最近の出来事ですが、教育費を極限まで節約することを悠々とネット記事で公表していることに驚きました。
子どもへの教育費が大きな負担であることは間違いないです。
それに、昔に比べて、情報が入りやすくなったこともあり、教育面で煽られることも増えたのも事実です。
しかしながら、昔の人が教育にお金をかけていなかったのかと言われると、そんなことはなく、きちんと子どもの将来を考えている親であれば、必要な時に、必要な金額だけ、教育に投資をしていることは間違いないです。
今の30代や40代の人の場合、今ほど大学進学率は高くなかったですが、過去の習い事などを話しているのを聞いていると、きちんと教育を受けていることが分かります。
近年は大学進学率が上がっているので、大学費用などを考えると、貯めておきたいという考えになる親も多いのだと思います。
また、留学もしやすくなったので、そのような費用に回す方が賢明と考える人も増えました。
それはそれで間違いではないですが、最適な時期を逃してしまうと、結局お金だけを持っていて、自分の子の成長につながっていない可能性もあるわけで、投資するタイミングはきちんと考えるべきかと思います。
■定期テストが平均点以上で安心?
記事によると、中学生の勉強は、教科書と学校のワーク、プリントだけで十分で、定期テストは平均点以上が取れると豪語しています。
え?なんですと?「平均点以上?」
いやいや、当たり前でしょ。
中学校の定期テストくらいはそのくらいの勉強でも平均点以上取れて当たりまえです。
そもそも、中学校なんて、勉強をしない生徒が3~4割くらいいます。
中3になって、ようやく重い腰を上げて、受験勉強しだす人が大半です。
そんな体たらくな状況なのに、平均点以上を取れることだけを自慢されても仕方ないです。
これによって、月に数万円かかる塾代や通信教材を削減できるということです。
まあ、教育費は固定費ですから、それが節約できるのはその通りしょう。
けれども、中学校で平均以上の成績であったから何なんでしょう?
■中学生には中学生で必要な学習
固定費を削減して、節約し、今後の大学費用や留学費に置いておくという戦略はアリといればアリです。
けれども、よく考えてほしいのが、中学生には中学生でやるべき学習があります。
高額な塾に通ったり、家庭教師までを付けたりする必要はないですが、今の中学校では、学校だけの勉強で能力が付くのかというとそれは大いに疑問でしょう。
必要な時に必要な教育をしないと、結局は大学費用を置いておいてもFラン大学のための費用になり、留学をしたからといって英語なんてほとんど上達しないで何の役にも立たない語学留学にもなりかねません。
その辺りの将来的なビジョンも考慮に入れて、固定費削減を考えるべきかと思います。
■お金をかけないとその程度の学力
ところで、最近は無料のYouTube授業や、安いオンライン授業が流行っています。
固定費を削減するには、これらを有効に使うのも一つの手だと思います。
我が家も使っていますが、スタディサプリは税込み2千円ちょっとなので、これを使うのも一つだと思います。
無料のYouTubeも良いのですが、やはりお金がかかっていないと、親も子もダラダラになってしまいます。
言い方が悪いですが、お金を払うと元を取ろうと頑張るという気持ちも出てきます。
そのドケチ気質を利用して勉強していくのも一つだと思います。
■通塾は第三者からの管理
私の個人的な感覚としては、中高生が自学自習で勉強するのは、よっぽどの気合いとモチベーションがないと厳しいと思っています。
特に中学生はまだまだ考え方が幼稚ですし、少しでも楽に過ごせるならそちらに流れますし、多感な時期なので楽しいことをやりたくなります。
また、部活にも力をいれていると、やはり勉強は二の次どころか、三の次くらいの順位になってしまいます。
ゆえに、これだけオンラインが流行っている時代であっても、昔のような通学塾が流行る要素だと思っています。
人間は第三者に監視されないと怠けてしまうということです。
監視役が親で合っても良いのですが、親と子ではやはり甘えが出てきますし、さらに、子どもは反抗期になると手が付けられません。
それに、お金を貰って成績を上げることや合格させることにコミットしている塾に対して、誰とも約束をしない親の立場的な差は明確です。
なので、週1回の少しでも良いので、塾や個別指導に通学する方が良いと思っています。
お金がかかるのであれば、流行りのオンライン指導を使えば、もっと安くできます。
■教育費は適度に
少々まとめますが、中学生の教育費は高いですし、出来るだけ削減したい気持ちになるのも分からなくもないですが、必要なことはやるべきです。
そうしないと、本当に必要な学力は身に付かず、お金は溜まっても学力が付いていないということになりかねません。
中学校くらいで平均以上のテストの成績だと親が喜んでいるようだと、子どもの学力はあまり期待できませんし、子どもから後になって恨まれる可能性もあります。
無駄な教育費も良くないですが、絞りすぎるのも考えものだと思いますけどね。