世界的に株価が何年にも渡り上昇している状態です。
さらに米国に限っては、NASDAQが過去最高値更新などと言ったニュースが出るたびに、そろそろピークアウトするのでは?という噂が飛び交います。
やはりリーマンショックから約10年という月日が、投資家にとって戸惑いがあるのだと思います。
しかしながら、持たざるリスクもあることも確かです。
昨年の後半の一方的な右肩上がりの上昇などを見ていると、ポジションをキャッシュ側にシフトすると、それはそれで落ち着かないでしょう。
そんな話をすると、結局はインデックスファンドを積立買付して、あとは何も考えずにホールドするのみという過去の歴史チャートから断言する人もいますし。
何を信じたらいいのでしょうね?
けれど、これは驚きの事実だなと思えるのが、米国ビック5が絶好調すぎるという点です。
こればかりは疑うというよりも、どうなるのかな?と半分ドキドキしながらも、半分それに乗らなければという焦りも出てきます。
インデックスファンド偏重により、さらにビック5が巨大化しているのでは?と私は思っているくらいです。
本日は、そのビック5に関して、私が驚いている事実を紹介します。
■ビック5の驚きの時価総額比率!
まず、ビック5とは何か?
米国株に投資している人なら必ず知っていますし、投資に興味の無い人でも生活で確実に目にする巨大企業です。
いわゆるFAAMG(ファング)銘柄です。
- F フェイスブック(FB)
- A アップル(APPL)
- A アマゾン(AMZN)
- M マイクロソフト(MSFT)
- G アルファベット(GOOGL)
あるブロガーの方の記事を見て驚いたのが、このビック5の時価総額が、S&P500の下位282銘柄の時価総額とほぼ一致するというものでした。
5:282なのです。
え?そんなにこの5つの企業は時価総額が巨大なのか?と素直に驚きました。
S&P500がこのビック5の騰落で値動きを左右しているのが良く分かります。
500社のうち、下位から過半数の企業の時価総額を足しても、ビック5にはかなわないってことですからね。
ところで、セクターを分けると、アマゾンは一般消費財セクターですが、他の4銘柄は情報技術セクターとなります。
これらのグロース株の影響をNASDAQは受けやすいと言われていますが、S&P500もグロース株の影響は受けやすいのかもしれません。
ただ、指標の推移を見ていると、NASDAQに比べるとS&P500は穏やかに推移しているように感じるので、私の見立てでは、NASDAQとNYダウ平均の間のような感覚です。
まあ、30種平均だと物足りないなと思える人には、丁度良い500種指数だと思っています。
■ビック5の衝撃の上昇率!
このS&P500指数とビック5の指数推移の関係についても、面白い記事がありました。
それは、「S&P500は2013年中旬以降、年率わずか6.1%に過ぎない。一方、ビック5指数は同期間に57.3%とべらぼうに高い評価をされている」という言い回しでした。
(出所:The Gloom, Boom & Doom Reportを「逆張り投資家ウォーレン・バフェットの現金ポジションは過去最高レベル」、トウシル、石原順、2018/9/7が引用)
6.1%と57.3%の差ですよ。それはちょっとやりすぎですね。
やりすぎというか、ファンダメンタルズ的に判断したら業績がそうなっているともいえるから値が付いているわけですので、世界でこのビック5がどれだけ活躍しているのかが良く分かります。
過去のデータだけを見ると、このビック5に投資しておけば、膨大な資産になっていたというわけですね。
ただ、誰しも途中で萎縮してしまって、途中で降りる人が大勢いることも知られています。
バイ&ホールドが良いと分かっていながらも、それを実践できない人が大半なわけです。
なので、冒頭で書いたように、今がピークなのかと不安を煽っている記事が増えるのも事実だと思います。
ほとんどが外れですが、いつかは当たるのが煽り記事であり、リーマンショック級の暴落が来た時には、急に世界の終りのような記事が飛び交うことになります。
■悩むのも多いが、自分にできることをやる!
私自身も投資ポジションとキャッシュポジションをどの程度にしたら良いのかは日々悩んでいます。
悩んでも特に解決策はないのですが、やはり悩んでしまいます。
結局はどんなポジションを取っていても悩むことは確実なので、ある程度キャッシュを持ちながらも解約しにくい商品に投資することで、自分自身を律しています。
解約しにくい商品とは、例えば、iDeCoやNISAなどです。
iDeCoは引き出すことができないので諦めがつきます。
ただ、スイッチングが可能なので、その点はあまり衝動的に動かないようにしなければなりません。
NISA(一般NISAやつみたてNISA)は、利益分が非課税となり上に、年間の投資可能枠が決まっているので、下手な売買を抑制することができます。
結局、人間というものは、人の話に翻弄されるので、何とか衝動的に動かないように、仕組みを作るしかありません。
一番の問題はキャッシュポジションです。
こればかりは、人それぞれの感覚とその時期の雰囲気によると思っています。
自分が一番心地よいと思えるポジションにするのが良いのかなと思います。
ビック5が入りながら、丁度良い銘柄数のS&P500指数に投資をしつつ、自分にあったシステムとポジジョンで投資ライフを送りましょう!