昨日までに、dポイント投資サービスのことを書いています。
これは素晴らしい!dポイントを増やせるサービス開始!「THEO」と「docomo」が連携中 - なんでも道しるべ
【厳選Q&A一覧】dポイントを「THEO」で運用するときの疑問を解消! - なんでも道しるべ
ポイントを投資信託で運用してくれるという画期的なサービスをdocomoとTHEOが始めました。
面白いサービスなので、私もdポイントを運用してもらうことにしています。
このサービス内容を調べていると、「THEO」についても少し気になったので運用状況を確認してみました。
THEOはロボアドバイザー群に入ります。
株式・債券・コモディティのそれぞれのファンドをリバランスすることで投資成果を上げるという戦略です。
■THEO株式中心ファンド「グロース」
私自身、現状は株式運用しか基本的には興味がない状態なので、株式中心の情報を調べました。
THEOは株式中心のファンドを「グロース」と名付けて分類しています。
このグロースの中身は、基本的には株式ETFとなります。
新興国と先進国の株式ETFを集めているファンドとなるわけです。
以下が組入可能なETFです。(2017年9月時点)
・新興国株
- iシェアーズ MSCI 韓国キャップト/EWY
- iシェアーズ MSCI メキシコ/EWW
- iシェアーズ 中国大型株/FXI
- バンガード・FTSEエマージング・マーケッツ/VWO
・先進国
- iシェアーズ MSCI パシフィック(除日本)/EPP
- iシェアーズ MSCI ドイツ/EWG
- iシェアーズ MSCI ジャパン/EWJ
- iシェアーズ MSCI 台湾/EWT
- パワーシェアーズ QQQトラスト・シリーズ1/QQQ
- バンガード・米国スモールキャップ・グロース/VBK
- バンガード・スモールキャップ・バリュー/VBR
- バンガード・FTSE・ヨーロッパ/VGK
- バンガード・ミッドキャップ・バリュー/VOE
- バンガード・ミッドキャップ・グロース/VOT
- バンガード・FTSE・パシフィック/VPL
- バンガード・バリュー/VTV
ホームページでは「ブラジルETF」の組み入れが書いていましたが、ポートフォリオ情報と運用報告書では「メキシコETF」だったので、おそらくメキシコだと考えて変更しています。
非常に多くのETFを組み合すことを目標としているファンドです。パッと見た感じでは、確かに凄いなと思いました。
これらをロボアドバイザーによって、できるだけリスクを抑える形で投資してくれるのであれば、少し興味があるかもしれません。
ただ、これらのインデックス型のETFは信託報酬がかなり安く、0.1%を切るものもあります。
これらの組み合わせで手数料1%というのは少し高いなと印象もあります。
私は債券やコモディティにあまり興味がないのですが(興味が出るほどに資産が蓄えられていない)、株式・債券・コモディティのリバランスをやってくれるという点への手数料と考える方が合理的なのだと思います。
■2017年の運用成績は+13.4%
THEOのグロース・ファンド(世界の株式中心)が設定されたのが2017年3月1日でした。
今で約1年と少しということですが、2018年1月31日に決算をしているので、運用報告書を確認することができます。
通常、1年単位で運用報告書を出すと思うのですが、なぜ1年未満で出したのでしょうか?
あまり勘繰りたくないですが、2月上旬からの大幅下落を入れたくなかったのかな?と思ってしまいます。
2018年2月からの調整を加味しなかった場合、騰落率は+13.4%という結果だということです。
インデックス型ETFを組み合わせたファンドとしては、+13.4%は上出来の印象です。
■組入上位10銘柄の驚きポイント2つ
一つ驚いたのが、組入上位10銘柄の結果でした。
まず結果が以下のとおりでした。
- バンガード・バリュー上場投資信託/VTV (18.8%)
- バンガード・ミッドキャップ・バリュー/VOE (16.6%)
- バンガード・ミッドキャップ・グロース/VOT (13.9%)
- パワーシェアーズ QQQトラスト・シリーズ/QQQ (13.7%)
- バンガード・FTSE・パシフィック/VPL (13.3%)
- iシェアーズ MSCI ジャパン/EWJ (13.3%)
- iシェアーズ MSCI パシフィック(除日本)/EPP (6.6%)
- iシェアーズ MSCI 韓国キャップト/EWY (4.6%)
- iシェアーズ MSCI メキシコ/EWW (0.2%)
1つ目の驚きは、組入上位が9ETFしかなかったことです。
さらに、米国関連のETFが上位で、全体の6割以上が米国ETFです。
世界の時価総額を考えるとそうかもしれませんが、2つ目の驚きが、ヨーロッパが入っていないということです。
なぜなのか?と思いますが、これがTHEOのロボが考える投資戦略なのでしょうか。
若干アクティブに進めてくれるのは興味がありますが、VTVや中小型株などは、すでに私も投資信託で組入れていますし、日本と太平洋株も様々なファンドで組入れていますので、あまり目新しいものが無かったのが印象です。
一つ興味があるのが、QQQ(ナスダック100)ETFです。
グロース株ETFの筆頭中の筆頭なのですが、これから米国利上げが起きている状況で、今後もQQQに投資を続けるのは賛否両論あるでしょう。
したがって、米国のグロース中のグロースはアクティブファンドに任せているのが、私のポートフォリオの実態です。
THEOのロボアドバイザー手数料1%と、アクティブファンド手数料1%の違いは、各人の考え方一つで捉え方の差があるように感じます。
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