昨日の記事では、夫婦正社員共働きは老後に笑うというネット記事を参考に、ダブルインカムの勧めについて書きました。
夫婦正社員共働きのダブルインカムで、退職金と年金で8,840万円を得る! - なんでも道しるべ
近年は共働き家庭が増えていますが、子どもが産まれても夫婦共に正社員というのは少なくなっているようです。
結婚時に退職する寿退社というのは昔の言葉になりつつあると思いますが、出産退社というのは比較的まだ多いようです。
特に、結婚当初は共に正社員という夫婦は多いと思います。
共働きでないと家計が厳しい場合は、出産しても、産休・育休・保育園探しなどに注力する家庭が多いようですが、逆に夫が大企業に勤めているなどで、旦那1人の給料でも生活できると考えて、さらに、出産前に貯金があったりすると、出産がきっかけとなって退職する女性がいるようです。
しかしながら、共働き家庭が増えているという現実からは、そのまま専業主婦を続けている家庭が少ないということです。
夫婦2人の生活の家計よりも、子どもがいることで意外と出費がかさみます。
特に、人生三大費用と言われる中の2つの「住宅費用」と「教育費用」が子どもの成長と共に発生し、拡大していきます。
パートとして復帰する人が多いのはそのためでしょう。
時間と責任の制約が少ないパートで十分満足である人は良いのですが、やはり時間給に換算しても、正社員とパートでは大きな差があります。
私は同じ時間という拘束があり、パートであってもそれなりの業務を任されるのであれば、正社員でしっかり給与をもらった方が良いと思っています。
さらに、昨日の記事で書きました、退職金や厚生年金といった定年間際になってからメリットが大きかったと実感できるのかもしれません。
すでにその違いに気付いている人も多いですし、旦那1人の給与では心配だという女性が正社員を続いているのだとも考えられます。
前置きが長くなりましたが、本日は、昨日の続きで、退職金と年金以外の大きな差であるiDeCoについて考えたいと思います。
■資産運用で老後が決まる!? だからiDeCoを使う!
先日の記事で三極化(?)するかもしれないと書きましたが、そのように考える理由は、iDeCoにあります。
退職金と厚生年金が片働きよりに比べて、約2倍想定できるというのは、計算すればだれでも想像できることでは、真の意味ではこれらは労働所得です。
「富裕層」と「それ以外の層」が二極化しているのは、別に年収や世帯収入が高いだけではないということです。
確かに年収が高い人は富裕層になりやすいという質がありますが、その分相当に支出が多い人は富裕層になれないですよね。
ダブルインカム家庭の支出が多いということで、貯蓄ができていないと指摘されるのはそのためです。
しかしながら、今はiDeCoがあります。
国が年金制度の運用に苦労しているから税金優遇処置をして、老後資金を自助努力で貯めてほしいという思惑から力を入れて普及活動をしているiDeCoですが、確定拠出年金は以前からありました。
私はあまり興味がなかったのでスルーでしたが、今回、公務員への適用拡大や企業型確定拠出年金に加入している人でも個人型に入れるようになったという制度改定と共に、iDeCoが注目されています。
公務員は非常に加入率が高いようですが、それは、公務員の退職金が減らされていっているからだそうです。
今の現役の方々は、自身が退職する時の退職金がどれだけ減らされているかが不明なので、iDeCoに加入して自助努力しているのだと思います。
どんな国の理由があったとしても、iDeCoの節税メリットは利用しない手はありません。
iDeCoの節税は、①拠出時、②運用時、③引出し時、の3点が大きいですが、これらの詳細の解説は他の記事で書いていますので、ご覧ください。
遂に!iDeCoを始める決心がつきました!10,000円だけ… - なんでも道しるべ
節税効果も大切ですが、やはりiDeCoへは加入・拠出できなければ意味がありません。
確定拠出年金ですから、毎月きちんど拠出できることが前提です。
日々の家計で黒字にすることに苦労している場合、iDeCoの拠出(最低5,000円)なんて想像できないと思います。
ダブルインカムの場合、無駄な支出が多いと突っ込まれることもありますが、きちんと倹約すればiDeCoの拠出金は捻出可能です。
それが三極化するかもしれないという私の考えです。
■第3の層「夫婦正社員共働き+資産運用家庭」層になる
富裕層の方々はしっかりと資産運用しています。
自分でやっているか、プライベートバンクを利用しているかなどは、置いておいて、必ず資産運用としているといっても過言ではないと思います。
一般的な日本人が大好きな貯金では富裕層になれないです。
それは、貯金金利などでは複利効果で資産を増やすことは何百年~何千年もかかることと、インフレリスクに対応できないからです。
貯金が主な人は元本割れリスクを怖がりますが、そんなことを気にしていたら、富裕層どころか、インフレ時には普通の生活すら生計せきないリスクがあります。
それを解消してくれるのがiDeCoを利用した資産形成であり、さらに拠出時の節税効果まであるのですから最高の仕組みだということです。
世帯収入が多い人は、iDeCoを使って節税も実施でき、さらに運用によって資産形成もできるというダブルインカムとダブル資産運用ができるようになります。
富裕層の方々は世界経済の膨張と共にさらに裕福になっていきますから、その人達の層に追いつくことは難しく、一般層と二極化されるでしょう。
その間に割って入るのが「夫婦正社員共働き+資産運用家庭」層だと思います。
自分自身の老後のため、さらに子どもや孫への遺産相続のために、iDeCoを使った資産運用は必要不可欠だと私は考えています。
そのためには、資産形成や資産運用に回せる収入が必要です。
夫婦正社員のダブルインカム家庭は、第3の層に挑戦できる素質が備わっています。