米国株が上昇中です。
2018年1月、世界的に株価が高値を更新して、ここ数ヶ月は低迷していました。
米国利上げ、VIX指数の高騰、貿易摩擦、等々が要因で、株価はボックス相場でありました。
ここにきて、米国企業の業績が良好であること、利上げも徐々に行うということから、株価は懸念点を織り込んで上昇しているようです。
私個人的にはもう少し調整してほしかったなと思いますけど…。
■S&P500が1月以来の高値更新
2月の米国発大幅株価調整では、米国景気はピークアウトしただの、バブルは弾けそうだの、景気サイクル的にはそろそろ大暴落の時期だの、いろいろなニュースが出ていました。
それらのニュースに踊らされて、株式を手放した人たちも多いのではないでしょうか?
一方、iDeCoやつみたてNISAをしている人たちは、手続きが面倒であることから、そのまま放置の人の多かったようです。
結局、米国の重要な指数S&P500は、先週末の8月24日で1月の指数を更新しました。
S&P500指数は、投資で有名なバフェット氏が推奨する指数であり、私も自分自身この指数連動のインデックスファンドを買っていて、この指数は良いなと思えます。
NYダウ平均は30種平均しかありませんし、NASDAQはハイテク企業の比重が高いです。
対して、S&P500は大型株500社であり、私の感覚では、NYダウとNASDAQの中間を推移しているように感じます。
リスクとリターンの関係からも、そこそこのリスクで、そこそこのリターンなので、丁度良いという表現が一番合っているかもしれません。
■やはり米国株が牽引か?
このところ、日本株はあまり調子が良くなく、米国株の方が利上げをしているのにも関わらず、株価については調子が良いと感じます。
日本株が悪く、米国株が良い理由はさまざまあると思いますが、結局、株価は企業業績を反映しているわけですから、米国企業の方が元気だということだろうと思っています。
日本人は貯金が大好きで、貯蓄は下手な人種です。
さらに、投資をしようと志しても、結局は自分の知っている日本企業にしか投資しないケースが多いです。
過去の私もそうでした。
自分の感覚で投資判断をしてしまうということと、知らないものに投資する怖さが克服できないのです。
しかしながら、今年は、日本株に投資するよりも、米国株に投資している方が早く回復したということですね。
もちろん結果論です。
日本株が上昇していたかもしれないし、新興国株が上昇していたかもしれない。
結果として、日本株や新興国株は低迷しながら、米国株が一歩抜け出したということです。
したがって、未来は誰にも分かりません。
■株式市場調整の時期こそが投資の醍醐味
私がもう少し調整してほしかったと思っている理由は、積立時は、「安くたくさん買いたい」と思っているからです。
投資を始めた初期は、たとえ10円の利益でも嬉しいものです。
逆にマイナス10円と時価で元本割れをしていると、ショックなものです。
しかしながら、長期投資においては、そんな小さな上昇や調整はノイズなので、気にする必要は全くありません。
逆に、市場全体で調整時期であると、その期間は仕込みができます。
調整中に、個別株であれば枚数を、投資信託であれば口数をたくさん買付すれば良いのです。
そうすることで、調整期間が終わって上昇したときには、その「数」がものを言うことになります。
このドルコスト平均法の投資の本質を知っている人と知らない人では、投資スタイルや意識が全く異なります。
■ここから株式市場は好調になる?
「ほったらかし投資」が最近流行っていますが、ある意味、積み立てを一度設定してしまえば、ほったらかしの積立投資は非常に有効であることは間違いないです。
ただ、それは投資をある程度勉強して、投資リスクに対する忍耐がある人でないと、継続は難しいと思います。
それら、投資に対する様々な気持ちを凌駕するほど、自己資金を投入することに無関心でいれる人は、素質的に投資家に合っているのかもしれませんが、そんな人はほとんどいないでしょう。
今回、米国株式市場が復調してきましたから、おそらく、株式関係ニュースは年末に向けての楽観的な記事が多くなってくると想像します。
昨年もこの時期付近から、年末、年明けにかけて絶好調でしたから、今年も同じなのか?的な記事が増えてくるでしょうね。
そこで踊らされて参入してくる人は、おそらくカモにされるでしょうし、たとえ、昨年と同様に右肩上がりであったとしても、この低迷期にコツコツと貯めていた人との差は大きいでしょう。
積立投資というのはそういうもので、株価低迷期にどれだけ積み増しできるかが勝負なわけです。
ただ、今が好調、今が不調などといった憶測は、過去からのトレンドで判断しているだけに過ぎず、未来は分かりませんから何も考えずに積立していくのが王道ということになります。
私は株価が好調に入ると、課税口座内のファンドを売却整理できるので、それを考えています。
ましては、好調期に買い増しなどはしたくないのですが、一つ気になっているのがNISA枠が残っていることです。