『ビットコイン』
最近、一般ニュースにも出てくるようになったので、名前だけ知っている人は多いのではないでしょうか。
投資に関しては、「ビットコインは仮想通貨。投機でしょ。」で終わらせてしまうこともできます。
しかし、世界中で興味がある人が多いとか、使い始めている人がいるということなので、一応、簡単にだけでも知っておいて損はないと思っています。
最近、日本国内でもビットコインで決済ができるサイトがあるみたいですので、驚きです。
■「ビットコイン」はコイン(通貨)ではない
ビットコインはどうやって誕生したのか?目的は何?
私も良く分からなかったので、Google先生で調べました。
- ビットコインのような仮想通貨を暗号通貨(クリプト・カレンシー)という。
- 暗号を利用して、偽造したり、情報を書き換えたりできないようにしている。
- 暗号通貨の技術的な議論をするメーリングリストに、2008年にサトシ・ナカモトという人物が『Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System』(ビットコイン:P2P 電子マネーシステム)という論文を投稿した。
- その内容は、従来の管理者が通貨を発行するという仕組みではなく、P2Pの仕組みを利用して分散処理し、暗号化の技術と組み合わせることで、ビットコインの信頼性を担保するというもの。
簡単にいうと、ビットコインの誕生は、「暗号通貨を議論していた団体の中の一人の提案」でしょうか。
P2P(ピアツーピア)というネットワークは、ファイル共有ソフトで有名だったそうです。
ファイル共有ソフトは私も学生時代に使ったことがありますが、ネットワークの仕組みは良く分かりません。
ビットコインは、このP2Pにブロックチェーンという仕組みを組み合わせて、全取引データが、全ユーザーで共有化されるということです。
そして、この論文のビットコインが、本当に仮想通貨として機能するのか、問題点はないのかといったことを検証するために、ゲームのようにスタートしたそうです。
そのゲームが、現代では、本気でマネーゲームになっているのですから驚きです。
最初の商取引は「ピザ」だそうです。あの食べ物のピザです。
遊び半分で、ピザ1枚を注文した人物と、1万ビットコインを持っている人物が交換したことから、本当に使えるんでは?ということになったそうです。
ただ、これだけでは、ビットコインは仮想通貨として使えるだけを証明しただけで、今のように価格高騰になる必要がないですね。
■価格高騰には「発掘」という仕組みがある
価格高騰になる要因は、下記にあると推測できます。
- ビットコインはプログラムで「最大発行数が2100万ビットコイン」と決められている。
- 4年ごとに「発掘」できる量が半分になっていき、だんだん発掘量が少なくなっていく。
- 最初は、普通のパソコンでも採掘できたが、競争が激しくなってきて、高速処理できるコンピュータでないと採掘できなくなった。
- 早い者勝ちでビットコインが手に入る。
ビットコインの価格高騰は、「最大発行数」と「発掘」という要素によるところが大きいようです。
まず、発掘って何なんだ?と思いますが、それがビットコインなんでしょうね。
私には良く分かりませんが、ブロックチェーンのブロック同士をつなげる「キー」を見つけることらしいです。
その「キー」は、ただ膨大な計算処理をして見つけるということ。だから「発掘」らしいです。
発掘するためのコンピュータを準備することよりも、手っ取り早く現金をビットコインに交換する人がでてくるわけです。いわゆる「キー」を交換するってことですね。
そして、この「キー」は、全取引データが全ユーザーで共有化されているので、不正が見破られやすい。
というか、ブロックが繋がっているから不正が出来ないってことでしょうか?
さらに、「キー」を発掘するのに膨大な計算処理をするということだから、ハッカーも費用対効果が悪いってことでしょうか?
ここまで来ると良く分かりませんが、すごいシステムってことですね。
そして、この「キー」の希少価値により、儲けようとする人は、値上がり益を待つという戦略になるということですね。
私からしたら、完全に遊びから入ってますし、ブロックをつなげるキーを見つけて売買する。ある意味、ロールプレイングゲームの領域だと私は思います。
■バフェット氏がビットコインについて発言
ビットコインに関するこんな記事があります。
実は、この記事をきっかけに、私が今回ビットコインを少しだけ調べました。
なぜなら、バフェット氏のコメントが入っていたので、とても気になったのです。
バフェットが先ごろ、ビットコインについてこう発言した。
「ビットコインの価値を評価することはできない。価値を生み出す資源ではないからだ・・・バブルの類いの中でも、本物のバブルだ」
「…規制されておらず、管理もされていない。米国の連邦準備制度もどの国の中央銀行も監視をしていない。仮想通貨というものを全く信頼していない。いずれ崩壊すると思う」
決済サービス大手ペイパルの創設者の1人、ピーター・ティールはビットコインを「金のようなもの」との見方を示したが、実際にはビットコインは、金ではない。
ティールはビットコインについて、「私も仮想通貨の大半に対して懐疑的だが、多くの人たちが少し…ビットコインを過小評価していると思う。
…支払いに使うものとする必要はなく、蓄えておくためのお金のようなものであり、金のようであり、ただ価値を保管しておくためのものだ」と述べている。
(引用:Forbes JAPAN、John Wasik、2017/11/8から抜粋)
引用は発言部分を中心に抜粋しました。
他の本文は執筆者の仮想通貨に対する疑義が多く書かれていました。納得できることも多かったです。
多くの人は、結局は分からないものに対して、本物のお金が動き、価格が高騰していることに疑問があるわけです。
ビットコインという存在を知っている人が、価格高騰のニュースをみている人はどのように感じるのでしょうか?
■ビットコインを投資対象とできるか?
バフェット氏は、こんな良く分からないものが「投資対象」に含まれていることに、注意を発信しているのだと思います。
私も同意見です。「ビットコイン」という名前が「通貨」という認識に一致しやすいというか、間違えやすいのです。
記事内でピーター氏が言っているように、「金のようなもの」というのは、モノが存在しないので半分間違っているように思えますが、「キーを発掘する」という意味からは金(ゴールド)の発掘に近いかもしれません。
実際、金(ゴールド)も埋蔵量が決まっていると言われているから、売買の対象になるわけですから。ビットコインも同じです。
ただ一つ違うのは、金(ゴールド)は物質としても利用価値があるということです。ビットコインは無いです。
これらのニュースをみて思うのは、まずは対象が何であるかをしっかりと調べることが、自分の行動への正当性が担保できます。
ビットコインに価値を見いだせた人は、売買しても問題ないと私は思います。
ただ、何も分からないのに、単に投機的な対象で購入すると、どこかで痛い目にあいそうです。
ビットコインのことを調べて、私が分かったことは一つ。
「ビットコインが生まれた最初の頃、ブロックが少ない段階で、楽に『キー』を発掘できた人は、ビットコインが注目されればされるほど大儲け!」
すでに、初期に持っている人は売り抜けているかもしれませんね。
一度売ったら、ドンドン複雑になっていく、こんな面倒な「キー」の発掘やってられませんよね。