なんでも道しるべ

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バランスファンドってどうよ? でも、ポートフォリオを勉強するには良いツールと考える!

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リスク許容度の低いバランスファンドってどうなの?って思うようになってきました。

最近は、「リスク許容度別ポートフォリオ提案」や「リバランス費用は0円」などといったコマーシャルの個人向けの資産運用会社が増えてきています。

特に、日本では資産運用や投資から遠い存在の人が多いのですが、国をあげて運用してくれないと年金は保証できませんなどと、悪い言い方をすれば脅しに近いような言われようなので、これまで関心が無かった人たちも運用を始めている人が多くなってきました。

さらに、節税としてもっとも有利なiDeCoが始まったことで、資産運用や投資に関心を持たなければいけないような状況にもなりつつあります。

その中の商品群で、リスク許容度の低いバランスファンドが多くなってきたなと感じるようになりました。

なんか違和感を覚えるのですが、本日はそのことについて書きたいと思います。

■バランスファンドの概念

バランスファンドというのは、ある決まったポートフォリオを維持することを目的として、リバランスを重ねる運用方法です。

一般的に、株式と債券で構成されていることが多いのですが、その理由は、この2つの資産は相関係数がマイナスの関係だからです。

相関係数がマイナスということは、逆の動きをしやすいということで、株式が上がると債券が下がり、債券が上がると株式が下がりやすいという傾向にあるということです。

マイナス1ではないので、完全に相反する関係ではないのですが、反対の値動きをすることが多いということ。

それにより、ポートフォリオ内の比率が崩れることになり、それをあらかじめ決めた比率に戻すことをリバランスといいます。

常に資金流入があるファンドの場合は、比率の下がった金融商品を買うことになりますから、客観的にいうと、値下がりしているものを買い増していることになります。

買い増ししても比率が元に戻らない場合は、比率が膨れ上がった金融商品を売って、比率が下がった金融商品を買うことでバランスを整えます。

ここまでは一般的なバランスファンドの話ですが、ここで気になるのが、バランスファンドの金融商品比率と手数料の関係です。

■ハイリスク・ハイリターンとローリスク・ローリターン

ポートフォリオを分かりやすく、株式と債券だけで考えてみます。

バランスファンドの中で、株式80:債券20というのは、ハイリスクのポートフォリオだと言われるでしょう。

逆に、株式20:債券80というのは、ローリスクのポートフォリオだと言われると思います。

それは、株式の方が値動きは激しく、債券の方が値動きは緩いからです。

では、期待リターンはどうなるのか?

当然、株式の方が債券よりも、キャピタルゲインとインカムゲインが大きいですから、株式80:債券20の方が期待リターンは大きくなります。

したがって、当然ながら、ハイリスク・ハイリターンとローリスク・ローリターンの構図が成り立つわけです。

しかしながら、私がとても気になるのは、手数料の事です。

■手数料の意味するところが違う

アクティブファンドがインデックスファンドに比べると手数料が高いのは周知の事実ですが、それは、アクティブファンドがインデックスファンドよりも、ハイリターンを目指すからです。

インデックスファンドよりもハイリスクであるかは、各アクティブファンドの質によるかもしれませんが、一般的にはハイリスクだと言われると思います。

では、先ほどのバランスファンドに置き換えてみると、株式80:債券20と株式20:債券80を比べた場合、株式80:債券20の方がハイリスク・ハイリターンなのであれば、こちらの方が手数料は高く、逆に株式20:債券80は手数料が安くなくてはならないのでは?

でも、実際にはそのようにはなっていません。

その理由は何故か。

それは、バランスファンドというのは、リスク許容度や期待リターンに対して手数料を払っているのでなく、リスク許容度の判定、ポートフォリオの構築、リバランスに対して手数料を設定しているからです。

同じ手数料でもサービスの中身や質に違いがあることを知っておくことは重要だと考えます。

■手数料を払ってでもバランスファンドで知れることがある

個人投資家向けのバランスファンドを提供する会社は、その辺りのサービスの中身をうまく説明して、手数料を徴収しています。

逆にいうと、「自分のリスク許容度は分からない」という人に対して、サービスを提供し、その対価をもらっているという構図です。

したがって、投資を始めた最初の頃というのは、何も分からないので、これらのサービス会社に興味を持つことが多いと思います。実際に私がそうでした。

それが、運用や投資に慣れてきて、自分のリスク許容度がある程度分かってきたら、その手数料が無駄に思えてくるのです。

その時には、それらはサッサと解約して、自分でポートフォリオを構築した方が、当然ながら将来におけるリターンは高くなります。

誰もが最初は何も分からないことからのスタートです。

運用を始めてみて自分自身の発見につながるかもしれません。

■悩んだ時こそ「セゾン投信」

セゾン投信は、バランスファンド(株式50:債券50)とアクティブファンド(株式100)の2ファンドしか提供していないユニークな独立系投資信託会社です。

私自身、この2つのファンドを保有してみたことで、面白い発見があり、自分自身のリスク許容度が少し分かったような気がします。

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