大統領選前のアノマリーが起動し始めました。
ビッグテックの決算発表が毎日行われていますが、収益はそれほど悪くないけれども、ガイダンスが少し期待外れというものが続いています。
それによって、上がる銘柄もあれば、下がる銘柄もあるという感じですが、ハイテク、AIの需要は堅調そうなので、ここで一気に株価が上がらないのは、チャート的にみても良いのかなと思っていますが、それにしても相場の雰囲気としてはあまり良くないですね。
天井圏をウロウロしていると思ったら、昨日は一気に下げました。
これはもう、決算どうのこうのという問題では無いような気がしており、月末、雇用統計前、そして大統領選前のアノマリーが起きている、もしくは、起き始めていると思っています。
■荒れて当然のビッグイベント
大統領選前は荒れることで有名です。
選挙は蓋を開けてみないと分からないですからね。
今はトランプ優勢ということで株価の動きはしていましたが、万が一、ハリスが勝つってことになると、相場は想定外の大崩れしますから、その前に一旦手仕舞いというのも分からなくはありません。
直近でいうと、雇用統計でしょうか。
先月は大丈夫でしたら、ここ数ヵ月は雇用統計で大きな調整っていうのを経験していますから、雇用統計前に少しでもポジションを下げておこうというのは分かる気がします。
けれども、今週の他の雇用指数の発表や、大統領選前というのを鑑みると、今回の雇用統計で悪い数値が出るとは思わないんですけどね。
来月になると分かりませんが。
ということで、明らかに短期目線の値動きなのでここは気にしなくても良いと個人的には思っています。
■押し目買いのチャンスなのかな?
とはいえ、下げたから押し目買いチャンスということかというと、それもちょっと違っているような気がします。
確かに大きな下げでしたし、SOX指数もFANG指数も3%以上の下落でしたが、ここが押し目だとは思っていません。
やはり、これまでが高値圏で推移していたので、あくまで高いって感じがします。
ここで買うよりも、大統領選直前の下落した場合、もしくは、大統領選で荒れた時に買っていくというのが良いのかなと思いますね。
このままいくと、保護主義を掲げているトランプ大統領が誕生ってことになると、これはこれでハイテク銘柄、特に半導体に関してはちょっと下がりそうな気もしています。
関税をかけるという話で、サプライチェーンに打撃を与えるのが必然という感じもしますから。
今日は雇用統計です。
昨日のPCEデフレーターはほぼ予想と一致していたのにも関わらず好材料として捉えられませんでした。
なので、雇用統計が良い結果だったとしても、好材料にならない可能性も高そうです。
そうなると、完全に大統領選前のアノマリーの調整だと考えた方が自然です。
ポジションを持っている人は、ちょっとソワソワするような数日間になると思いますが、ここで手放すと、ここまで保有していた利益がリセットされますし、稲妻を取り逃す可能性だってあるわけです。
ここはしっかりと引き締めていきたいと思います。