dポイントが運用で増やせるかもしれないという、非常に面白いサービスをdocomoが始めました。
その名も「ポイント投資サービス」です。
このサービスはロボアドバイザー資産運用を手掛けている「THEO」と一緒に始めたものです。
2018年5月16日から運用開始ということで、早速、私も始めてみました。
■dポイントをTHEOのファンドで運用してもらうという画期的なサービス
始めに一番気になることを書いておくと、「実際のお金は運用せずに、dポイントを運用する」、「手数料はかからない」ということです。
ただし、「手数料はかからない」といっても、信託報酬は基準価額に反映されていますので、年率で1%のdポイントコストがかかっていることになりますね。
ポイント投資の運用開始の方法は、自分が保有しているdポイントをTHEOの運用に移行することで、dポイントの運用が開始します。
THEOが実際の投資信託で行っている「アクティブコース」と「バランスコース」を選択し、dポイントを運用してもらいます。
何度も言いますが、運用するのはお金では無く、dポイントなわけです。
ただし、dポイントはdポイントを使える店で、1ポイント1円で利用できますから、そういう意味では、疑似的なお金を運用していることには変わりませんがね。
THEOへポイントを移行できるのは、100ポイント単位です。
逆に使う場合は、THEOからdポイントを再び引き出す必要があります。その場合は、1ポイント単位で引き出しが可能で、引き出しは即日行われるということです。(私はまだ引き出し作業をしたことが無いので、実際は不明です)
dポイント運用はどのようにされるかというと、THEOの「アクティブコース」または「バランスコース」のファンドの基準価額に基づき算出されます。
ファンドの基準価額が上がれば、その比率でdポイントも増えますし、下がれば当然dポイントも減ります。
■docomoとTHEOが上手く提携したと感じる
とても面白い試みだと私自身は感じております。
docomoの発表では、「dポイントを利用して投資体験ができるポイント投資サービス」だと言っています。
政府が「貯蓄から資産形成へ」のスローガンを掲げていることから、docomoも一つ担うために、THEOとタッグを組んで始めたということですね。
dポイントはポイントなので、我々消費者にとっては非常に有益なものですが、THEOやdocomoにとってはお金ではないので、実際に株式投資などの運用に回ることはできません。
両社がどのように決めて、このポイント投資を実際の運用に回しているかは不明であり、非常に気になるところです。
docomoがお金に換算して、THEOに資金提供しているのか?、それともTHEOが広告・宣伝費の代替としているのか?、他の何らかの方法を取っているのか?、憶測は尽きませんが、何にしても面白い資産運用体験サービスであることは間違いありません。
■今後も複数のサービスを投入していく計画で楽しみ
THEOとdocomoはその他にも提携をしており、「THEO+docomo」もスタートさせ、ドコモユーザーがTHEOで資産運用をしている場合には、運用残高1万円につき、dポイントが1.5ポイント(ドコモユーザーでない場合は1ポイント)つくとのことです。
この場合は、実際のお金の話です。dポイントの運用サービスではなく、実際のお金をTHEOのロボアドバイザー投資をしている人へのサービスです。
そして、今後は7月(予定)からは、dカードの利用のおつりをTHEOで運用できるサービスも始めるとのことです。
これらのサービスを全て含めた戦略は、THEOとしては、資産残高をドコモユーザーを中心に増やしていきたい狙いがあり、docomoとしてはTHEOで運用している人にdカードを持ってもらいたい。
さらに、dカードゴールドを持っている人はdocomoの利用料金の10%がdポイントになるということから、相乗効果による利用者拡大を狙っていると想像できます。
私自身がドコモユーザーであり、dカードゴールドも持っているので、毎月1000ポイント以上のポイントが貯まっていっています。
このポイントまで投資信託で運用できるというのは、投資信託で運用している私としては非常に興味があり、すぐにポイント運用サービスを開始しました。
運用によりdポイントが減る可能性もありますが、これは資産運用の基本中の基本です。
「リスクを取らざるものにリターンは無い」
この精神で、dポイントも運用して、ポイント生活を楽しみたいと思います。
■THEOについて少しだけ
THEOがdocomoと取り組み開始したことで、THEOの資産運用のことも少し調べてみましたが、実際のファンド運用では手数料1%を取っているのですね。
資産運用で、ロボアドバイザーでの1%の手数料は高いとみるか、安いとみるかは、それぞれの考え方によって異なります。
運用の中身はインデックスファンドなので1%は高いような気もしますが、売買手数料とリバランスも含まれているので安いという見方もできます。
私の意見は、インデックスファンドをロボアドバイザーにしただけでは1%手数料は高いと思っていますが、今後のおつりサービスなどがあることから、要検討だと感じました。
■dポイントに関して、こんな記事も書いています
dポイントで映画を観に行った話を書きました。
この春はdポイントで2回映画を観に行きました!!
今後は資産運用でdポイントが増やせれば、もっと映画に行けるかもしれません。