私自身、投資スタイルを少しずつ勉強中です。
書籍を読めば、インデックス投資がアクティブに勝るということは知識として得ることができますが、私としては自分で体験してみたいという気持ちが大きいです。
実際にやってみて、傷ついたり、一喜一憂したり、悲喜こもごもあって、ようやく真実にたどり着くと思っています。
そして、その真実は人それぞれで違って当然です。
性格の違い、育った環境、家庭事情、年収、家族構成、資産残高によって、リスクの取り方と目標に差があるからです。
今、私の中でホットな話題が、米国インデックスの追加積立投資です。
米国は、アクティブ運用よりインデックス投資の方が高リターンであったと歴史が物語っています。
それは右肩上がりの成長を、昔も今も起きているからだと私は思っています。
したがって、米国のインデックス投資を中心に、興味のあるアクティブファンドを散りばめながらポートフォリオを試行錯誤していくのが、私のスタイルであり、投資を趣味でやっている根源です。
その中で、2019年はiDeCoの積立金額をアップさせようと考えており、その投資先のファンドを模索中です。
米国の成長への期待値が大きいのではないかと感じており、米国インデックスのファンドの積立金額を上げようかと考えています。
米国インデックスというと、米国まるごとのVTIと、S&P社が選定した大型株500社のS&P500の指数が有名であり、常々比較されています。
今回、バンガード社のETFを比較してみました。
■VTIとVOOの比較チャート
バンガード社のETFでは下記の2つが有名です。
- 米国のほぼ100%を網羅している指数である「CRSP US トータル・マーケット・インデックス」をベンチマークとする「VTI」(およそ3,700銘柄)
- S&P社が大型株の500銘柄を厳選した指数である「S&P500指数」をベンチマークとする「VOO」(およそ500銘柄)
この2つのETFを比べると、米国のインデックスにはどちらに投資すれば良いかという指標になります。
経費率(手数料)は両ETFで0.04%と非常に低いです。
また、ベンチマークとの乖離も、100分の数%程度でほとんどありません。(さすが米国)
この2つのETFと2010年から2019年の直近まで比較したチャートが下記になります。
ところどころ、青ポイントであるVTIが上振れしているところが見えますが、直近の数年間を比較してもほとんど差があがりません。
銘柄数としては3,000銘柄以上も差があるのに、ほとんど差がないことに驚きです。
■VTIとVOOのどちらに投資する?
積立投資するなら、VTIかVOOかという比較は、至るところでされていますが、結局のところは差がないので、どちらに投資してもOKという結論になっています。
どちらかに軍配を上げたいという場合は、「VOO(S&P500)は有名なバフェットが推奨しているから」となりますし、「VTIは銘柄入替の影響が無いので安心」ということになります。
しかしながら、これらの比較はあくまで過去です。
これからの市場ではどのようになるか分かりません。
なぜなら、誰も経済の行方は分からないからです。
今の米国市場は、アップル、アマゾン、フェイスブック、グーグル(アルファベット)、マイクロソフトが握っていますが、5年後・10年後にこれらの企業が存続しているのか、それとも新たな企業が出てくるのかが不明だからです。
これから突出してくる企業がS&P500に入っていれば良いですが、もしかすると、今は入っていないかもしれません。
S&P社は常に企業を調査していますから、目が出て、成長するまでの影響が小さい時に500指数に入れてくると思われますが、それも憶測に過ぎません。
逆に、S&P500指数の主要企業や小さい割合の企業が大きく成長し、VTIの米国まるごと指数を置きざりにする可能性だってあるわけです。
誰にも将来が読めないので、投資は面白いのです。
■私は円換算のインデックスファンドに投資します
私の出した結論は、VTIもVOOも50:50で投資しておいて、どちらに転んでもOKということにしておきたいと思っています。
ところで、私の投資方法では、ETFを買い付けることはしておらず、円換算のインデックスファンドに投資することにしています。
理由は明確で、「ドル転買付と分配金の再投資が面倒だから」です。
デメリットとしては、ETF手数料に比べて、ファンドの手数料が高くなるということがありますが、ここ1~2年で低手数料のファンドが増えましたので、それで納得しています。
■インデックスファンドの推奨商品
VTIの場合、円換算のインデックスファンドは、「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式))」となります。(目論見書記載コスト0.1696%)
直近の実質コストが、0.2712%(1年間に換算した概算値)なので、ちょっと高いかなと思えますが、それでも数年前のコストに比べるとかなり安くなっています。
これから、運用実績がついてきて、コストも低く安定してくると思っています。
VOOの場合、S&P500指数を使ったインデックスファンドは数多くでているので、どの会社を使っても良いのですが、やはりコスト低く抑えられるのは、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」だと思われます。(目論見書記載コスト0.1728%)
設定日が2018年7月3日なので、まだ運用報告書が出ておらず、実質コストが判明していないのですが、他のファンドの実績を見る限り、マザーファンドがしっかりしているので、コストは抑えられていると想像できます。
したがって、ファンド使って積立投資する場合は、これらで決まりですかね。
- 米国トータル指数:「楽天・全米株式インデックス・ファンド」
- 米国S&P500指数:「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」
この2つを50:50で投資しておこうかと考えています。
現在は各ファンド10,000円/月ですが、今年中に23,000円/月程度まで上げたいと目論んでいます。