今、投資ポジションを持っている人は、歴史的な相場に立ち会っているのかもしれません。
株価が上がっているので、値幅だけで比較するのは筋違いだと思いますが、令和のブラックマンデーと呼ばれるほどの大暴落を日本市場は演出しました。
ここに巻きこまれた人は本当にお気の毒なような気がしますが、一番やってはいけないことは、ここで相場から手を引いてしまうことです。
一旦退避であれば、まだマシですが、もう株式投資が嫌になってしまって、二度と戻って来たくないと思っているのなら、それは相場が間違っているのではなく、自分の投資へのリスクが甘かったのだと思った方が良いです。
周りが投資をやっているから真似してみた、周りが儲かっているから自分もやってみた、ニュースで新NISAは儲かるって言われているからやってみた、周りに乗り遅れたくないからやってみた、このような理由で始めた人は、本当に浅はかです。
株式投資のイロハを知らないのに、自分の大切な資金を入れたわけですから、それはあまりにも甘すぎます。
ある意味、投資詐欺にあったような気なのかもしれませんが、本当にそれに近いと思います。
とはいえ、去ってしまった人は仕方ありません。
残った人は、ここから先もさらに下落する可能性、米国がハードランディングする可能性、米国がリセッションする可能性を考えて、投資を継続しなければならないです。
とはいえ、日本市場のこのブラックマンデーは、米国発端なのか、日銀の利上げが発端なのか、それとも複数の理由の複合なのか、何が何だか分からない状況ですが、どちらにしても、日本市場ってやっぱり外国人投資家のおもちゃになっていますね。
私は、米国株投資しかしないので、日本株式は昔に買ったものしか持っていなく、ほとんど持っていませんが、やはり昨日の惨事をみると、日本株はリスクが高すぎるなって思えます。
こんな急落、大暴落を食らうことになるなら、長期投資なんて怖くてできないです。
もちろん、米国株も下落しますし、為替を加えると、米国株投資も同じように下落していますが、それでも、円建て資産の日本株でもこれほど下落するのなら、為替が無い投資先って楽観視できないと思います。
結局、円建てであろうが、ドル建てであろうが、どこに投資しても、安心安全なんて無いんですよね。
リスクを取っている分だけプレミアムが乗るというのが株式投資ですから、何かしらリスクを取っていることを忘れてはいけないと思います。
■収益がどんどん削られてます
投信の収益ですが、月曜日の段階では先週金曜日の雇用統計後までしか反映していませんので、ブラックマンデーの結果はまだです。
もう20%を切る段階まで下がってきました。
一時期、50%近い収益率だったので、この1ヶ月で30%もマイナスになったことになります。
もちろん為替の影響も大きいですが、私のポートフォリオはS&P500やVTIだけでなく、FANG+やレバナス、レバファンも大きな比率を持っているので、それなりに下げます。
レバレッジ系はこのような時に一気に下げるのでやはり怖いですね。
今日の夜はさらにブラックマンデーの下落分が反映されるので、ここからさらに5%以上は下がってきますから、もう収益率を見るのが楽しくなくなってきました。
ここが底だったら嬉しいですが、ここからもさらに下げる可能性がありますから、ここは慌てず、じっくりと腰を据えて投資を継続していきたいと思います。
■今のところは一旦リセッション回避かな?
昨日の米国市場は思ったほど下がらなかった印象です。
非製造業景況指数が予想よりも高かったので、リセッションは免れそうな雰囲気が今のところ出ています。
これが本当のところどうなのか分かりません。
もしかすると、9月の雇用統計もさらに失業率が上がるかもしれませんし、利下げが遅れるかもしれません。
さらに、日本人にとっては円建てなので、為替が円高になると為替損をします。
なので、何が正解で、何が損なのか、それは個人の今のスタイルによって違うわけですが、ここから先に何があっても対応できるようなポートフォリオにしておくべきかと思います。
もちろん、金や債券などにも分散投資した方が良いかもしれませんが、簡単に資産形成するのなら、はやり株と現金の比率になってくるので、ここはしっかりとアセットアロケーションを組みたいところです。
現金比率を厚く持っておいた方が流動性は良いと思います。
今の状況下では機会損失よりもリスク回避の方が大切だと思いますからね。
ここからも熱い8月は続きそうです。