我が家の投資先としては、米国中心の運用をしています。
その理由は、米国は歴史的にみても株価が右肩あがりであること、不況による市場ショックが起きても戻りが速いということです。
ただ、大手銀行が発表している直近の期待リターンからすると、米国株式はそれほど大きな期待リターンではないということです。
金融緩和により、成長サイクルがピークアウトしかけているとことが理由なのかもしれませんが、これもあくまで期待なのでどうなるのか・・・。
■我が家が投資しているファンドからみた分類
我が家の投資方法は、投資信託を中心とした資産運用なので、ファンドを選択することで、投資先地域を選択することになります。
現在、積立投資しているファンドは以下のとおりです。
- iFree S&P500インデックス
- 楽天 全米株式インデックス・ファンド
- 楽天 米国高配当株式インデックス・ファンド
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- EXE-i 新興国株式ファンド
- EXE-i 中小型株式ファンド
- ラッセル インベストメント外国株式ファンド
- ひふみプラス
- コモンズ30ファンド
- セゾン資産形成の達人ファンド
- SBI中小型割安成長株ファンド(ジェイリバイブ)
インデックス、アクティブの分類をすると、上段6ファンドがインデックスファンド、下段5ファンドがアクティブファンドということになります。
インデックスファンドだけで見てみると、6つのファンドのなかで、3ファンドは米国株のインデックスファンドになります。
それ以外の3つのインデックスファンドは、日本を除いた「世界株」、「新興国」、「中小型」に焦点を当てています。
日本株式への投資はアクティブファンドに任せる。また、世界株であったとしても、アクティブファンドのアウトパフォームに期待している点もあります。
■各投資先の期待リターン
ここまでは我が家が積立投資しているファンドを挙げましたが、期待リターンについて考えてみたいと思います。
大手銀行によると、期待リターンは下記のように書かれていました。
- 日本大型株 4.75%
- 日本小型株 5.25%
- 米国大型株 4.00%
- 米国小型株 4.25%
- 先進国株(含む日本) 4.50%
- 先進国株(除く日本) 4.25%
- 世界株 4.50%
- 世界株(除く日本) 4.50%
- 新興国株 6.50%
簡単に書くと、新興国 > 日本 > 先進国 > 米国でしょうか。
米国は利上げを開始して、先進国の中でも利上げスピードが上がっているので、株式市場としてはピークアウトするかもしれないという憶測があります。
それに遅れて、先進国各国が徐々に金融緩和縮小・利上げとなっていっていますが、日本はデフレからの転換が進まずに、緩和を継続していますから、期待リターンが高くなっているのだと思います。
この中で新興国は6.50%の期待リターンですから、非常に大きな期待をされていることになります。
ただし、注意しなくてはいけないのが、為替の問題です。
日本以外の海外に投資する場合は、当然ながら為替の影響がありますので、その点で期待リターンに影響がでてくることがあるでしょう。
ただ、長期投資を考えた場合、リターンにおいては円安効果が出てきますが、投資においては円高効果が出てくるので、投資している段階ではどちらであってもそれほど大きな問題とはならないと考えています。
■長期投資で期待リターンは追っかけすぎない?
このような期待リターンの差があったとしても、日本への投資しか考えない人は国内投資しかしないと思いますし、米国が好きな人は米国株式への投資が中心になると思います。
ただ、私が考えるのは、どれであっても分散投資とコア・サテライト投資は必要だと思うのです。
どこかの地域やカントリーに特化した場合は、リスクが非常に大きくなりますので、分散投資は長期投資においては必須の検討事項でしょう。
その中で、自分が特化したい地域にはサテライト的に強弱を付ければ良いのだと思います。
そんなことを言いながら、我が家の場合は、日本のインデックスファンドは買っていません。
真の意味での分散投資はできていないのかもしれませんが、日本がデフレを脱却して、再度の成長曲線になった時には、インデックスファンドへの投資も再考したいと思っています。
また、先ほど挙げた期待リターンも結局は2017-2018年の期待リターンであるということです。
市場は刻々と変わっていきますから、2019年や10年後、20年後にはどうなっているかは分かりません。
期待リターンを追っかけすぎると、無駄なコストや税金がかかってきますし、複利効果も得られにくくなります。
究極には、過度な期待と落胆からせっかくの分散・長期投資が精神的に意味のないものになってくるかもしれません。
実質的な長期投資によるリターンを期待するのであれば、限定することによるリスク上昇はできるだけ抑えて、分散投資を心掛ける方が良いのかもしれませんね。
私自身が出来ていないので、自分で書きながら辛いところですが、私も投資をしながら真の投資家へ勉強していきたいと思っています。