米国市場は金曜日につけた大きな陰線のなかにいて、上に行くのか、下に行くのか、方向性を欠いている感じがしています。
もちろん、気分的には上に行って欲しいものですが、相場は願ったからといって上がるものではないので、それは受け入れるしかありません。
一つ、良かったことといえば、日中に一度大きな売り浴びせが来て、それを解消して、一日を通して陽線で終わったということです。
下髭を伴った陽線なので、これは相場の転換点としてみると、上向きになります。
けれどもあくまで大きな陰線の中での出来事ですから、これが良いシグナルになるかは分からないですね。
今週はCPIとPPIの指標発表があります。
それを無事に通過できれば、来週にはFOMCがあり、そこで0.25%の利下げが発表されるでしょう。
そこからが株式市場は勝負になると思います。
金曜日の雇用統計後に下落したように、今の相場は何かと悪材料を見つけて、それを理由に下げる傾向にあります。
来週のFOMC後も、そのような下落理由を探す局面が来るかもしれません。
そのような時が来ても慌てず買えるような体制を整えておくのは重要だと思いますね。
■リスクと機会損失のバランス
投資信託の収益は、一応、底を脱した形になっています。
とはいっても、来週のFOMC後までは全く予測できませんから、上がっても、下がっても、対応できる状態に持って行っておこうと思っています。
全力投資は今のところはやっていませんが、それほどポジションを縮小もしていません。
この塩梅って結構難しいですし、リスクと機会損失のバランスなので、これはこれで悩むのですが、今くらいがちょうど意識的には良いかなと思っています。
下がった時にはビビらず追撃投資ができるマインドを持っておくのも重要だと思います。
結局、下がった時に、投資を躊躇してしまうのは、自分の資産が減って、投資環境が嫌になってくるからです。
なので、あらかじめ、あと何%下げたら、資産がいくら減るのかなど、シミュレーションをしておくと、下落時のマインドを保つことができると思っています。
それでも、実際に下げたらキツイですけどね。
■CPI発表を受けて利下げ確定か?
今日の夜はCPI発表があり、それを受けての相場になります。
今のところ、インフレは落ち着くのでは?という憶測が流れていますし、原油も下がっているのですが、平均時給は少し上がっているようなので、インフレがどれだけ落ち着き始めているのかを見る必要が出てきます。
インフレが落ち着かないと、来週のFOMCで利下げを開始できないですからね。
相場は、リセッション懸念と同時に、インフレ再燃にもリスクがあると思っているでしょうから、それを払拭するためのデータが欲しいのだと思います。
私の場合は、そんな読み解く能力もないですし、予想すらできないので、結果をそのまま受け入れる覚悟で臨んでいます。
下手に動いて、スイングトレードで利益を逃す、損失を増やすよりも、何もしないでジッと我慢して、結果を受け入れる姿勢も重要かと思います。
どうせ、長期投資をやろうと思っていますし、長期的には右肩上がりをイメージしているので、短期的に下落しても、買っていく姿勢を持っていれば十分かなと思うところでもあります。
今日の夜、21時半のCPI指標発表を楽しみに待っておきます。