単元株買付で30万円分の資金が必要です。

その後、配当で15,000円を手に入れても、JTの株を買い付けることはできません。

配当狙いで保有するのも良いですが、シーゲル流でリターンを狙うには、配当再投資を続ける必要があります。

個別銘柄で心中する覚悟なら、JTを買い付ける意味もありますが、現状の利回りだけで判断し、単発買付で終わるのであれば、JTを買う意味があるのか?とも思えるわけです。

それなら、日本株高配当ファンドを買えば良いわけですからね。

もう少し悩みます・・・