なんでも道しるべ

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あなたの証券保有額はいくら? 証券保有者の分布から自分の位置を知る

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金融資産額とその中に占める証券保有額のアンケート結果がマイナビニュースに出ていました。(引用記事:個人投資家の証券保有額、「300万円未満」が半数、マイナビニュース、御木本千春、2018/10/3)

「貯金から運用へ」というスローガンと共に進めている日本ですが、なかなか進んでいない印象が強いです。

運用とは次元が異なりますが、先日のニュースで、2019年の消費税増税に向けて、消費の落ち込みを防止するために、小売店でのポイント還元の話が話題とでていました。

ポイント還元対象が、キャッシュレス決済に限るということを前提にしようとしています。

反発が強そうなので変わる可能性もありそうですが、それだけ日本はキャッシュレス決済が進んでいません。

故に、現金主義だということです。

現金が好きなので、貯金が好きであり、現金や貯金が減るかもしれない運用は消極的だということです。

保険商品でも「いつ解約しても元本が100%を超える」という商品コメントが大々的に出されています。

それだけ、現金・貯金や元本確保が必然となっている気がします。

その要因となっているのがデフレですが、これまではデフレであったのでこれまでは良かったのです。

デフレであると現金を持っている人が強いですから。

ただ、デフレは世界的に見ても経済に反した動きであることは間違いないと思います。

世界成長のためにはインフレが起きることが必要であり、成長によってインフレが起きているのかもしれませんが。

これまでの日本は速く走りすぎたのかもしれません。

その反動がデフレとなって起きており、デフレを止めようにも少子高齢化が一番のネックでなかなか収まらないように思えます。

あとは為替の影響もあると思いますが、やはり「円」という通貨事情もあるのかな?と最近は感じています。

しかしながら、世界的に見たらインフレです。

したがって、日本市場だけなく、世界市場を見ながら、個人的にインフレ対策をしておかなければなりません。

インフレ対策というと本来は消極的なスタンスだと私は感じています。

投機になるのは良くないですが、投資をすることで少しでも経済成長のために自分のマネーを使ってもらって、リターンという分け前も貰うというスタンスが家計を強くするために必要なことだと思うのです。

■金融資産保有額は1,500万円超

前提が長くなりましたが、アンケートの結果を示します。

調査対象は20歳以上の証券保有者で、有効回答5,000人とのことです。

・金融資産保有額(割合の多い層)

  • 100~300万円未満 13.1%
  • 300~500万円未満 11.5%
  • 500~1,000万円未満 16.3%
  • 1,000~3,000万円未満 27.3%
  • 平均保有額 1,677万円

100万円未満の人も、3,000万円以上の人も実際にはいますが、一番割合が多かった層はこれらとのことです。

まあ、大抵は100万円~3,000万円の間に収まると考えるのは普通ということですね。

平均保有額が1,677万円ということで、こんなにあるのか?と驚く人もいたと思いますが、これは数億円や数十億円の資産を持っている少数の人に引き上げられているからです。

でもまあ、実際には1,000~3,000万円の層が最も多いので、中心値はそれほど変わらないかもしれませんが。

おそらく、証券保有者をアンケート対象にしていますので、証券を持っていない人は入ってきません。

それだけ、証券を保有している人は資産もそれなりに持っている人が多いということです。

■証券保有額が金融資産に占める割合は50%超

続いて、証券保有額(時価)についてのアンケート結果です。

・証券保有額

  • 10万円未満 8.7%
  • 10~50万円未満 10.5%
  • 50~100万円未満 12.1%
  • 100~300万円未満 19.4%
  • 300~500万円未満 11.4%
  • 500~1,000万円未満 14.0%
  • 1,000~3,000万円未満 14.9%
  • 3,000~5,000万円未満 4.8%
  • 5,000万円以上 4.2%
  • 平均保有額 943万円

最も多かった層は100~300万円未満の19.4%ということですが、私の感覚としては意外と散らばっているなという感想です。

証券保有額が1,000万円以上の人でも、約24%の人がいるので、4人に1人は1,000万円以上の証券をもっているということになりますね。

平均額だけをみると、金融資産保有額に対する証券保有額は50%を超えていることから、このアンケートを答えた人が証券保有者であることから、証券の比率は大きいように思えます。

国民対象にしたアンケートでは、証券の保有額は20%以下ですので、このアンケート回答者はかなり証券比率が高いことが分かります。

国民の中でもそれだけ違いがあるということだと思います。

■証券への投資のきっかけ

証券の保有状況では、株式が79.8%で、投資信託が52.2%、公社債が13.2%ということで、株式の比率がやはり大きいです。

当ブログでは投資信託を推していますが、世の中の投資家は株式中心だということですね。

私も株式を数銘柄持っていますので、投資信託だけではないですけど。

その理由の一つになるかもしれないのが、株主優待だと思います。

私も株主優待を目的に保有している銘柄があり、一番利用価値があると思っているのが「イオン(8267)」です。

このアンケートで、有価証券への投資について検討したり、興味・関心を持ったりしたきっかけとして「株主優待があることを知った」という人が35.6%で2位だったそうです。

日本の銘柄で独特の株主優待は、株式への投資割合を増やしている要因であることは間違いなさそうです。

それが、資産形成や資産運用に対して、良い事なのか、リスクが高いことなのかは賛否両論あると思いますが。

1位は「今の収入を増やしたいと思った」という人が38.4%とのことです。

株価のトレンドもありますし、様々なリスクもありますから、副業の安定収入となるのは難しいかもしれませんが、資産を増やすという大きな括りでいうと、労働収入だけでなく、投資所得は欠かせないと私は思います。