やはり昨日の米国市場は様子見相場となりました。
これは想定内だったのですが、決算は本当に想定できないですね。
引け後に発表があったのが、アルファベット(グーグル)とテスラ、この2社が注目されていたわけですが、結局、両社ともにミスしています。
細かい内容まではまだ見ていませんが、今の相場だと予想よりも良くても、それが株価に反映されるのは難しいかなと思います。
予想よりも良くて当たりまえ、サプライズになるためには予想を大きく超えた収益やガイダンスでないとダメという雰囲気があります。
ここまではAI革命という名で、AIブームに先乗りする形で株価が上がってきましたが、まだAIが本格的に売上・利益に入っている企業なんてほとんどありません。
AIはブームが来るかもしれない、AIが社会を変えるかもしれない、AIを企業が取り入れないといけない、そのような推測で株価が上がってきましたが、現状はまだ何も起きていません。
あくまでマグニフィセントセブンなどの銘柄の決算が良かったのは、データセンターなどの今の既存事業が好調だったというのが要因にあります。
AIが本当に社会を変えるのか、企業の収益に貢献するのか、それは今から見定めることになりますし、噂で買って事実で売るという株式市場の本質からすると、もしかすると、これらの見込みはすでに株価に織り込まれているかもしれないということになります。
この辺りの見方が難しいですね。
だからこそ、インデックス投資が流行るわけですが、何が勝って、何が負けるかなんて誰にも分かりません。
未来なんて誰にも予想できないんですよね。
しっかりと分析して予想して先回りするか、分散はされてしまうけど幅広く利益を享受していくか、個人投資家はその辺りで悩むことなのかなと思います。
■完全に押し目
昨日の夜の投信の収益は、月曜日の相場がそこそこ良かったので、上昇しています。
とはいっても、2週間前の一時期に比べると10%程度の利益マイナスになっています。
あれこれ考えてもしかたなく、いかに自分の心地よいリスクの取り方ができるかという話につきます。
できるだけ分散したい人は、オルカンを軸に、他のアセットも取り入れたポートフォリオにするべきでしょうし、選択と集中をして投資したい人は、そこにリスクを取れば良いだけの話です。
ただ重要なのは、他人と自分のリスク許容度も資産額も生活スタイルも違うということです。
自分と同じ人なんて基本的にはいません。
だからこそ、自分自身の資産形成は自分で考えなくてはいけないということです。
自分に合ったリスク許容度のポートフォリオなら下落しても我慢して持つことができますが、自分に合っていないポートフォリオの場合には狼狽してしまうことになりかねません。
■今週も来週も目白押し
昨日の米国市場は終始様子見の雰囲気でした。
引け後のアルファベットとテスラの決算発表を待っている相場でした。
結論的には、良くない決算だったようですが、これも相場の流れです。
良くても悪くても、市場は平均回帰、収まるところに収まるということになりますから、ここで一喜一憂してもしかたありません。
今週はGDPやPCEのデータが発表されますから、これらの指標によっても動く可能性も高いです。
また来週には、残りのビックテックの決算発表も控えていますから、これからも決算発表に振り回されるということです。
エヌビディアの決算発表が一ヶ月遅れですから、これが待てないんですよね。
新NISAなどを利用した長期投資を前提にしているのであれば、下がった時には買い増しチャンスとして捉え、積立金額を上げるとか、追撃入金するなどの方法が良いわけです。
相場なんて自分の資金では動かないわけですから、周りに流されて乗っていくだけです。