最近の記事では、毎日・毎月積み立てているファンドのことについて書いてきました。
毎月or毎日積立している投資先を公開!非課税枠を最大限利用ことが大事だと思う - なんでも道しるべ
私が現在積立をしているインデックスファンドから見える4つのキーワードとは? - なんでも道しるべ
最もほったらかしにして資産形成を効率よく行うのは、信託報酬の安いインデックスファンドに積立することだと言われています。
でも、インデックスファンドも、投資地域などを選ばないといけないのでは?と私は思っており、本ブログでも記事を書いています。
■インデックスファンドだけでいいの?
インデックスファンドのことを書く前に、インデックスファンドだけで組み立てるのはどうかと疑問に思っている話を少し書きます。
インデックスファンドの方がアクティブファンドよりもリターンが良かったというのは、米国の市場では有名な話です。
この結果から、インデックスファンドに積立投資しておくことが、ドルコスト平均法も利用して、最も効率よく、リスクを減らした運用ができると言われています。
でも、それでいいの?
私が常々思っているのがその観点です。
確かにインデックスファンドを保有することで、コストも最小限に抑えることができることや、市場の動向の平均を享受し、個別銘柄選定のリスクを最小限に抑えることができます。
ただ、一つ忘れてはいけないのは、100人中99人がインデックスファンドを買い付けた場合、残りの1人は勝つことができるということです。
なぜなら、その1人は99人の値動きが分かっているので、先回りができるからです。
私が予想しているのが、インデックスファンドの崩壊が、リーマンショックに次ぐ、市場の暴落だと思っています。(当たらないかも知れませんが)
バフェット氏が、インデックスファンド(特にS&P500)を推奨するにも関わらず、自分自身は、個別銘柄を選定し、買い付けているという事実がそれを示していると考えています。
インデックスファンドの弱点は、①構成銘柄の平均であること、②寄与率の大きな銘柄に引っ張られること、③誰かに操られる可能性がある、ことだと思っています。
したがって、私の戦略としては、インデックスファンドとアクティブファンドの両方を保有し、アクティブファンドに関しては自分の投資感覚に合ったところで、信託報酬が比較的安いところを探すことを目指しています。
■日本のインデックスファンド推しは無責任?
インデックスファンドに関しては、以前の記事でも書いたように、「米国」「日本以外」「新興国」「中小型」がキーワードだと考えています。
私が現在積立をしているインデックスファンドから見える4つのキーワードとは? - なんでも道しるべ
厳密には、インデックス指標で運用しているがインデックスファンドには分類されていないファンドも含まれていますが、インデックス指標なのでアクティブファンド以外という考えで分類しています。
特に、成長大国である「米国」と「中国」は、インデックスファンドの中心にしなければならないと思っています。
したがって、インデックスファンドでは、米国ファンドと新興国ファンドを入れました。
そして、今後の成長を期待して、中小型株式ファンドも入れています。
また、私の戦略の特徴は、インデックスファンドで「日本を外す」ことです。
巷の雑誌などでは、「つみたてNISA」や「iDeCo」の商品推奨にTOPIXや日経平均のインデックスファンドを信託報酬だけを考慮して推していますが、それってどうなのでしょう?
信託報酬を比べるのは結構ですが、日本のインデックスファンドに未来があるように感じません。
なぜなら、現状の株価は、企業の業績ではなく、日銀のETF買付によるものが大きいですからです。
ある意味、いつ起動するかわからない、時限装置を持ったまま株価が上昇している状態です。
「つみたてNISA」 は20年の運用が基本であり、「iDeCo」なんて60歳まで引き出せない仕組みです。
iDeCoの場合はスイッチングが出来ますが、つみたてNISAは一度売却すると非課税枠が減ります。
「投資のほったらかしの推奨」と「日本のインデックスファンド推し」の組み合わせに、なんだか無責任なアドバイスだなと思って仕方ありません。
■雑誌で日本の株価指標を推すのは無難だから?
では何故、雑誌などでは、日本の株価指標のインデックスファンドを推奨するのか?という点ですが、私は理由が2つあると思っています。
一つ目は、『日本人はやっぱり日本が好きだから』です。
日本人って、日本が、平和で安全で世界を引っ張る先進国だと勘違いしている部分があると思います。
Made in Japanの商品が好きなのが良い例です。
世界には、安くて品質が良いものが溢れているのに、日本人は日本企業を推奨する傾向にあるのではないでしょうか。
したがって、世界競争力のない日系メーカーがいつまでも大企業で君臨しているのだと感じています。
何が言いたいかというと、雑誌には、日本指標のインデックスファンド推しを掲載した方が、無難であり、読者受けが良く、売れるということですね。
二つ目が、『海外指標のインデックスファンドは為替リスクが説明しにくい』ということです。
海外に投資をすると、為替リスクは付きものです。
例えば、米国指標のS&P500インデックスを買い付けたとして、S&P500指標が好調に上がっていても、円高に振れると円換算では損になるからです。
その円高リスクをやはり雑誌では説明しにくいのでしょう。
ここ2年程度でも、100円~120円の間で振れています。
したがって、20%程度の為替リスクによる時価総額の振れがあるということです。
2017年のように、米国市場が絶好調であれば、どこで買ってもプラスのリターンを示すと思いますが、市場が軟調だった場合に、為替でダブルパンチの可能性があるのです。
この2点で、雑誌では日本のインデックスファンドを第一に推すのだと思います。
私は日本よりも海外指標の方が有望だと思っているので、それらの記事を見ると、非常に違和感がありますね。
■こんな記事も書いています
本記事と同類の意見ですが、信託報酬だけでファンドを決めるのはちょっとどうかと思うということです。